ファースト・カウ
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ファースト・カウ | |
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First Cow | |
監督 | ケリー・ライカート |
脚本 |
ケリー・ライカート ジョナサン・レイモンド |
原作 | ジョナサン・レイモンド『The Half Life』 |
製作 |
ニール・コップ アニシュ・サヴィアーニ ヴィンセント・サヴィーノ |
製作総指揮 |
スコット・ルーディン イーライ・ブッシュ ルイーズ・ラヴグローヴ |
出演者 |
ジョン・マガロ オリオン・リー ルネ・オーベルジョノワ トビー・ジョーンズ |
音楽 | ウィリアム・タイラー |
撮影 | クリストファー・ブローヴェルト |
編集 | ケリー・ライカート |
製作会社 |
フィルムサイエンス IACフィルムズ |
配給 | A24 |
公開 |
2020年3月6日 2023年12月22日 |
上映時間 | 122分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $545,647[1] |
﹃ファースト・カウ﹄︵First Cow︶は2019年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はケリー・ライカート、主演はジョン・マガロが務めた。本作はジョナサン・レイモンドが2004年に発表した小説﹃The Half Life﹄を原作としている。なお、本作はルネ・オーベルジョノワの遺作となった。
ストーリー[編集]
1820年代。フィゴウィッツ︵クッキー︶は腕利きの料理人だったが、思うように稼げずにいた。そのような状況を打開すべく、クッキーはオレゴン・カントリーへと向かい、毛皮を取る猟師たちの一団に加わった。寡黙なクッキーは集団内で孤立しがちだったが、中国からやって来たルーとは打ち解けることができた。2人は何とかして一財産築こうとしていたが、商売を始める元手を工面することすらできない有り様であった。 そんなある日、2人が暮らす村の村長︵ファクター︶が極上のミルクを出すウシを買い付けた。それを知ったルーはある計画を思いついた。夜の闇に紛れてそのウシのミルクを搾り、クッキーにミルクケーキを作らせようというのである。クッキーが焼いたミルクケーキは都会の一級品にも匹敵する美味しさだったため、あっという間に人気を博すようになった。皮肉なことに、ミルクケーキを一番気に入ったのはファクターであった。2人は﹁これで金持ちになれるぞ﹂と大喜びしたが、こんなやくざな商売が長続きするはずはなかった。キャスト[編集]
●ジョン・マガロ - フィゴウィッツ︵クッキー︶ ●オリオン・リー - キング・ルー ●ルネ・オーベルジョノワ - カラスを連れた男性 ●トビー・ジョーンズ - ファクター ●ユエン・ブレムナー - ロイド ●スコット・シェパード - ロイド ●ゲイリー・ファーマー - トッティリカム ●リリー・グラッドストーン - ファクターの妻 ●アリア・ショウカット - 犬を連れた女性 ●ディラン・スミス - ジャック製作[編集]
2018年10月31日、ケリー・ライカート監督が新作映画の製作に着手したと報じられた[2]。11月、本作の主要撮影が始まった[3]。12月1日、ルネ・オーベルジョノワが自身のTwitterで本作に出演することを発表した[4]。2019年3月、ジョン・マガロがキャスト入りした[5]。2020年3月6日、マージ・レコードが本作のサウンドトラックを発売した[6]。公開・興行収入[編集]
2019年8月30日、本作はテルライド映画祭でプレミア上映された[7]。9月28日、ニューヨーク映画祭で本作の上映が行われた[8]。2020年1月8日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[9]。2月22日、本作は第70回ベルリン映画祭で上映された[10]。3月6日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に8万1323ドル︵1館当たり2万330ドル︶を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場33位となった[11]。評価[編集]
本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには90件のレビューがあり、批評家支持率は96%、平均点は10点満点で8.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は﹁﹃ファースト・カウ﹄において、ケリー・ライカート監督は彼女のファンにとってはお馴染みのテーマ・素材を再度取り上げている。その仕上がりはいつものように見事なものである。﹂となっている[12]。また、Metacriticには38件のレビューがあり、加重平均値は90/100となっている[13]。出典[編集]
(一)^ “First Cow (2020)”. The Numbers. 2023年1月9日閲覧。
(二)^ “‘First Cow’: Kelly Reichardt’s Follow-Up to ‘Certain Women’ Is a Period Piece Set in Oregon and China”. Indiewire (2018年10月31日). 2020年6月19日閲覧。
(三)^ “Her Old Joy: Kelly Reichardt Finds Oregon by Way of China in “First Cow””. Ion Cinema (2018年10月31日). 2020年6月19日閲覧。
(四)^ “午前3:39 · 2018年12月1日 by@reneauberjonois”. Twitter. 2020年6月19日閲覧。
(五)^ “John Magaro Joins ‘The Many Saints Of Newark’ In Reteam With David Chase”. Deadline.com (2019年3月12日). 2020年6月19日閲覧。
(六)^ “‘First Cow’ Soundtrack Album Announced”. Film Music Reporter (2020年3月3日). 2020年6月19日閲覧。
(七)^ “Telluride Film Festival: ‘Ford V Ferrari’, ‘Judy’, ‘Motherless Brooklyn’, Weinstein-Inspired Drama ‘The Assistant’ Among Premieres Headed To 46th Edition – Full List”. Deadline.com (2019年8月29日). 2020年6月19日閲覧。
(八)^ “57th New York Film Festival Sets Full Slate; Pedro Almodovar, Bong Joon-ho Bring Their Cannes Prize Winners”. Deadline.com (2019年8月6日). 2020年6月19日閲覧。
(九)^ “First Cow Official Trailer HD A24”. YouTube (2020年1月8日). 2020年6月19日閲覧。
(十)^ “Berlin Competition Lineup Revealed: Sally Potter, Kelly Reichardt, Eliza Hittman, Abel Ferrara”. Variety (2020年1月29日). 2020年6月19日閲覧。
(11)^ “Domestic 2020 Weekend 10/March 6-8, 2020”. Box Office Mojo. 2020年6月19日閲覧。
(12)^ “First Cow”. Rotten Tomatoes. 2020年6月19日閲覧。
(13)^ “First Cow (2020)”. Metacritic. 2020年6月19日閲覧。