サッサフラス
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サッサフラス属 | |||||||||||||||||||||
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Sassafras albidum | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Sassafras J.Presl | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Sassafras |
サッサフラス︵薩沙富拉斯[1]、羅: Sassafras︶はクスノキ科サッサフラス属の樹木の総称、またはそのうち特に北米東部原産の1種 Sassafras albidum を指す。芳香があり、香料原料として用いられる。
なお分類上は異なるが、オーストラリアに産し類似の芳香を持つアセロスペルマ科の樹木にもサッサフラスと呼ばれるものがある。
性質[編集]
雌雄異株の落葉性高木。葉は一般に先が3裂するが、同じ木でも裂けない卵形または2裂のことも多く、4-5裂のこともある。花は小型の5弁花で春に咲く。果実は液果で青黒く熟す。利用[編集]
木全体に柑橘様の芳香がある。特に根から精油﹁サッサフラス油﹂が抽出され、香料として用いられる。サッサフラス油はサフロールを主要成分とするが、サフロールに毒性があるため、現在サッサフラス油の使用はアメリカ合衆国にて食品使用が禁止されている[2]ほど制限され、サフロールを除いたものが用いられる。またクスノキ等から得られる代替品が多く用いられる。 他に木材も用いられるが、独特の香りを放つ。フェンダー・ストラトキャスターに一時的に使用されており、エリック・ジョンソンの愛器﹁ヴァージニア﹂がサッサフラス製だと判明してシグネイチャーモデルに用いられた[3]。 中国では薬用にもされる。かつては根がルートビアの風味付けに用いられた。フィレ・パウダー[編集]
アメリカ合衆国のケイジャン料理とクレオール料理では、サッサフラス︵S. albidum︶の葉を粉にしたものをフィレパウダー︵filé powder︶と呼び、ガンボのとろみ付けに用いる。なお、葉にはサフロールは含まれていない。種類[編集]
現生種としては北米東部に1種、東アジアに2種がある。
●Sassafras albidum - 狭義のサッサフラス。北米東部一帯に自生する。
●Sassafras tzumu - シナサッサフラス、中国名は擦木または檫木。中国中部から南西部に自生。
●Sassafras randaiense - ランダイコウバシ、中国名は台湾檫木。台湾に自生。日本でも化石として見出される。
●†Sassafras hesperia - 北米北西部で見出される始新世の化石種。
脚注[編集]
- ^ 金沢庄三郎 編「サッサフラス(薩沙富拉斯)」『広辞林』(新訂)三省堂、1934年、779頁。
- ^ “CFR - Code of Federal Regulations Title 21”. アメリカ合衆国保健福祉省. 2020年7月19日閲覧。
- ^ Eric Johnson 1954 "Virginia" Stratocaster, Fender.com