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スペードの女王 (オペラ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スペードの女王
ピョートル・チャイコフスキー作曲のオペラ

エレツキーを演じるアントン・ボナチッチ

題名原語表記ロシア語: Пиковая дама
劇作家モデスト・チャイコフスキー
言語ロシア語
題材アレクサンドル・プーシキン
スペードの女王
初演1890年3月29日 (1890-03-29)
マリインスキー劇場, サンクトペテルブルク
音楽・音声外部リンク
抜粋を試聴する
Tchaikovsky:Pique Dame (The Queen of Spades)《第2幕第2場~第3幕第2場》 - アレクサンドル・ルディン指揮Musica Viva Orchestraによる演奏。Musica Viva Orchestra (Moscow)公式YouTube。

: Пиковая дама[1]68371890[2]

[]


188718881889

44[2]7調212

2

演奏史[編集]

当作品作曲の基となった筋書きを作成したイヴァン・フセヴォロシスキー
当作品の台本を作成したモデスト・チャイコフスキー
作曲者チャイコフスキー(中央)と、初演でゲルマン役を演じたニコライ・フィグネル(左)およびリーザ役を演じたメデア・マイ=フィグネル(右)《1890年撮影》

7



12



: 18901219127[2]

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: Levot

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: 189012311219[2]

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: 1891114[3]

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1892101112; V. J. Novotný[4]

1902[5]

1904[6]

191035[7]

1915529; [8]

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人物名 声域 サンクトペテルブルク初演
1890年12月19日ユリウス暦 12月7日)
(指揮: エドゥアルド・ナープラヴニーク
キエフ初演
1890年12月31日ユリウス暦 12月19日)
(指揮: ヨゼフ・プジヴィークチェコ語版
モスクワ初演、ボリショイ劇場
1891年11月4日
(指揮: イッポリート・アルターニ
ゲルマン テノール ニコライ・フィグネル ミハイル・メドヴェージェフ ミハイル・メドヴェージェフ
トムスキー伯爵 バリトン イヴァン・メルニコフ ニコライ・デメンティエフ ボゴミール・コルソフ
エレツキー公爵 バリトン レオニド・ヤコブレフ イオアキム・タルタコフ パベル・ホフロフ
チェカリンスキー テノール ヴァシリーエフ2世 アレクサンドル・ダヴィドフ
スリン バス
チャプリツキー テノール コンスタンティン・コンダラキ
ナルモフ バス ウラディーミル・ソボレフ イヴァン・マッチンスキー
司会者 テノール ヴァシリー・イェフィモフ
伯爵夫人 メゾソプラノ マリア・スラヴィナ マリア・スミルノヴァ アレクサンドラ・クルティコヴァ
リーザ ソプラノ メデア・マイ=フィグネル アレクサンドラ・マツレヴィチ マリヤ・デイシャ=シオニツカヤ
ポリーナ コントラルト マリヤ・ドリーナ ヴェラ・グヌチェヴァ
女家庭教師 メゾソプラノ マリア=ヴィルヘルミナ・ピルツ
マーシャ ソプラノ ユリア・ユノソヴァ
青年将校 語り
プリレパ ソプラノ オルガ・オルジナ
ミロヴゾール コントラルト ニーナ・フリーデ ヴァルヴァラ・パヴレンコヴァ
ズラトゴル バリトン アレクサンドル・クリモフ2世 アレクサンドル・ストリエフスキー
合唱、歌唱なし: 女中たち、女家庭教師たち、乳母たち、放浪者たち、子どもたち、賭博師たち
第2幕 劇中劇
プレリパまたはクロエ ソプラノ
ミロヴゾールまたはダフニス コントラルト
ズラトゴルまたはプルートス バリトン
合唱、歌唱なし: クピードーヒュメナイオス、男女の羊飼いたち、

[9]

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222BAB24F2BA3

あらすじ[編集]

第1幕[編集]

エカチェリーナ2世
サンジェルマン伯爵

1

222姿姿12姿2233

2

姿

2[]


1

32

2

殿Je crains de lui parler la nuit - 

3[]


1

姿3 - 371

2



3

4371

主要なアリアと楽曲[編集]

第1幕
アリア: 「彼女の名前を私は知らない」 «Я имени ее не знаю» (ゲルマン)
アリア: 「かつてヴェルサイユで(3枚のカード)」 «Однажды в Версале (Три Карты)» (トムスキー)
ロマンス: 「愛しの友達」 «Подруги милые» (ポリーナ)
アリオーソ: 「この涙はどこから」 «Откуда эти слëзы» (リーザ)
アリア: 「許したまえ、天なるものよ」 «Прости, небесное созданье» (ゲルマン)
第2幕
アリア: 「貴女を愛しています」 «Я вас люблю» (エレツキー)
アリア: 「夜に彼と話すのが怖い」 «Je crains de lui parler la nuit» (フランス語) (伯爵夫人)
第3幕
アリオーソ: 「ああ、悲しみで疲れ切ってしまった」 «Ax! истoмилacь я горем» (リーザ)
: 「もし可愛い少女らが」 «Если б милые девицы» (トムスキー)
アリア: 「人生とはなんだ?ゲームだ!」 «Что наша жизнь? Игра!» (ゲルマン)

出典[編集]

  1. ^ 現在英語圏でも使用されているPique Dameというタイトル表記は、フランス語によるものではあるがドイツ語圏で生まれた名前である。この表記がフランス語でのタイトルとして広く認識されているものの、実際のフランス語表記ではDame de Piqueとなる。Latham (2004) p. 133を参照。
  2. ^ a b c d Poznansky, pg. 138
  3. ^ Poznansky, pg. 139
  4. ^ Brown, pg. 232
  5. ^ Rzhevsky, pg. 153
  6. ^ Harrison, pg. 114
  7. ^ リチャード・オルドリッチ英語版 (1910年2月27日). “First Production of a Tschaikowsky Opera in America this Week”. The New York Times. https://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9C06EFD71E39EF32A25754C2A9649C946196D6CF&scp=8&sq=%22The+Queen+of+Spades%22+opera&st=p 
  8. ^ Lascelles, pg. 813
  9. ^ Boris Gasparov, Five Operas and a Symphony, p. 147

参考文献[編集]

外部リンク[編集]