スパイバー
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1 |
設立 | 2007年9月26日 |
業種 | 化学 |
法人番号 | 5390001008354 |
事業内容 | 新世代バイオ素材の開発 |
代表者 | 取締役兼代表執行役 関山 和秀 |
資本金 | 354億円(資本剰余金含む) |
売上高 |
2億円 (2019年12月31日時点) |
営業利益 |
△50億8005万1000円 (2019年12月31日時点) |
経常利益 |
△49億6711万8000円 (2019年12月31日時点) |
純利益 |
△50億8176万9000円 (2019年12月31日時点) |
純資産 |
137億559万1000円 (2019年12月31日時点) |
総資産 |
166億4202万9000円 (2019年12月31日時点) |
従業員数 | 235名(2020年4月時点) |
決算期 | 12月31日 |
主要子会社 | Spiber (Thailand) Ltd. |
外部リンク | https://www.spiber.inc/ |
Spiber︵スパイバー︶は、山形県鶴岡市に本社を置く、世界初の人工合成による構造タンパク質素材﹁Brewed Protein™️︵ブリュード・プロテイン™️︶﹂の量産化に成功したことで有名な企業である。この素材は、言わば人工のクモ︵spider︶の糸であり[1]、それをfiber︵繊維︶とかけた社名としている[2]。
概要[編集]
慶應義塾大学先端生命科学研究所[3]︵山形県鶴岡市︶で研究していた関山和秀が、強靱かつ柔軟な﹁クモの糸﹂に代表される構造タンパク質素材を現代技術によって人工的に合成・生産し、製品化・量産化をすることを目的に設立した[4][5][6][7]。 2013年11月28日、共同で開発にあたっている小島プレス工業と共に建設してきた試作品の工場が稼働を開始した[8][9][10]。Xpiber[編集]
2014年9月26日、小島プレス工業との開発、生産を進める共同出資会社である﹁Xpiber︵エクスパイバー︶﹂を資本金4億5000万円で設立した。 同社は2014年9月、前年11月に稼働した試作品の生産工場の隣接地に﹁本社研究棟﹂を着工[11][12][13]。2015年5月22日には、竣工した本社研究棟が稼働を開始した[14][15]。沿革[編集]
●2007年9月26日‥慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス︵SFC︶出身の関山和秀らが神奈川県藤沢市に設立。 ●2008年6月‥慶應義塾大学先端生命科学研究所のある山形県鶴岡市に移転。 ●2012年8月2日‥第11回山形県科学技術奨励賞を受賞。 ●2013年 ●5月24日‥世界初の合成クモ糸繊維﹁QMONOS﹂の量産化に成功したと発表[16][17]。﹁QMONOS﹂は﹁蜘蛛の巣﹂に由来する[18]。 ●11月28日‥試作研究施設工場︵PROTOTYPING STUDIO︶が稼働を開始。 ●2014年 ●5月22日‥エクスパイバー本社研究棟が稼働を開始。 ●9月‥科学技術振興機構による﹁大学発ベンチャー表彰﹂の特別賞を受賞[19]。 ●9月26日‥小島プレス工業株式会社との共同出資で、QMONOS量産工場の運営会社であるXpiberを設立。 ●10月‥内閣府による﹁革新的研究開発推進プログラム︵ImPACT︶﹂の承認プログラムである﹁超高機能構造タンパク質による素材産業革命﹂においてコア研究組織として指名選定。 ●2015年 ●1月‥経済産業省による日本ベンチャー大賞の﹁地域経済活性化賞︵審査委員会特別賞︶﹂を受賞[20] ●3月‥資本金を25億3,458万円に増資。 ●4月‥スパイバー株式会社からSpiber株式会社に社名変更。 ●9月30日‥ゴールドウインと事業提携契約の締結したうえで30億円の出資を受け入れる[21][22]。 ●10月8日‥上述の提携契約締結に基づく第一弾の製品となる﹁ムーンパーカ﹂のプロトタイプを発表[23][24]。 ●2024年1月25日‥兼松との協業開始と同社を引受先とする第三者割当増資を発表[25]。テレビ番組[編集]
●カンブリア宮殿10年で世の中は変えられる! 素材に革命を起こす若きサムライたち︵2016年8月4日、テレビ東京︶- スパイバー 代表執行役 関山和秀氏、TBM 社長 山﨑敦義氏出演[26]。脚注[編集]
(一)^ ︻Spiber株式会社︼タンパク質が解決する資源・環境問題。導くのは未来をつくる﹁人工クモの糸﹂朝日新聞デジタル︵2024年2月17日閲覧︶
(二)^ ﹇2020年のヒットをつくる人﹈第10回/全25回‥石油に依存しない﹁素材革命﹂ スパイバーがクモ糸を封印した理由 日経クロストレンド︵2019年11月12日︶2024年2月17日閲覧
(三)^ “慶應義塾大学先端生命科学研究所 (Institute for Advanced Biosciences, Keio University) - ホーム”. 2014年6月6日閲覧。
(四)^ “バイオVBのスパイバーなどが﹁クモ糸﹂繊維量産へ”. 日本経済新聞. (2013年2月21日) 2013年12月6日閲覧。
(五)^ “エディターズ ノート 日本の若者が世界の研究チームに勝てたワケ”. Tech-On. (2013年6月27日) 2013年12月7日閲覧。
(六)^ “突拍子もない発想は地方から クモ糸生産に賭けるベンチャー”. 日経ビジネスオンライン. (2012年10月25日) 2014年2月18日閲覧。
(七)^ “地方から世界水準のイノベーション~慶應大先端生命科学研究所とスパイバー社の挑戦~鶴岡市企画部政策推進課長 高橋健彦”. 季刊 政策・経営研究. 三菱UFJリサーチ&コンサルティング. (2013年8月) 2014年10月9日閲覧。
(八)^ “人工クモ糸の試作工場が稼働 スパイバーなど”. 日本経済新聞. (2013年11月28日) 2013年12月6日閲覧。
(九)^ “クモ糸繊維の量産へ事業展開加速 鶴岡のベンチャー企業”. 河北新報. (2013年12月25日) 2014年2月18日閲覧。
(十)^ “社説 クモ糸繊維量産/夢の新素材高まる期待”. 河北新報. (2014年1月19日). オリジナルの2014年2月22日時点におけるアーカイブ。 2014年2月18日閲覧。
(11)^ “クモ糸繊維で新会社 鶴岡のスパイバー”. 河北新報. (2014年9月30日) 2014年10月9日閲覧。
(12)^ “スパイバー、小島プレスと新会社 クモ糸繊維を量産へ”. 日本経済新聞. (2013年9月29日) 2014年9月29日閲覧。
(13)^ “スパイバーと小島プレス工業、共同で新棟建設” (PDF) (2014年9月29日). 2014年10月9日閲覧。
(14)^ “クモ糸繊維の新研究棟完成 量産体制へ整備”. 河北新報. (2015年5月23日) 2015年5月27日閲覧。
(15)^ “生産能力は20倍、本社研究棟が稼働 スパイバー合弁会社エクスパイバー”. 山形新聞. (2015年5月23日) 2015年5月27日閲覧。
(16)^ “人工クモ糸繊維の量産化成功 鶴岡のスパイバー”. 山形新聞. (2013年5月24日). オリジナルの2013年10月26日時点におけるアーカイブ。 2013年12月6日閲覧。
(17)^ “世界初の﹁人工合成クモ糸繊維﹂量産化へ、スパイバーが技術を開発”. 財経新聞. (2013年5月27日) 2013年12月6日閲覧。
(18)^ 新素材﹁QMONOS﹂
(19)^ ﹁初の大学発ベンチャー表彰の受賞者決定﹂ハフィントンポスト︵2014年9月8日︶
(20)^
第1回﹁日本ベンチャー大賞﹂の受賞者を決定しました!経済産業省 (プレスリリース) 2015年1月22日付
(21)^ “ゴールドウイン、人工のクモ糸開発会社に出資”. 日本経済新聞. (2015年9月8日) 2015年10月4日閲覧。
(22)^ ﹃Spiber株式会社との事業提携契約の締結並びに出資に関するお知らせ﹄︵プレスリリース︶株式会社ゴールドウイン、2015年9月8日。2015年10月4日閲覧。
(23)^ “世界初! クモの糸素材のパーカー実用化へノースフェイスが共同開発”. Sports navi Do. (2015年10月11日) 2015年10月17日閲覧。
(24)^ “ゴールドウインとスパイバーが第一弾のプロトタイプを発表30億円投じたクモの糸とは?”. WWD JAPAN COM. (2015年10月9日) 2015年10月17日閲覧。
(25)^ 兼松、Spiberと構造タンパク質﹁Brewed Protein™素材﹂の用途開発を開始 兼松ニュースリリース︵2024年1月25日︶2024年2月17日閲覧
(26)^ 10年で世の中は変えられる! 素材に革命を起こす若きサムライたち - テレビ東京 2016年8月4日