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'''杉本 良吉'''︵すぎもと りょうきち、[[1907年]][[2月9日]] - [[1939年]][[10月20日]]︶は、日本の[[演出家]] |
'''杉本 良吉'''︵すぎもと りょうきち、本名‥'''吉田 好正'''、[[1907年]]︵[[明治]]40年︶[[2月9日]] - [[1939年]]︵[[昭和]]14年︶[[10月20日]]︶は、日本の[[演出家]]。女優の[[岡田嘉子]]と[[ソ連]]に[[亡命]]し、スパイ容疑で[[銃殺刑]]に処せられた。
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== 人物・来歴== |
== 人物・来歴 == |
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東京生まれ。[[東京都立日比谷高等学校|東京府立第一中学校]]卒業。1924年4月 [[北海道大学|北海道帝国大学]]農学部予科に入学するも中退、1925年4月 [[早稲田大学]][[文学部]]露文科に入学するも同じく中退。 |
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1927年から[[前衛座]]などのプロレタリア演劇の演出に当たる。同年、知り合いのロシア人の家で[[ダンスホール]]に勤める[[杉山智恵子]]と知り合い、のちに結婚する。 |
1927年から[[前衛座]]などのプロレタリア演劇の演出に当たる。美男で艶聞家の良吉は演劇仲間から﹁エロ吉﹂と綽名されていた<ref name=hisae>﹃昭和史のおんな﹄澤地久枝、文藝春秋、1980、p166</ref>。同年、知り合いのロシア人の家で[[ダンスホール]]に勤める[[杉山智恵子]]と知り合い、のちに結婚する。1929年︵昭和4年︶にパーヴェル・マルコフ︵[[:en:Pavel Markov]]︶の﹃ロシヤ革命と演劇﹄︵叢文閣︶と、[[アナトリー・ルナチャルスキー]]や[[トルストイ]]の作品が収められた﹃労農ロシヤ戯曲集﹄︵マルクス書房︶の翻訳書を出版する<ref name=muto>[https://hdl.handle.net/11094/79879 対岸のユートピアー実験家の運命その3]武藤洋二、大阪外国語大学論集第26号︵2002年︶</ref>。1930年上演のセルゲイ・トレチャコフ︵[[パーヴェル・トレチャコフ]]の兄︶原作﹃吼えろ支那﹄︵[[土方与志]]演出︶の台本作成時に楽屋で口述翻訳する杉本を目撃した[[浮田左武郎]]は﹁日本語を読むようなよどみない早さ﹂に驚いたと記している<ref name=muto/>。
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1931年11月[[日本共産党]]入党、[[日本プロレタリア文化連盟]]でも活動を続ける<ref name=muto/>。[[築地小劇場]]で舞台稽古中に警察に踏み込まれたため逃走し、地下生活に入る<ref name=muto/>。1932年11月に[[モスクワ]]で開催される演劇オリンピアードと革命作家同盟大会への参加を兼ねてソビエトに潜入して連絡の切れている[[コミンテルン]]と連絡をつける任務を党より与えられ、[[今村恒夫]]とともに[[小樽]]から日本海を渡って越境を計画するも危険すぎるとして断念<ref name=sawachi>『昭和史のおんな』澤地久枝、文藝春秋、1980、p162-163</ref>。1933年7月に逮捕され、市谷刑務所に収監される<ref name=sawachi/>。拷問に耐えて黙秘したが、政治活動から足を洗うことを条件に1934年12月に保釈され<ref name=hisae/>、1936年2月、[[治安維持法]]違反で懲役2年執行猶予5年の判決を受けた<ref name=muto/>。 |
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1935年[[新協劇団]]に入り、1937年『北東の風』([[久板栄二郎]]、築地小劇場)などを演出する。他にも[[井上正夫]]の「中間演劇」の演出も何本も引き受けた<ref name=muto/>。病身の妻がいたにもかかわらず、1936年(昭和11年)8月、演出した舞台の[[俳優|女優]]・[[岡田嘉子]]と激しい恋におちる。 |
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⚫ | この一件は、駆落ち事件として連日新聞に報じられ日本中を驚かせた。この事件を機に日本では翌[[1939年]](昭和14年)に特別な理由なく樺太国境に近づくこと等を禁じた[[国境取締法]]が制定された。しかし、不法入国した二人にソ連の現実は厳しく、入国後わずか3日目で岡田は杉本と離された。時は[[大粛清]]の只中であり、杉本と岡田は[[スパイ]]として捕らえられ、[[GPU]](後の[[ KGB]])の取調べを経て、別々の独房に入れられ2人はその後二度と会う |
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1937年(昭和12年)[[日中戦争]]開戦。[[日本共産党]]員である杉本は[[治安維持法]]違反で逮捕されて執行猶予中で、召集令状を受ければ思想犯として激戦地に送られるであろう事を恐れ、ソ連への亡命を決意<ref>[https://bunshun.jp/articles/-/25217?page=3 (3ページ目)なぜ昭和のトップスター・岡田嘉子は恋人と「ソ連への亡命」を決断したのか | 文春オンライン]</ref>。 |
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妻を置いて1937年︵昭和12年︶暮れの12月27日、岡田嘉子と[[上野駅]]を出発、北海道を経て樺太の[[敷香町]]に着いた。樺太は岡田の父が事業をしていた関係から僅かな土地勘があった。翌1938年︵昭和13年︶1月3日、2人は厳冬の地吹雪の中、国境守備の警官隊を慰問する名目で国境に近づき<ref>愛人杉本良吉とともに北樺太で消息を絶つ﹃東京日日新聞﹄︵昭和13年1月5日︶﹃昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年﹄本編p54 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年</ref>、[[50度線|樺太国境]]を超えてソ連に越境する。この件について、のちに[[宮本顕治]]が、1932年に[[今村恒夫]]と杉本を[[コミンテルン]]との連絡のためにソ連へ派遣しようという計画があり、二人は[[小樽]]まで行ったが、船がうまく調達できずに引き返したことがあったと語っている<ref>﹁小林多喜二とその戦友たち﹂︵﹃[[文化評論]]﹄1973年5月号︶</ref>。杉本はソ連在住だった演出家の[[佐野碩]]や[[土方与志]]を頼るつもりであったといわれる。だが佐野と土方の二人は前年の8月に[[大粛清]]に巻き込まれて国外追放処分になっていたが、杉本はそれを知らなかった。この点について、[[千田是也]]は﹁自分たちの[[新築地劇団]]のグループは前年9月にその事実を知っていたが、当時新築地劇団と演劇理論などで対立していた[[新協劇団]]の杉本はこの事実を知らなかった﹂と後に述懐している<ref>{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/articles/-/25234?page=4|title=理想の地は﹁地獄﹂だった 大粛清時代・ソ連へ渡ってしまった男女の悲劇的な真相 この時代の越境は﹁地獄の中に飛び込んだものであった﹂――岡田嘉子の越境 #2 (4ページ目)|author=小池新|website=[[文藝春秋|文春]]オンライン|date=2020-01-16|accessdate=2021-12-09}}︵千田の回想は[[加藤哲郎 (政治学者)|加藤哲郎]]﹃モスクワで粛清された日本人 ―30年代共産党と国崎定洞・山本懸蔵の悲劇﹄︵[[青木書店]]、1994年︶からの引用︶</ref>。
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⚫ | この一件は、駆落ち事件として連日新聞に報じられ日本中を驚かせた。この事件を機に日本では翌[[1939年]](昭和14年)に特別な理由なく樺太国境に近づくこと等を禁じた[[国境取締法]]が制定された。しかし、不法入国した二人にソ連の現実は厳しく、入国後わずか3日目で岡田は杉本と離された。時は[[大粛清]]の只中であり、杉本と岡田は[[スパイ]]として捕らえられ、[[ゲーペーウー|GPU]](後の[[ KGB]])の取調べを経て、別々の独房に入れられ2人はその後二度と会うことはなかった。日本を潜在的脅威と見ていた当時のソ連当局は、思想信条に関わらず彼らにスパイの疑いを着せたのである。 |
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⚫ | ソ連崩壊後に明らかにされたメイエルホリドの供述調書では佐野の名前は頻出するが、杉本(本名である吉田)の名前はほとんど出ておらず、起訴状にもスパイ容疑を「裏付ける」供述者4人の1人として記されているに過ぎない。この点に関してメイエルホリド研究者の[[武田清]]は「杉本の強制自白がメイエルホリド粛清の口実になった」という[[名越健郎]]の見解を否定し、メイエルホリドが粛清の対象であることは何年も前から[[ヨシフ・スターリン|スターリン]]の方針であり、たまたま日ソ関係が最悪の時期に密入国してメイエルホリドや彼と結びつく佐野の名前を口にした杉本がその「最後の仕上げに利用されただけ」だと記している |
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⚫ | 取り調べで脅された岡田はスパイであるという自白書を書かされ<ref>[https://bunshun.jp/articles/-/25234?page=2 (2ページ目)理想の地は「地獄」だった 大粛清時代・ソ連へ渡ってしまった男女の悲劇的な真相 | 文春オンライン]</ref>、杉本も[[拷問]]を伴った取り調べに「自分は[[フセヴォロド・メイエルホリド|メイエルホリド]]に会いに来たスパイで、メイエルホリドの助手である佐野もスパイである」という虚偽の供述を強要された。杉本は後の[[軍事法廷]]ではこの供述を虚偽と語り、「そのような嘘をついたことを恥ずかしく思う」と述べた{{sfn|武田清|2000}}が、スパイ容疑で[[1939年]]に[[銃殺刑]]に処せられた。 |
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⚫ | ソ連崩壊後に明らかにされたメイエルホリドの供述調書では佐野の名前は頻出するが、杉本(本名である吉田)の名前はほとんど出ておらず、起訴状にもスパイ容疑を「裏付ける」供述者4人の1人として記されているに過ぎない。この点に関してメイエルホリド研究者の[[武田清]]は「杉本の強制自白がメイエルホリド粛清の口実になった」という[[名越健郎]]の見解を否定し、メイエルホリドが粛清の対象であることは何年も前から[[ヨシフ・スターリン|スターリン]]の方針であり、たまたま日ソ関係が最悪の時期に密入国してメイエルホリドや彼と結びつく佐野の名前を口にした杉本がその「最後の仕上げに利用されただけ」だと記している{{sfn|武田清|2000}}。 |
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[[1959年]]名誉回復。しかし[[銃殺]]されたことは長らく[[日本]]では知られておらず、病死とされてきた。[[グラスノスチ]]の進行の結果、ようやく知られるようになった<!---日本に紹介されたのは1990年の『月刊Asahi』でソ連崩壊前--->。ただし、岡田嘉子が1972年の日本への「里帰り」以前にこの事実を知っていたのは確実であると、岡田の没後に現地で調査・取材をおこなったテレビディレクターの[[今野勉]]は述べている<ref>朝日新聞be編集グループ『またまたサザエさんをさがして』朝日新聞社、2007年、p136</ref>。 |
[[1959年]]名誉回復。しかし[[銃殺]]されたことは長らく[[日本]]では知られておらず、病死とされてきた。[[グラスノスチ]]の進行の結果、ようやく知られるようになった<!---日本に紹介されたのは1990年の『月刊Asahi』でソ連崩壊前--->。ただし、岡田嘉子が1972年の日本への「里帰り」以前にこの事実を知っていたのは確実であると、岡田の没後に現地で調査・取材をおこなったテレビディレクターの[[今野勉]]は述べている<ref>朝日新聞be編集グループ『またまたサザエさんをさがして』朝日新聞社、2007年、p136</ref>。 |
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== 家族 == |
== 家族 == |
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* 父・吉田好九郎 (1870-1921) ‐ [[学習院]]の数学教師。[[金沢藩]]士・吉田久重の長男で、[[東京帝国大学理科大学]]数学科卒。良吉が13歳のときに川に身を投げ自殺。<ref>[https://jahis.law.nagoya-u.ac.jp/who/docs/who4-4930 吉田好九郎]﹃人事興信録﹄第4版 [大正4(1915)年1月]</ref><ref>﹃昭和史のおんな﹄澤地久枝、文藝春秋、1980、p156</ref>
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妻・智恵子 |
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* 母・隆(1878-1952) ‐ 夫没後、6人の子を育て、良吉出奔後も妻の一家と親族関係を続けた<ref>『昭和史のおんな』澤地久枝、文藝春秋、1980、p165</ref> |
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* 妻・'''杉山智恵子'''︵1909-1940︶ ‐ 栃木県[[毛野村]]北猿田︵現[[足利市]])出身。地元ではマドンナと呼ばれるほどの美人だった。杉山家は猿田48か村の庄屋を務め、祖父の代からは大規模な機屋を営む裕福な家で<ref>﹃昭和史のおんな﹄澤地久枝、文藝春秋、1980、p156</ref>、3人の姉は女学校に進学したが、智恵子は父親の早世による実家の没落で小学校卒業と同時に郵便局に勤め、のちに祖母、母、弟とともに上京。親戚の土建会社に勤めるかたわら、弟︵文芸評論家の[[杉山英樹]]︶の学費を稼ぐため夜は[[ダンスホール]]で働き、1930年にはダンサー初のストライキと言われるダンスホール﹁フロリダ﹂の待遇改善闘争のリーダーを務めて勝利を勝ち取った<ref>﹃昭和史のおんな﹄p159</ref>。ダンサー仲間の[[ロシア人]]を通じて、当時[[前衛座]]のメンバーだった良吉と知り合う。良吉の白い[[ルパシカ]]姿にひと目惚れし、良吉も智恵子会いたさに翻訳業に精を出し足繁く智恵子の店に通った。二人とも[[クリスチャン]]であったことから急速に親しくなり、結婚︵未入籍で経済的理由などにより別居婚︶。1934年に結核療養所に入所したが夫良吉と[[岡田嘉子]]の関係に気づき退所、良吉の実家のある[[大久保]]と岡田の住む[[九段]]の間にある[[市ヶ谷]]に家を借り療養を続けた<ref>﹃昭和史のおんな﹄p172</ref>。1937年の年末、岡田の出演する良吉の芝居の千秋楽を夫婦で観たのち、良吉は岡田と出奔、その10か月後に智恵子は31歳で死去した<ref>[http://nondiary.doorblog.jp/ 両毛新聞掲載﹁私のノート﹂より]杉山直樹︵弟英樹の息子︶</ref>。
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* 弟・吉田好尚(1917-) ‐ 『働く婦人』編集部員。 |
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== 著作 == |
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* {{Cite book |和書 |editor=菅井幸雄|editor-link=菅井幸雄 |title=演出者の手記 杉本良吉演劇論集 |date=1980-03 |publisher=[[新日本出版社]] |series=新日本選書 |id={{全国書誌番号|80017780}} |ncid=BN01606821}} |
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=== 共著 === |
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* {{Cite book |和書 |author1=杉本良吉 |author2=高橋健二|authorlink2=高橋健二 (ドイツ文学者)|title=現代演劇論 |date=1930-11 |publisher=天人社 |series=新芸術論システム 第18巻 |id={{全国書誌番号|47002389}} |ncid=BA67308720}} |
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** {{Cite book |和書 |author1=杉本良吉 |author2=高橋健二 |title=現代演劇論 |date=1991-11 |publisher=[[ゆまに書房]] |series=新藝術論システム 17 |edition=復刻版 |isbn=9784896684209 |ncid=BN0695274X}} |
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* {{Cite book |和書 |title=労農ロシヤ戯曲集 |date=1929-12 |publisher=マルクス書房 |series=労農ロシヤ文学叢書 第3輯 |id={{全国書誌番号|47027364}} |ncid=BA58880479}} |
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* {{Cite book |和書 |author=ベ・ラヴレニヨフ |title=巡洋艦ザリヤー |date=1930-03 |publisher=マルクス書房 |id={{全国書誌番号|47030842}} |ncid=BN10535123}} |
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* {{Cite book |和書 |author=オグニヨフ |title=共産大学生の日記 |date=1930-04 |publisher=叢文閣 |series=ソヴエート作家叢書 2 |id={{全国書誌番号|47031804}} |ncid=BN1291797X}} |
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* {{Cite book |和書 |author=ヴェ・バフメーチエフ |title=マルチンの犯罪 |date=1931-12 |publisher=[[鉄塔書院]] |series=ソヴエート作家叢書 6 |id={{全国書誌番号|47100173}} |ncid=BN10640999}} |
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* {{Cite book |和書 |author=エヌ・ア・オストロフスキイ|authorlink=ニコラーイ・オストロフスキー |title=鋼鉄はいかに鍛へられたか |volume=第1部 |date=1936-07 |publisher=ナウカ社 |id={{全国書誌番号|47034539}} |ncid=BA70363862}} |
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* {{Cite book |和書 |author=ヴエ・エム・キルション |title=すばらしい合金・風の街 |date=1937-03 |publisher=改造社 |series=改造文庫 第2部 第245篇 |id={{全国書誌番号|47034066}} |ncid=BN05697534}} |
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* {{Cite book |和書 |author=ゴーリキィ|authorlink=マクシム・ゴーリキー |title=エゴール・ブルィチョフ |date=1937-09 |publisher=[[改造社]] |series=改造文庫 第2部 第314篇 |id={{全国書誌番号|47034027}} |ncid=BA42899605}} |
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=== 共訳 === |
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* {{Cite book |和書 |author=B.M.バフメーチエフ |translator=[[蔵原惟人]]・杉本良吉 |title=マルチンの罪 |date=1936-04 |publisher=芝書店 |id={{全国書誌番号|47036645}} |ncid=BA52720254}} |
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*現代演劇論 [[高橋健二 (ドイツ文学者)|高橋健二]]共著 天人社, 1930 |
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*演出者の手記 杉本良吉演劇論集 菅井幸雄編 新日本出版社, 1980 |
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== 杉本を演じた俳優 == |
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* 『[[キネマの天地]]』(1986年8月2日、[[松竹]]) - [[岡田嘉子]]がモデルの川島澄江(演:[[松坂慶子]])の恋人役は杉本良吉がモデルとされ[[津嘉山正種]]が演じた。 |
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*労農ロシヤ戯曲集 労農ロシヤ文学叢書 マルクス書房, 1929 |
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*巡洋艦ザリヤー ベ・ラヴレニヨフ マルクス書房, 1930 |
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*共産大学生の日記 オグニヨフ 叢文閣, 1930 |
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*マルチンの犯罪 ヴェ・パフメーチェフ 鉄塔書院, 1931 |
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*鋼鉄はいかに鍛へられたか 第1部 [[ニコラーイ・オストロフスキー|エヌ・ア・オストロフスキイ]] ナウカ社, 1936 |
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*エゴール・ブルィチョフ [[マクシム・ゴーリキー|ゴーリキイ]] 改造社, 1937 |
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*すばらしい合金・風の街 ヴエ・エム・キルション 改造社, 1937 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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<references /> |
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{{Reflist}} |
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== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
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*岡田嘉子『悔いなき命を』広済堂、1973年(1999年に日本図書センターより再刊)。 |
* 岡田嘉子『悔いなき命を』広済堂、1973年(1999年に日本図書センターより再刊)。 |
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*[[加藤哲郎 (政治学者)|加藤哲郎]]『国民国家のエルゴロジー』平凡社 1994年(『国境を越えるユートピア』に改題の上2002年平凡社ライブラリーに収録)。 |
* [[加藤哲郎 (政治学者)|加藤哲郎]]『国民国家のエルゴロジー』平凡社 1994年(『国境を越えるユートピア』に改題の上2002年平凡社ライブラリーに収録)。 |
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* {{Cite journal|和書|author=今野勉 |title=岡田嘉子の失われた10年 |journal=中央公論 |ISSN=05296838 |publisher=中央公論新社 |year=1994 |month=dec |volume=109 |issue=13 |pages=323-341 |naid=40002400312 |id={{NDLJP|3381513}} |url=https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I3588590-00 |ref=harv}} |
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*今野勉「岡田嘉子の失われた十年」『[[中央公論]]』1994年10月号 |
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*武田清 |
* {{Cite journal|和書|author=武田清 |title=メイエルホリドの暗い環Ⅱ-そこにはいなかった佐野碩の影- |journal=大正演劇研究 |publisher=明治大学大正演劇研究会 |year=2000 |month=may |volume=8 |pages=179-192 |naid=120001970443 |url=https://hdl.handle.net/10291/8652 |ref=harv}} |
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*名越健郎『クレムリン秘密文書は語る』中公新書、1994年 |
* 名越健郎『クレムリン秘密文書は語る』中公新書、1994年 |
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*杉山直樹『血をわたる』自由国民社、2011年2月10日 ISBN 978-4-426-10888-5 |
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*長太三『杉山智恵子: 杉本良吉の妻の生涯』1998年 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* {{Kotobank|杉本良吉}} |
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* {{Kotobank|杉本 良吉}} |
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* {{Kotobank|杉本良吉(1)}} |
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⚫ | * {{Wayback|url=http://homepage3.nifty.com/katote/Border.html |title=国境を越える夢と逆夢(加藤哲郎) |date=20050119064016}} |
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{{Normdaten}} |
{{Normdaten}} |
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{{DEFAULTSORT:すきもと りようきち}} |
{{DEFAULTSORT:すきもと りようきち}} |
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[[Category:日本の演出家]] |
[[Category:日本の舞台演出家]] |
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[[Category:政治犯]] |
[[Category:政治犯]] |
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[[Category:大粛清犠牲者]] |
[[Category:大粛清犠牲者]] |
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[[Category:岡田嘉子]] |
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[[Category:戦前の日本共産党の人物]] |
[[Category:戦前の日本共産党の人物]] |
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[[Category:日本の亡命者]] |
[[Category:日本の亡命者]] |