カールスバーグ
種類 | 公開会社 |
---|---|
市場情報 |
Nasdaq Nordic CARL A Nasdaq Nordic CARL B |
本社所在地 |
デンマーク 1799 J.C. Jacobsens Gade 1, コペンハーゲン |
設立 | 1847年 |
業種 | 飲料 |
代表者 | セースト・ハート(CEO) |
外部リンク | コーポレートサイト(英語) |
カールスバーグ︵Carlsberg、デンマーク語発音: [kʰɑːˀlsb̥æɐ̯ˀ]、英語発音: [ˈkɑrlzbərɡ])は、デンマークのビール醸造会社でありデンマークのビールのブランド名。デンマーク語ではカールスベアと呼ばれる。
ドイツ西部のザールラント州にも同名のカールスバーグというビール会社があるが無関係である。
概要[編集]
社名を冠したビールブランド、カールスバーグが主力製品。ロゴについている王冠のマークは、デンマーク王室御用達の証である。140か国以上に製品を輸出[1]し、40か国に醸造所を持つ世界第4位のビールメーカーである。沿革[編集]
●1847年 - デンマーク・コペンハーゲンでJ.C.ヤコブセン︵J.C. Jacobsen、Jacob Christian Jacobsen、1811年 - 1887年︶によって創業された。息子カール︵1842年 - 1914年︶にちなんで醸造所に﹁カールの山﹂を意味するCarlsberg と命名した。 ●1875年 - ビール醸造の研究のためカールスバーグ研究所を開設。 ●1881年 - ラガービールの醸造に必要なサッカロマイセス属のカールスベルゲンシス酵母の培養に成功︵カールスバーグの名が冠された︶。 ●1882年 - 息子カール・ヤコブセンは父J.C.ヤコブセンの経営に反発して別会社を設立。カールの﹁ニュー・カールスバーグ﹂社︵Ny Carlsberg︶と父の﹁オールド・カールスバーグ﹂社︵Gammel Carlsberg︶は激しい競争を繰り広げる。 ●1883年 - カールスバーグ研究所のエミール・クリスチャン・ハンセン博士によって酵母の純粋培養技術の開発がなされ、ビールの大量供給の道が開かれた。 ●1888年 - カール、﹁ニイ・カールスベルグ・グリプトテク﹂︵ニューカールスバーグ美術館︶を設立。 ●1904年 - デンマーク王室御用達となり、その際に宝冠のマークを使用する事が許可された。 ●1906年 - 新旧二つのカールスバーグが合併。 ●1970年 - 同じくデンマークのビールメーカー、ツボー︵ツボルグ、Tuborg︶を買収。 ●1986年 - 日本ではサントリーがカールスバーグのライセンス生産・販売を行う ●1992年 - イギリスのビールメーカー、テトリーズ︵Tetley's︶を買収。 ●1997年 - 中国・上海での製造を始める。現在中国には上海の他に、恵州︵広東省︶、四川、チベット、ウイグルなど併せて20社以上のローカルビールメーカーを所有。中国でのカールスバーグ生産・販売を行うほか、アジア各国への輸出拠点としている。中国での漢字名ブランドは﹁嘉士伯﹂。 ●2008年 - フランスのビールメーカー、クローネンブルグ︵Kronenbourg︶を買収。 ●2022年 - ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア市場からの撤退を表明[2]。 ●2023年 - 7月16日にロシア政府が子会社で同国のビール大手バルティカ (醸造会社)の株式を暫定管理する大統領令を発出[3]。人魚姫の像について[編集]
コペンハーゲンにある人魚姫の像は王立劇場で観たバレエ﹁人魚姫﹂に感激した2代目社長のカール・ヤコブセンが1913年にコペンハーゲン市に寄贈したもの。今では街のシンボルになっている[4]。なお、大阪港天保山の人魚姫の像もコペンハーゲン港と大阪港の友好記念に、1995年にカールスバーグ社より実物の5分の4の大きさの複製が寄贈されたものである。製品一覧[編集]
カールスバーグ社の主な製品は下記の通り。ツボルグ製品は除く。
●カールスバーグ︵Carlsberg︶‥主力のピルスナー・ラガー。カールスバーグ・ピルスナーとも言う。
●カールスバーグ・ライト︵Carlsberg Light︶
●カールスバーグ・エクスポート︵Carlsberg Export︶‥イギリス限定
●ヤコブセン・ブラウン・エール︵Jacobsen Brown Ale︶
●ヤコブセン・ダーク・ラガー︵Jacobsen Dark Lager︶
●カールス・ピルスナー︵Carls Pilsner︶
●カールス・スペシャル︵Carls Special︶
スポーツへの協賛[編集]
●欧州サッカー連盟︵UEFA︶主催のUEFA欧州選手権の公式スポンサー。 ●プロサッカークラブのFCコペンハーゲン︵デンマーク︶のメインスポンサー。 ●カールスバーグ・カップ - 毎年1月末から2月に香港で開催されるサッカーの国際大会。 ●タッサ・ダ・リーガ - ポルトガルのサッカーカップ戦。カールスバーグカップとも。 ●ファルコン・アルコールフリー・アレーナ - 命名権を買収し、同社の商品ファルコンの名前が冠している。環境対策[編集]
●2019年10月11日、カールスバーグはプラスチックなどの廃棄物が環境に与える影響を踏まえ、木質繊維のボトルにPET樹脂をコーティングしたビール容器の試作品を公表した[5]。出典[編集]
(一)^ “世界第4位のビール会社! デンマークのカールスバーグ”. All about (2014年7月25日). 2019年10月12日閲覧。
(二)^ “カールスバーグとハイネケン、ロシア撤退へ-他業界の動きに追随”. ブルームバーグ (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
(三)^ “ロシア、ダノン子会社株など管理下に 大統領令を発出”. AFPBB News. フランス通信社. (2023年7月17日) 2023年7月17日閲覧。
(四)^ “﹁ロイヤル コペンハーゲン﹂に素適な人魚姫が登場”. 阪急ライフスタイルニュース (2012年11月28日). 2019年10月12日閲覧。
(五)^ “カールスバーグ、ビール用紙パックの試作品をお披露目”. CNN (2019年10月11日). 2019年10月12日閲覧。
関連項目[編集]
- カールスバーグ・スカイタワー:シンガポールにある展望塔。カールスバーグ社がスポンサーとなっている。
- ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館
- ハノイ・ビア・アルコール飲料総公社
外部リンク[編集]
- カールスバーグ(日本語)
- Carlsberg Group(英語)
- カールスバーグ - YouTubeプレイリスト