コミック雑誌なんかいらない!
表示
コミック雑誌なんかいらない! | |
---|---|
No More Comic Magazines! | |
監督 | 滝田洋二郎 |
脚本 |
内田裕也 高木功 |
製作 | 海野義幸 |
出演者 |
内田裕也 渡辺えり子 麻生祐未 |
音楽 | 大野克夫 |
撮影 | 志賀葉一 |
編集 | 酒井正次 |
公開 | 1986年2月1日 |
上映時間 | 124分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
﹃コミック雑誌なんかいらない!﹄︵コミックざっしなんかいらない︶は、1986年に公開された日本の映画作品[1][2][3][4][5][6]。
概要[編集]
主演の内田裕也扮する人気芸能レポーターの奮闘ぶりを通して、ワイドショーに踊らされる大衆を皮肉った作品である。成人映画出身の滝田洋二郎が初めて一般映画の監督を務めた作品でもある。なおタイトルは内田がファンであるという頭脳警察の楽曲のタイトルから付けられた。 作品中には当時︵1985年頃︶に実際に起こった事件・事故や出来事を取り入れており、特に芸能界で﹁お騒がせ﹂した本人は作品中に自ら登場しているなど異色のキャストも話題となった。また内田の作品内の口癖は﹁恐縮です﹂であり、これは実際の芸能レポーター・梨元勝のキャラクターをモデルにしている︵その梨元も作品内に登場する︶。またその役名﹁キナメリ﹂は、内田と親交があった編集者木滑良久を元にしている。 カンヌ映画祭監督週間に招待、ニューヨーク・ロサンゼルスの映画館でも上映され、世界的にも高い評価を受けた。登場する︵モデルとなった︶事件・出来事[編集]
●豊田商事事件 ●豊田商事会長刺殺事件 ●日航ジャンボ機墜落事故 ※市販DVDなどでこの場面がカットされているバージョン︵海外展開したバージョン︶もある ●山口組と一和会の抗争︵山一抗争︶ ●ロス疑惑︵三浦和義が作品内に出演︶ ●松田聖子と神田正輝の結婚︵松田と以前交際していたとされる郷ひろみが出演︶ ●桃井かおりと高平哲郎との交際︵桃井が作品内に出演︶ 他に劇中のドライブインシアターで﹃ときめきに死す﹄の実際の映像が流れ、映画に主演した沢田研二のスキャンダルとしてダンプ松本との密会ネタをキナメリが持ちかけられる場面がある︵沢田と松本自身は映画には登場しない︶。元々﹃ときめきに死す﹄は内田裕也が映画化に取り組んでいたが、沢田の懇願で譲った経緯がある。スタッフ[編集]
●監督‥滝田洋二郎 ●脚本‥内田裕也、高木功 ●音楽‥大野克夫 ●撮影‥志賀葉一 ●照明‥金沢正夫 ●美術‥大澤稔 ●録音‥杉崎喬 ●編集‥酒井正次 ●助監督‥藤原幣吉、佐々部清、小久保利己、山田吉紀 ●製作主任‥田中雅夫 ●記録‥高山秀子 ●ビデオ技術協力‥日本VTR ●MA‥ニューメグロスタジオ ●現像‥東映化学 ●製作者‥多賀英典、内野二郎、岡田裕 ●プロデューサー‥海野義幸 ●製作‥ニュー・センチュリー・プロデューサーズキャスト[編集]
●内田裕也︵芸能レポーター・キナメリ︶ ●渡辺えり子︵キナメリの妻︶ ●麻生祐未︵少女︶ ●原田芳雄︵プロデューサー︶ ●小松方正︵ワイドショーの司会︶ ●殿山泰司︵隣の老人︶ ●常田富士男︵警察官︶ ●ビートたけし︵殺人犯︶ ●スティービー原田︵殺人犯の子分︶ ●郷ひろみ︵ホスト︶ ●片岡鶴太郎︵ホスト︶ ●港雄一︵ホスト︶ ●久保新二︵ホスト︶ ●桑名正博︵バーの客︶ ●安岡力也︵バーの客︶ ●篠原勝之︵バーの客︶ ●村上里佳子︵バーのママ︶ ●小田かおる︵レポーター︶ ●志水季里子︵キナメリを買う女︶ ●片桐はいり︵ホストクラブの女︶ ●橘雪子︵ホストクラブの女︶ ●趙方豪︵レポーター志願者︶ ●梨元勝︵芸能レポーター︶ ※クレジット無し ●嶋大輔︵本人役︶ ●三浦和義︵本人役︶ ●桃井かおり︵本人役︶ ●おニャン子クラブ ●逸見政孝︵当時フジテレビアナウンサー︶ ●横澤彪︵当時フジテレビプロデューサー︶ ●下元史朗 ●伏見直樹とジゴロ特攻隊 ●螢雪次朗 ●ルパン鈴木 ●池島ゆたか ●藤井智憲 ●真堂ありさ ●しのざきさとみ ●清水宏 ●長友啓典 ●川村光生 ●叶岡正胤 ●斉藤博 ●新井義春 ●高橋良明︵神戸のヤクザの息子︶ ●金野恵子 ●青柳文太郎 ●掛田誠 ●小寺大介 ●篠田薫 ●泉本教子 ●タモリ︵ナレーション︶※クレジット無し脚注[編集]
(一)^ "﹁勝手に作り始めた﹂…80年代の﹁傑作映画﹂がじつは﹁内田裕也﹂の大暴走で出来上がった衝撃秘話". αオンライン. 講談社. 19 April 2024. 2024年4月19日閲覧。
(二)^ "郷ひろみに三浦和義…内田裕也が﹁ブチ切れた﹂末に﹁鬼電﹂して実現させた﹁奇跡のキャスティング﹂". αオンライン. 講談社. 19 April 2024. 2024年4月19日閲覧。
(三)^ "﹃ふてほど﹄で話題の80年カルチャー…時代を全力疾走した﹁内田裕也﹂の﹁意外すぎる一面﹂". αオンライン. 講談社. 19 April 2024. 2024年4月19日閲覧。
(四)^ "80年代映画が自由すぎる…﹁ロス疑惑﹂の三浦和義に﹁内田裕也﹂が本当に直接取材する﹁常識外れのワンシーン﹂". αオンライン. 講談社. 19 April 2024. 2024年4月19日閲覧。
(五)^ "﹁山口組の抗争を突撃取材﹂﹁本物のパトカーを110番﹂…﹃ふてほど﹄で話題の80年代映画がヤバすぎる". αオンライン. 講談社. 19 April 2024. 2024年4月19日閲覧。
(六)^ "﹃ふてほど﹄の80年代に﹁不適切すぎて﹂放映NG…⁉ ﹁ヤクザ﹂﹁銃殺﹂なんでもアリの怪物映画が﹁カンヌでは大絶賛﹂". αオンライン. 講談社. 19 April 2024. 2024年4月19日閲覧。