KDDI
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KDDI株式会社︵ケイディーディーアイ、英称: KDDI CORPORATION︶は日本の大手電気通信事業者である。元来は逓信省・電電公社の流れを汲んでおり、NTTから国際通信網整備のため分派したともいえる。ただ、このことについて認知度は高くはない。
直収電話︵メタルプラス︶ 、全ての区分でマイライン登録が可能な中継電話・国際電話、携帯電話(au/Tu-Ka)、プロバイダ︵個人向けISP・DION︶などの電気通信役務を行う。
なお、日本国内において唯一、固定通信と移動体通信を一社で行っている。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0a/Shinjuku_kddi_building.jpg/220px-Shinjuku_kddi_building.jpg)
新宿にあるKDDIビル
新宿にあるKDDIのビルは、KDDIのビルとしてはもちろんの事、新宿高層ビル街の一群を担う超高層ビルの一つとしても広く認知されている。旧KDDの本社ビル︵現在も登記上本店ではある︶。新宿高層ビルの中でも古くからある存在で、中には重要なライフラインである通信機器設備があるため、関東大震災クラスの10倍の地震でも十分耐えられるような頑強な造りをしたビルとして、当時は話題となった。後の日本の高層ビル建築にも影響をあたえたビルとして知られている。
概要
●登記上本店‥東京都新宿区西新宿2丁目3番2号︵KDDIビル︶ ●本社事業所‥東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号︵ガーデンエアタワー︶ ●代表取締役社長兼会長‥小野寺 正識別番号
事業者識別番号は国内向け電話︵市内、長距離、携帯電話︶が0077、国際電話は001である。 旧日本高速通信株式会社︵TWJ、テレウェイ︶の識別番号0070は、2002年6月末をもって終了し、現在はフリーフォン(事業者対象の通話料着信者払いサービス)のみに使用されている。 旧第二電電株式会社︵DDI︶の国際電話の識別番号0078は、2004年2月29日をもって終了した。 旧KDD株式会社(KDD)の国内電話(市内、長距離)の識別番号001は、2005年8月31日をもって終了した。沿革
現在のKDDIは、2000年10月1日に、特殊会社として過去に国際通信を独占的に行っていた国際電信電話 (KDD)、京セラ主体の長距離電話の第二電電 (DDI)、トヨタ自動車主体の携帯電話の日本移動通信 (IDO) の3社合併により誕生した。2001年には、旧DDIセルラー系携帯電話会社を統合した﹁エーユー﹂も吸収合併して、今日に至る。 社名は、KDD・DDI・IDO三者の合体という意味であり、それ以上の意味は込められていない。 なお、NTTが合併直前まで旧KDD株式8.42%を保有していたため、ライバルが株主になることを懸念して合併までの間にNTT保有分の株式の売却処分が行われた。旧KDD系
●1953年︵昭和28︶3月24日 - 国際電信電話株式会社︵KDD/Kokusai Denshin Denwa Co., Ltd.︶が国際電信電話株式会社法︵昭和27年法律第301号︶に基づき設立。 ●1984年︵昭和59︶11月16日 - 日本高速通信株式会社︵TWJ、テレウェイ/Teleway Japan Corporation、後にTeleway Corporation︶設立。※日本道路公団、トヨタ自動車主体。 ●1998年︵平成10︶7月30日 - 電気通信分野における規制の合理化のための関係法律の整備等に関する法律︵平成10年法律第58号︶の施行により国際電信電話株式会社法廃止。KDDは特殊会社ではなくなり、国内電話事業に進出。 ●1998年︵平成10︶12月1日 - 国際電信電話株式会社を存続会社として日本高速通信株式会社と合併し、ケイディディ株式会社︵KDD Corporation︶となる。旧DDI・セルラー系
●1984年︵昭和59︶6月1日 - 第二電電企画株式会社設立。 ●1985年︵昭和60︶4月 - 第二電電企画株式会社が第二電電株式会社︵DDI/Daini Denden Inc.の略だが実際の英文社名はDDI Corporation︶と商号変更。 ●1987年︵昭和62︶3月9日 - 日本移動通信株式会社︵IDO/NIPPON IDOU TSUSHIN CORPORATION、後にIDO Corporationに変更︶設立。 ●1987年︵昭和62︶6月1日 - 関西セルラー電話株式会社設立。 ●1987年︵昭和62︶10月 - 九州セルラー電話株式会社設立。 ●1987年︵昭和62︶11月 - 中国セルラー電話株式会社設立。 ●1988年︵昭和63︶4月 - 東北セルラー電話株式会社設立。 ●1988年︵昭和63︶5月 - 北陸セルラー電話株式会社設立。 ●1988年︵昭和63︶7月 - 北海道セルラー電話株式会社設立。 ●1989年︵平成元︶4月 - 四国セルラー電話株式会社設立。 ●1991年︵平成3︶6月1日 - 沖縄セルラー電話株式会社設立。︵単独でジャスダック証券取引所に上場。 そのため2000年11月のau統合時に入らず︶KDDI発足以後
●2000年︵平成12︶10月1日 - 第二電電株式会社を存続会社としてケイディディ株式会社及び日本移動通信株式会社と合併し、株式会社ディーディーアイとなる。また、愛称をKDDIとする。 ●2000年︵平成12︶11月1日 - 携帯電話事業のセルラーグループ各社は、関西セルラー電話株式会社を存続会社として九州セルラー電話株式会社、中国セルラー電話株式会社、東北セルラー電話株式会社、北陸セルラー電話株式会社、北海道セルラー電話株式会社及び四国セルラー電話株式会社と合併し、株式会社エーユー︵au︶となる。 ●2001年︵平成13︶3月31日 - 株式会社ディーディーアイが株式会社エーユーを株式交換により完全子会社とする。 ●2001年︵平成13︶4月1日 - 株式会社ディーディーアイが、ケイディディアイ株式会社に商号変更する。 ●2001年︵平成13︶10月1日 - ケイディディアイ株式会社が株式会社エーユーを合併。 ●2002年︵平成14︶11月1日 - ケイディディアイ株式会社がKDDI株式会社と商号変更する。 ●2005年︵平成17︶3月25日 - KDDI株式会社が携帯電話事業のツーカーグループ各社︵株式会社ツーカーセルラー東京、株式会社ツーカーセルラー東海、株式会社ツーカーホン関西︶を株式交換により完全子会社とする。 ●2005年︵平成17︶10月1日 - KDDI株式会社を存続会社として、株式会社ツーカーセルラー東京、株式会社ツーカーセルラー東海、株式会社ツーカーホン関西を吸収合併。 ●2006年︵平成18︶1月1日 - KDDI株式会社を存続会社として、株式会社パワードコムを吸収合併。株式交換により、東京電力が京セラ、トヨタに次ぐ大株主となる。 ●2006年3月 - ジャパンケーブルネットの持株会社ジャパンケーブルネットホールディングスの株式をセコムと丸紅から譲受け傘下にする予定。KDDIビル(新宿)
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