ケルト音楽(ケルトおんがく)、または、ケルティック・ミュージックとは、レコード会社、音楽メディア、ジャーナリズムなどによって、1990年代以降の伝統音楽をベースとするポップスやロックから、民族風の現代の音楽まで幅広い音楽につけられた多国籍音楽産業の用語である。民俗音楽がワールドミュージックとして世界に売り出すうえでわかりやすい商標となった一方、民俗音楽のルーツを薄める用語としてミュージシャンたちから疑問視する声も上がっている。近年ではこの用語の濫用が進み、作曲家によって作られるゲーム音楽、アニメ音楽、ポピュラー音楽、ムード音楽、BGM、民族風オリジナルソングなども含む。
ケルト音楽と言われているものが文化的にケルト人に起源を発するものではないが、音楽業界で広く用いられている用語である。
ケルト音楽は、地域的にはブリテン諸島(アイルランド、スコットランド、イングランド、ウェールズ、シェットランド)、フランスのブルターニュ、スペインのガリシア地方[1]、アストゥリアス地方、北東ポルトガル、カナダのケープ・ブレトン島などから発信される現代の商業音楽である。80年代にアイルランド出身のエンヤが活躍したことから、音楽業界によってポップスの新しい商標として使われるようになった。他にアイルランド発のケルティック・ミュージックとして、ブルーアイド・ソウルのヴァン・モリソン、ポピュラーのシネイド・オコーナー、アイリッシュ・パンクのポーグズなどがあげられる。
フォーク・ミュージック
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