ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
ロンドンの本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
LSE: BATS NYSE: BTI JSE: BTI |
略称 | BAT |
本社所在地 |
イギリス London, WC2R 2PG United Kingdom |
設立 | 1902年 |
業種 | Consumer Goods |
事業内容 | Cigarettes |
代表者 | Paul Adams |
売上高 | £276億5500万 (2022)[1] |
従業員数 | 52,000 (2023)[2] |
決算期 | 12月末日 |
主要子会社 | |
外部リンク | www.bat.com |
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ︵英: British American Tobacco Plc︶は、イギリスのロンドンに本社を置く、タバコ製造・販売企業。略称BAT又はBA。ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所、JSE上場企業︵LSE: BATS、NYSE: BTI、JSE: BTI︶。
代表的な銘柄にラッキーストライク、ケントなどがある。
沿革[編集]
1902年、イギリスのインペリアル・タバコ︵現在のインペリアル・ブランズ︶とアメリカ合衆国のアメリカン・タバコ・カンパニーのジョイント事業として設立された[3]。1984年にイーグルスター保険を買収した[4]。2017年、R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの全株式を買収し子会社化した[5]。主要業務[編集]
ブリティッシュ・アメリカン・タバコが所有するブランドとして国際展開しているものは、ダンヒル、ケント、ラッキーストライク、ポールモール、ヴォーグ、ロスマンズ、ウィンフィールド、ステートエクスプレス555、クール、バイスロイなどがある。但し販売している各国でブリティッシュ・アメリカン・タバコが商標権、販売権を持っているわけではない。世界展開[編集]
ブリティッシュ・アメリカン・タバコが製造または販売するローカルブランドは下記のものがある。 ●ベンソン&ヘッジズ︵バングラデシュ︶ ●ベルモント︵コロンビア、チリ、ベネズエラ︶ ●ジョッキークラブ︵アルゼンチン︶ ●ストラッドブローク︵オーストラリア︶ ●ハリウッド︵ブラジル︶ ●デュモリエ︵カナダ︶ ●プリンス︵デンマーク︶ ●ノースステート︵フィンランド︶ ●HB︵ドイツ︶ ●ソピアネー︵ハンガリー︶ ●ウィリス︵インド︶ ●アルダス︵インドネシア︶ ●キャロルズ、キャロルズキング、グランドパレード、ブラックエレン︵ドイツ︶ ●スウィートアフトン、メジャー︵アイルランド︶ ●ブーツ、アラン︵メキシコ︶ ●ゴールドリーフ︵バングラデシュ、パキスタン︶ ●ヤンIIIソビエスキ︵ポーランド︶ ●ヤヴァゴールド︵ロシア︶ ●コートレイ︵南アフリカ︶ ●パリジェンヌ︵スイス︶ ●マルテペ︵トルコ︶ ●ション︵ウズベキスタン︶ ●マルボロ︵バングラデシュ︶ ●クレーブンA︵ベトナム、ジャマイカ︶ ●BATスナス、ホリデイ、フリーダム、パークドライブ︵ニュージーランド︶ ●ロイヤルズ︵イギリス︶ ●エンバシー︵ケニア︶ ●バイスロイ、ニューポート、ラッキーストライク︵ドミニカ共和国︶ ●デルタ︵エルサルバドル︶日本[編集]
日本では、ケントが最主力銘柄である。日本法人はブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社︵British American Tobacco Japan, Ltd.︶で、東京︵ミッドタウン・タワー︶にオフィスを持つ。2020年現在は殆どの銘柄が韓国の工場で製造されている。日本販売製品[編集]
- 紙巻
ブランド名 | 現行銘柄数 | 廃止銘柄数 | 備考 |
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ケント | 18銘柄 | あり | 主力ブランド |
ラッキーストライク | 3銘柄 | あり | |
クール | 11銘柄 | あり | メンソールブランド |
カプリ | 2銘柄 | なし | |
ポールモール | 3銘柄 | あり | |
JPS | 1銘柄 | あり | |
カールトン | 1銘柄 | あり | |
ダンヒル | 3銘柄 | あり | |
ヴォーグ | 4銘柄 | あり | 細巻たばこ |
ロスマンズ | 1銘柄 | あり |
- 葉巻
- 加熱式たばこ
- 販売終了
- ハーレーダビッドソン (たばこ)
- キャプテンブラック銘柄全品(2006年)
モータースポーツとの関わり[編集]
日本に輸入されていない銘柄としてステートエクスプレス555︵ファイブ・ファイブ・ファイブ︶があり、かつてこの銘柄は自動車メーカーSUBARUのWRCワークスイメージとしてブルーと555ロゴがデザインされ、よく知られていた。このカラーリングはBATがF1に注力する為一時消滅したが2002年に再度スバルのスポンサーとして復帰し、2005年のスポンサード終了まで続いた。
F1では、古くは1970年代から80年代にかけてチーム・ロータスのスポンサーを務め、黒地に金字のジョン・プレイヤー・スペシャル (JPS)塗装のマシンが活躍していた。
その後F1チームのブリティッシュ・アメリカン・レーシング︵後のB・A・R︶の筆頭株主として創設に名を連ね、1999年から同チームメインスポンサーとしてF1に参加。初年度のマシン︵B・A・R 01︶はアメリカのIRLなどの様に、ジャック・ヴィルヌーヴのマシンをレッドとホワイトのラッキーストライク、リカルド・ゾンタのマシンをブルーとゴールドの555に分けて両ブランドを同時に露出させる戦略を狙ったが、F1のレギュレーション上同一チームは単一のカラーリングでなければならなかったことを指摘された為、苦肉の策としてマシンの中央から左右に分断し、それぞれ左右で独立したラッキーストライクと555のカラー&デザインを施した(第2戦からはノーズがシルバーになり中央部にはファスナーが描かれていた)。このカラーリングは妥協の産物に過ぎなかったこともあり、きわめて不評であった。
ラッキーストライクカラーのB・A・R 006をドライブするジェン ソン・バトン
翌2000年にはラッキーストライクをイメージしたカラーリング︵いわゆる日の丸カラー︶に変更された。ただスポンサーロゴには555も含まれており、2004年のF1中国GPでは中国市場でのブランドの知名度を考慮し、アンソニー・デビッドソンの乗るサードカーのカラーリング及び、ドライバーとチームスタッフのユニフォームが、通常のラッキーストライクから555イメージのブルーに変更されているほか、2台のレースカーもラッキーストライクロゴが555ロゴに置き換えられている。ただし、カラーリングは従来と同じであった。2005年と2006年の中国GPでは、2台のレースカーも555イメージのブルーのカラーリングとなった。
2005年をもって、チーム株式を全てホンダに売却しチーム運営からは手を引き、その後はホンダF1チームのメインスポンサーとしてチームをサポートしたが、EU内でのタバコ広告規制に伴い2006年をもってスポンサー活動を終了した。
2019年からマクラーレンとパートナーシップ契約を結んだ[6]。タバコ広告規制を回避するため、BATの潜在的にリスクが低減された商品の宣伝プログラム﹁A Better Tomorrow﹂のロゴを掲載する[7]。
脚注[編集]
出典[編集]
(一)^ “Preliminary Results 2022”. British American Tobacco. 2023年2月13日閲覧。
(二)^ “Life at BAT”. British American Tobacco. 2023年2月13日閲覧。
(三)^ “Early years:1902—1932” (英語). ブリティッシュ・アメリカン・タバコ. 2009年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月23日閲覧。
(四)^ Eagle Star Euroarchive
(五)^ “Reynolds American now entirely owned by British American Tobacco” (英語). Winston Salem Journal (2017年7月26日). 2019年9月1日閲覧。
(六)^ “マクラーレン、ブリティッシュ・アメリカン・タバコとパートナーシップ契約”. motorsport.com (2019年2月11日). 2019年2月24日閲覧。
(七)^ “マクラーレン代表﹁MCL34は復活の第一歩となるマシン﹂。2018年の失敗から学び、多数の改善施す”. AUTOSPORTweb (2019年2月15日). 2019年2月24日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン
- グローバルサイト(英語)
- BAT Press Office (@BATPress) - X(旧Twitter)(英語)
- WelcomeToBAT - YouTubeチャンネル(英語)