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テングタケ科

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テングタケ科

テングタケ Amanita pantherina

分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Hymenomycotina
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: テングタケ科 Amanitaceae
下位分類(属)

本文参照

テングタケ科(学名:Amanitaceae)はハラタケ目に分類されるキノコの科のひとつ。

形態[編集]

生態[編集]

テングタケ科の菌類の多くの種はマツ科およびブナ科を中心とした樹木の共生し、菌根を形成することで生活していると考えられている。樹木にとっては菌類の作り出す有機酸や抗生物質による土壌中の栄養分の吸収促進や病原微生物の駆除、菌類にとっては樹木が光合成で得られた栄養分の一部を受け取っている相利共生の関係がある。土壌中には菌根から菌糸を介して同種の樹木同士や他種植物に繋がる広大なネットワークが存在すると考えられている。ただし、一部の種については菌根性でないとかつてより指摘されており、これを分類学上も別グループに分ける研究者もいる。

人間との関係[編集]

食用[編集]




AmanitaAmanitinAmatoxinibotenic acidAmanita ibotengutake

薬用[編集]

下位分類[編集]

テングタケ属 (学名 Amanita[編集]

この一群の子実体はschizohymenial development(和名未定)と呼ばれる特徴的な発生方式で知られ、子実体は卵状の構造物内に形成され、成長と共にこれを破って出てくる。構造物の一部は根元に残り「つぼ」などと呼ばれる構造になる。また、ベニテングタケのように破片として傘の周囲に付着する種類もある。


2Melzer's reagentsubgenus Amanitasubgenus Lepidella[1]


Catatrama[編集]


Catatrama costaricensis[2]

  Limacella[]



Saproamanita[編集]

2010年代に提唱された新しいグループで菌根性ではなく、腐植分解性という生態的特徴に基づいてテングタケ属(Amanita)の一部を分離したもの。分離を認めないとする研究者もいる。

Zhuliangomyces[編集]

2019年に前記のヌメリカラカサ属(Limacella)から分離してできた属。

脚注[編集]

  1. ^ 本郷次雄.(1982). 日本産テングタケ属菌. 植物分類・地理(33), pp116-126.doi:10.18942/bunruichiri.KJ00001079145
  2. ^ Franco-Molano AE. (1991). Catatrama (Tricholomataceae), a new genus from Costa Rica. Mycologia. 83 (4), pp501–505. doi:10.2307/3760361

参考文献[編集]

外部リンク[編集]