冨士原清一
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冨士原 清一︵ふじわら せいいち、1908年︵明治41年︶1月10日 - 1944年︵昭和19年︶︶は日本の詩人。戦前のシュールレアリスムを代表する詩人。
略歴・人物
1908年︵明治41年︶1月10日、大阪府に生まれる。1934年︵昭和9年︶に法政大学文学部仏文学科を卒業し、第一書房編集部、太平洋協会調査局に勤務する。その後、太平洋戦争で召集され、1944年︵昭和19年︶にビルマにて戦死する。 1927年︵昭和2年︶、上田敏雄・上田保・北園克衛らと﹃薔薇・魔術・学説﹄を創刊し、その編集にあたる。1928年︵昭和3年︶に瀧口修造らと﹃衣裳の太陽﹄を発行する。1930年︵昭和5年︶に﹃詩と詩論﹄に発表した﹃魔法書或は我が祖先の宇宙学﹄、1933年︵昭和8年︶に﹃文学﹄に発表した﹃成立﹄などの作品は日本のシュールレアリスム運動を代表する作品である。著書
- 『ギリシヤ史 叙述的物語的』翻訳(新太陽社、1943)
- 『ベートーヴェン』翻訳(新太陽社、1943)
- 『ニューヘブリディーズ諸島』(日本評論社、1944)
- 『魔法書或は我が祖先の宇宙学』(編集)鶴岡善久(母岩社、1970)
参考
- 『日本現代詩辞典』(桜風社、1986)
- 『ベートーヴェン』