「九鬼隆都」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
| (8人の利用者による、間の9版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
{{出典の明記|date=2019年7月25日 (木) 11:56 (UTC)|ソートキー=人1882年没}} |
|||
'''九鬼 隆都'''︵くき たかひろ、[[享和]]元年[[3月26日 (旧暦)|3月26日]]︵[[1801年]][[5月8日]]︶- [[明治]]15年︵[[1882年]]︶[[1月25日]]︶は、[[丹波国|丹波]][[綾部藩]]の第9代藩主。
|
|||
{{基礎情報 武士 |
|||
| 氏名 = 九鬼隆都 |
|||
| 画像 = Kuki Takahiro.jpg |
|||
| 画像サイズ = 200px |
|||
| 画像説明 = 九鬼隆都 |
|||
| 時代 = [[江戸時代]]後期 - [[明治|明治時代]] |
|||
| 生誕 = [[享和]]元年[[3月26日 (旧暦)|3月26日]]（[[1801年]][[5月8日]]） |
|||
| 死没 = [[明治]]15年（[[1882年]]）[[1月25日]] |
|||
| 改名 = |
|||
| 別名 = |
|||
| 諡号 = |
|||
| 神号 = |
|||
| 戒名 = |
|||
| 霊名 = |
|||
| 墓所 = |
|||
| 官位 = [[従五位|従五位下]][[大隅国|大隅守]]、[[式部省|式部少輔]] |
|||
| 幕府 = [[江戸幕府]] |
|||
| 主君 = [[徳川家斉]]→[[徳川家慶|家慶]]→[[徳川家定|家定]]→[[徳川家茂|家茂]] |
|||
| 藩 = [[丹波国|丹波]][[綾部藩]]主 |
|||
| 氏族 = [[九鬼氏]] |
|||
| 父母 = [[父]]：[[九鬼隆郷]]、[[母]]：不詳<br/>[[養父]]：''[[九鬼隆度]]'' |
|||
| 兄弟 = [[九鬼隆度|隆度]]、'''隆都'''、[[土方雄興]]正室、[[下間仲潔]] |
|||
| 妻 = [[正室]]：'''[[有馬久保]]の娘'''<br/>[[継室]]：'''[[板倉勝俊]]の娘'''<br/>[[継々室]]：'''[[松平定永]]の娘'''<br/>[[側室]]：佐里 |
|||
| 子 = '''[[九鬼隆備|隆備]]'''、[[大田原富清]]、[[九鬼隆義|隆義]]、[[一柳末徳]]、[[建部秀隆]]、[[九鬼寧隆|寧隆]]、[[本庄道美]]正室、[[板倉勝敬]]正室、[[石川総邦]]正室ら |
|||
| 特記事項 = |
|||
}} |
|||
'''九鬼 隆都'''︵くき たかひろ︶は、[[江戸時代]]後期の[[大名]]。[[丹波国]][[綾部藩]]の第9代[[藩主]]。[[官位]]は[[従五位|従五位下]][[大隅国|大隅守]]、[[式部省|式部少輔]]。
|
|||
== 略歴 == |
|||
第7代藩主・[[九鬼隆郷]]の次男。正室は[[有馬久保]]の娘。継室は[[板倉勝俊]]の娘、[[松平定永]]の娘。子に[[九鬼隆備]]︵長男︶、[[大田原富清]]︵次男︶、[[九鬼隆義]]︵三男︶、[[一柳末徳]]︵五男︶、[[建部秀隆]]︵六男︶、[[九鬼寧隆]]︵七男︶、娘︵[[本庄道美]]正室︶、娘︵[[板倉勝敬]]正室︶、娘︵[[石川総邦]]正室︶。官位は従五位下、[[出雲国|出雲]]守、[[河内国|河内]]守。
|
|||
第7代藩主・[[九鬼隆郷]]の次男として誕生。 |
|||
先代藩主で兄の[[九鬼隆度|隆度]]の養子となる。[[文政]]4年︵[[1821年]]︶12月1日、11代将軍[[徳川家斉]]に拝謁する。文政5年︵[[1822年]]︶閏1月24日、養父隆度の隠居により、家督を相続した。文政6年12月16日、従五位下大隅守に叙任した。後に式部少輔に改める。
|
|||
[[文政]]5年（[[1822年]]）閏1月24日、先代藩主で兄の[[九鬼隆度]]が隠居したため、その養嗣子となって後を継いだ。藩主としては有能で、[[佐藤信淵]]や[[奥山弘平]]らを招聘して農業政策を中心とした藩政改革に取り組み、さらに[[山鹿素水]]を招いて軍事の改革も行なった。[[弘化]]4年（[[1847年]]）には木綿会所を創設して専売制を実施し、藩財政をいくらかは再建することに成功した。この藩政における手腕は幕府にも高く評価され、[[安政]]2年（[[1855年]]）には講武所総裁に任じられた。 |
|||
藩主としては有能で、[[佐藤信淵]]や[[奥山弘平]]らを招聘して農業政策を中心とした藩政改革に取り組み、さらに[[山鹿素水]]を招いて軍事の改革も行なった。[[弘化]]4年（[[1847年]]）には木綿会所を創設して専売制を実施し、藩財政をいくらかは再建することに成功した。この藩政における手腕は幕府にも高く評価され、[[安政]]2年（[[1855年]]）には幕府[[講武所]]総裁に任じられた<ref>「陸軍歴史」巻18.講武所創設上、巻19.講武所創設</ref><ref>講武所 六.職員の任命及び総裁の意見(P9-13)、二十.講武所の軍学(P99-102)、二十八. 講武所の名士(P181-206)、巻末.講武所年表</ref>。講武所における兵学の主軸が[[山鹿流]]となったのは、隆都が山鹿素水を通じた関係で、講武所頭取兼兵学師範役に、山鹿素水と相前後する山鹿流兵学の双璧であった[[窪田清音]]を推薦したことによる<ref>『山鹿素行兵法学の史的研究』十一章</ref><ref>「兵法者の生活」第六章.幕末兵法武道家の生涯 二.山鹿素水の業績(P217-220)</ref><ref>「兵法者の生活」第六章.幕末兵法武道家の生涯 三.窪田清音の業績(P221-229)</ref>。 |
|||
| ⚫ | [[文久]]元年（[[1861年]]）6月10日、長男 |
||
| ⚫ | |||
== 系譜 == |
|||
*父：[[九鬼隆郷]]（1780-1808） |
|||
*母：不詳 |
|||
*養父：[[九鬼隆度]]（1800-1853） |
|||
*正室：[[有馬久保]]の娘 |
|||
*継室：[[板倉勝俊]]の娘 |
|||
**次男：[[大田原富清]]（1836-1862） - [[大田原広清]]の養子 |
|||
*継々室：[[松平定永]]の娘 |
|||
*側室：佐里 |
|||
**三男：[[九鬼隆義]]（1837-1891） - [[九鬼精隆]]の養子 |
|||
*生母不明の子女 |
|||
**長男：[[九鬼隆備]]（1834-1897） |
|||
**五男：[[一柳末徳]]（1850-1922） - [[一柳末彦]]の養子 |
|||
**六男：[[建部秀隆]] |
|||
**七男：[[九鬼寧隆]] |
|||
**女子：[[本庄道美]]正室 |
|||
**女子：[[板倉勝敬]]正室 |
|||
**女子：[[石川総邦]]正室 |
|||
== 脚注・出典 == |
|||
{{脚注ヘルプ}} |
|||
{{Reflist}} |
|||
{{綾部藩主|9代|1822年 - 1861年}} |
{{綾部藩主|9代|1822年 - 1861年}} |
||
{{DEFAULTSORT:くき たかひろ}} |
{{DEFAULTSORT:くき たかひろ}} |
||
[[Category: |
[[Category:綾部九鬼家|たかひろ]] |
||
[[Category: |
[[Category:綾部藩主|*09]] |
||
[[Category:幕末の大名]] |
[[Category:幕末の大名]] |
||
[[Category:九鬼氏|たかひろ]] |
|||
[[Category:1801年生]] |
[[Category:1801年生]] |
||
[[Category:1882年没]] |
[[Category:1882年没]] |
||
2021年5月26日 (水) 05:36時点における最新版
 |
九鬼隆都 | |
|---|---|
 九鬼隆都 | |
| 時代 | 江戸時代後期 - 明治時代 |
| 生誕 | 享和元年3月26日（1801年5月8日） |
| 死没 | 明治15年（1882年）1月25日 |
| 官位 | 従五位下大隅守、式部少輔 |
| 幕府 | 江戸幕府 |
| 主君 | 徳川家斉→家慶→家定→家茂 |
| 藩 | 丹波綾部藩主 |
| 氏族 | 九鬼氏 |
| 父母 |
父：九鬼隆郷、母：不詳 養父：九鬼隆度 |
| 兄弟 | 隆度、隆都、土方雄興正室、下間仲潔 |
| 妻 |
正室：有馬久保の娘 継室：板倉勝俊の娘 継々室：松平定永の娘 側室：佐里 |
| 子 | 隆備、大田原富清、隆義、一柳末徳、建部秀隆、寧隆、本庄道美正室、板倉勝敬正室、石川総邦正室ら |
