ハトシ
歴史[編集]
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広州の蝦多士[編集]
本来、広東語では﹁ハートーシー﹂のように長音で発音される。﹁蝦︵ハー︶﹂は広東語でエビ、﹁多士︵トーシー︶﹂は英語のトーストの音訳である。油で揚げたことをはっきり示すために﹁炸蝦多士﹂︵ジャーハートーシー︶と言うこともある。パンを用いるので現代の料理のように思えるが、すでに19世紀末には広州でも作られていた古い料理の一つといわれる。アメリカなどのチャイナタウンで出す店もある。
長崎卓袱料理のハトシ
長崎県長崎市では、江戸時代から貿易を通じて明国、清国などとの交流があり、今の中国や東南アジアの料理も伝えられ、卓袱料理と総称されていた。明治時代に清国から伝えられたのが﹁蝦多士﹂で、長崎では広東語をまねたハトシという呼び方で広まった。一時期は家庭でも作るほど普及したが、すり身を用意するのが手間などの理由で、家庭で作ることは減り、中華料理店のメニューや、店頭販売の軽食として販売されている。また、本来のエビをつかったものの他、魚のつみれ、豚肉や豚角煮など、別の材料を使ったはさみ揚げも作られている。
ベトナムのバインミーチントム
同様、もしくは類似の料理は、ベトナムやタイでも作られている。ベトナム語ではバインミーチントム︵bánh mì chiên tôm︶、タイ語ではカノムパンナークン︵ขนมปังหน้ากุ้ง︶、ラーオ語ではカオノムパンクン︵ເຂົ້າໜົມປັງກຸ້ງ︶と呼ばれる。ベトナムでは食パンではなく、フランスパン︵バゲット︶を使ったものも多い。