フェンダー・ストラトキャスター

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フェンダー・ストラトキャスター
Fender Stratocaster
メーカー/ブランド フェンダースクワイア
製造時期 1954年
構造
ボディタイプ ソリッド
スケール長 25 1/2インチ
フレット 21フレット/22フレット
ネックジョイント ボルト・オン
材質
ボディ アッシュアルダーまたはバスウッド
ネック メイプル
フィンガーボード ローズウッドメイプルまたはパーフェロー英語版
ハードウェア
テールピース シンクロナイズド・トレモロ
電気系統
ピックアップ シングルコイル×3
コントロール ボリューム×1、トーン×2、3/5ウェイセレクタースイッチ
カラーバリエーション
スタンダード・シリーズ:
ブラック、クローム・レッド、ブラウン・サンバースト、エレクトロン・ブルー、ミッドナイト・ワイン、アークティック・ホワイト
アメリカンシリーズ:
ブラック、3トーンサンバースト、オリンピック・ホワイト、クローム・レッド、ショア・ゴールド, バタースコッチ・ブロンド, チャコール・メタリック
テンプレート | カテゴリ

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年式 ヘッドストック ネック ボディ 電装系統
1954年- スモールヘッド、スパゲティロゴ、丸型ストリングガイド、クルーソンペグ メイプル1Pネック、「U」ネックシェイプ アッシュボディ、2トーンサンバースト 1プライ8点留めピックガード、3wayセレクタースイッチ、布被膜配線材及び0.1MFDペーパーオイル・キャパシタ
1956年- 羽根型ストリングガイド 「V」ネックシェイプ(57年)、「C」ネックシェイプ(58年-) アルダーボディ、3トーンサンバースト(58年-)、ブロンド色はアッシュボディ継続
1959年後期-   「スラブ貼り」方式ローズウッド指板 3プライ11点留めピックガード(セルロイド)、0.1MFDセラミック・キャパシタ(61年-)
1962年後期- トランジションロゴ(64年-、「移行期ロゴ」の意) 「ラウンド貼り」方式ローズウッド指板 ピックガードのネジ位置が1箇所変更(63年-)
1965年 CBS社による会社買収、これ以前を"Pre-CBS"モデル、以降を"CBS期"モデルと呼ぶ
1965年後期- ラージヘッド、前期「Fキー」ペグ(67年-)、「CBS」ロゴ(68年-) 「貼りメイプル」指板が正式オプションに(67年-)、通常仕様でメイプル又はローズウッド指板が選択可能に(70年-) 下地塗装がポリエステルに(68年-) ピックガード材質変更(塩化ビニール)、ピックアップキャビティ形状変更(69年-)、ビニール被膜配線材及び0.05MFDセラミックキャパシタ(69年-)
1971年後期- 後期「Fキー」ペグ、ブレットトラスロッドナット、ストリングガイドが2個に増設(72年-) 3点止め及びマイクロティルト機構を備えたジョイント方式 ナチュラル色アッシュ材がオプションに、ダイキャスト製ブリッジサドル及びブロック(72年-)
1976年- シャーラー社製「Fキー」ペグ サンバースト色はアッシュ材に 黒3プライピックガード、黒コントロールノブ及びスイッチノブ(77年-)、5wayセレクタースイッチ(77年後期)
1982年-83年 "Dan Smith"スモールヘッド(旧来のスモールヘッドとは異なる) 4点止めジョイントへの回帰 「インターナショナル・カラー」他、カラースキームの全面改訂 キャビティ内導電塗料等アース処理方式の全面改訂
1983年中期- 無印のモデル名「ストラトキャスター」は廃番に、
「スタンダード・ストラトキャスター」「エリート・ストラトキャスター」他へとモデルが分岐
1985年 Bill Schultzによる会社買収で"CBS時代"が終焉、現行のFMIC体制へ

「ヴィンテージ」市場の存在[編集]

ストラトキャスターの中でも製造年の古い個体は「ヴィンテージ」と呼ばれ、中古市場において高価格で取引されている。2013年にはボブ・ディランが使用した1964年製のストラトキャスターがクリスティーズ競売にかけられ、ギターとしては史上最高額の96万5000ドル(約9930万円)で落札された[6]

ヴィンテージ市場は1980年代末から一貫して高騰基調にあり、現在ではフェンダー社がCBS社に買収される以前(1954年から1965年前期までのモデル。Pre-CBSと呼ばれる)が状態によっては数百万円、またはそれ以上の価格で取引されることもある。またフェンダー・ジャパンの最初期モデルは「ジャパン・ヴィンテージ」と呼ばれ、日本独自の中古市場が形成されている。


ストラトキャスターの製造初年である1954年製のシリアルナンバー#0001の個体(英語版 "The 0001 Strat")は、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが1970年代から現在まで所有している。2004年に、イギリスで行われたストラトキャスターの50周年記念のライヴの際も使用された。ただし、このギターはあくまでも「ネック・ジョイントプレートにシリアルナンバーが記載されている」物としての1号機であり、これ以前に、「ボディ裏面にあるスプリングカバー(バックプレート)にシリアルナンバーが記載されている」物を含め250台程度存在するので、正真正銘の第1号機ではない。なお、この「ネックシリアル1号機」は、ブロンドカラー、ゴールドパーツの特注品である。正真正銘の第1号(バックプレートシリアル0001)機については、一時北米のコレクターが所有していると言う噂が飛び交ったがデマと判明し、現在に至るまで発見されていない(バックプレートは紛失し易く、弦交換の手順を簡素化させるため取り外して弾くプレイヤーが多く、更には容易に取り替えが効くため、事実確認が困難)。

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 23

(二)^ 

(三)^ 6[1]

(四)^ 1951

(五)^ 

(六)^ LSR 使使

(七)^ 3

(八)^ 使

(九)^ 3使使5

(十)^ 

(11)^ 

(12)^ 2010134 ISBN 4166607707

(13)^ 使1970918

(14)^ 

出典[編集]

  1. ^ 『フェンダー・ストラトキャスター』(2004年, 新装増補版, リットーミュージック・ムック) pp.75-76 ISBN 4845611244
  2. ^ Eric Johnson 1954 "Virginia" Stratocaster, Fender.com
  3. ^ 菅野至, Rockin'Web「ROCK GUITARの世界」第6話 Fender Stratocaster その2”. 2004年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月7日閲覧。
  4. ^ 『フェンダー・ストラトキャスター』 pp.64-65, pp.68-69
  5. ^ 『ストラトキャスター・オーソリティ』シンコー・ミュージック、ヤングギター編集部、2014年 ISBN 9784401639588
  6. ^ ボブ・ディランさん使用のエレキギター、史上最高額で落札 AFPBB News 2013年12月8日

外部リンク[編集]