プラチナデータ
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プラチナデータ | ||
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著者 | 東野圭吾 | |
発行日 | 2010年6月30日 | |
発行元 | 幻冬舎 | |
ジャンル |
サイエンス・フィクション ミステリ サスペンス | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 431 | |
公式サイト | www.gentosha.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-344-01847-1 ISBN 978-4-344-41884-4(A6判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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﹃プラチナデータ﹄は、東野圭吾による日本の小説。
幻冬舎の﹃パピルス﹄の2006年12月号から2010年4月号に連載されたミステリ作品で、2010年6月30日に幻冬舎より単行本が刊行され、2012年7月5日には幻冬舎文庫から文庫版が発売された。
2013年3月16日に映画化され、劇場公開された。
概要[編集]
DNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%を目指す近未来の日本を舞台に、DNA情報によって犯罪に巻き込まれ、容疑者を追う立場から追われる身となった警察庁特殊捜査機関の天才科学者と、それを追う刑事を描いた作品。東野は当初映画化を前提として執筆を開始したものの一旦は断念し、その後、映画化と切り離して執筆されたが、映像化にあたり、大手映画会社、テレビ局、制作会社など20社以上からオファーが殺到した[1]。なお、タイトルの﹁プラチナデータ﹂は東野による造語で、物語の核心に関わるデータの事を指している[2]。あらすじ[編集]
あるラブホテルで、﹁電トリ︵電気トリップ︶﹂という脳に電気で刺激を与えトリップ体験ができる装置を使用中に、女子大生が殺害される事件が起こった。ホテルに残された毛髪、体毛から、犯人はあっけないほど簡単に検挙された。 DNA捜査で検挙率は格段にあがったが、事件はそれだけでは終わらなかった。若い女性が暴行を受けた上頭部を銃で撃たれて殺害されるという連続婦女暴行殺人事件が起き、残された精液によるDNAデータから、すぐに犯人は割り出されると思われていたが、DNA検索システムは﹁NF13﹂︵Not Found 13︶という結果を示した。これは、類似する遺伝子が登録されていない13番目のケースというものだった。 その後、新世紀大学病院の脳神経科の、厳重に警備された病室で蓼科兄妹が殺害される。驚くべきことに、彼らを殺害するのに使用された拳銃は、NF13事件で使われたものと同一のものだった。DNA解析をした神楽龍平は、現れたDNAモンタージュが自分にそっくりで驚愕する。神楽には、DNA捜査システムの作者で天才数学者・蓼科早樹たちに会った際、空白の数時間があった。というのも、神楽は二重人格者であり、“リュウ”と呼ばれる人格の時に早樹に会っていたからだ。本当に自分の人格が殺害したのか、反転剤を使って確かめようとするが、リュウに確認することはなかなかできなかった。 早樹の服に﹁神楽の毛髪﹂が付着していたため、彼らを殺害した犯人と疑われて追われる身となった神楽は、早樹たちの残した“モーグル”が事件解決の鍵になるのではないか、と早樹たちの別荘に向かう。 一方、警視庁捜査一課の浅間玲司は、これまで捜査に協力的であった特殊解析研究所の所長志賀たちが、急に捜査打ち切りのために動いていたことを知り、背景に何かがあると察して動き出していた。登場人物[編集]
警視庁捜査一課[編集]
浅間 玲司︵あさま れいじ︶ 警部補。 戸倉︵とくら︶ 浅間の後輩刑事。 那須︵なす︶ 課長。 木場︵きば︶ 係長。警察庁[編集]
特殊解析研究所 神楽 龍平︵かぐら りゅうへい︶ 主任解析員。30歳くらい。 父、昭吾の死をきっかけに二重人格﹁リュウ﹂が出現するようになった。 反転剤を使って1週間に1度、﹁リュウ﹂と人格反転する。 志賀 孝志︵しが たかし︶ 所長。年齢40歳くらい。 白鳥 里沙︵しらとり りさ︶ DNA捜査システムの技術を習得するため、アメリカから派遣されたDNAプロファイリング研究者。日系アメリカ人。 科学警察研究所 穂高︵ほだか︶ 特別鑑査チームの責任者。40歳くらい。新世紀大学病院[編集]
水上 洋次郎︵みなかみ ようじろう︶ 新世紀大学病院の脳神経科教授。神楽龍平の主治医で、蓼科早樹の担当医。 富山︵とやま︶ 新世紀大学病院の警備員。 蓼科 早樹︵たてしな さき︶ DNA捜査システムの作者で天才数学者。サヴァン症候群を患っている。 蓼科 耕作︵たてしな こうさく︶ 早樹の兄。その他[編集]
神楽 昭吾︵かぐら しょうご︶ 龍平の父。陶芸家。 スズラン リュウの恋人と名乗る人物。神出鬼没 キール・ノイマン アメリカの数学者。蓼科早樹と交流がある。 丸沼 玲子︵まるぬま れいこ︶ カウンターバー﹁ラウンド﹂のママ。 塩原︵しおはら︶ 東京都安心生活研究所所長。 勝山 悟郎︵かつやま ごろう︶ ハイデンの利用者。 桑原 裕太︵くわばら ゆうた︶ 渋谷ラブホテル女子大生殺害事件の容疑者。 玉原︵たまはら︶ 暮礼路署の刑事。 北峰︵きたみね︶ 暮礼路市の県警本部長。 チクシ 暮礼路市僻地集落の住人。元建築士。 ﹁チクシ﹂は本名ではなくこの集落での呼び名。建築士の略︵ケン﹁チクシ﹂︶。 サソリ 暮礼路市僻地集落の住人。以前は暴力団が経営するバーのバーテン。書籍情報[編集]
●単行本‥幻冬舎、2010年6月30日 ISBN 978-4-344-01847-1 ●文庫本‥幻冬舎文庫、2012年7月5日 ISBN 978-4-344-41884-4映画[編集]
プラチナデータ | |
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PLATINA DATA | |
監督 | 大友啓史 |
脚本 | 浜田秀哉 |
原作 | 東野圭吾 |
出演者 |
二宮和也 豊川悦司 生瀬勝久 杏 水原希子 和田聰宏 遠藤要 中村育二 萩原聖人 鈴木保奈美 |
音楽 | 澤野弘之 |
主題歌 | 嵐「Breathless」 |
製作会社 | 「プラチナデータ」製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2013年3月16日 |
上映時間 | 133分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 26.4億円[3] |
2013年3月16日公開。監督は大友啓史、主演は二宮和也[4]。
TOHOシネマズスカラ座他全国310スクリーンで公開され、2013年3月16、17日の初日2日間で興収4億49万6,000円、動員30万5,743人になり、映画観客動員ランキング︵興行通信社調べ︶で初登場第2位となった︵実写映画1位︶[5]。
最終興収は26億4,000万円[6]。2013年上半期︵2012年冬公開 - 2013年6月公開︶邦画作品5位︵実写映画1位︶[7]。
香港︵2013年5月2日から15スクリーン︶、台湾︵2013年5月3日から21スクリーン︶、シンガポールでも上映された。
キャスト[編集]
●神楽龍平 / リュウ - 二宮和也 ●浅間玲司 - 豊川悦司 ●水上利江子[注 1] - 鈴木保奈美[8] ●志賀孝志 - 生瀬勝久[8] ●白鳥里沙 - 杏[8] ●蓼科早樹 - 水原希子[8] ●蓼科耕作 - 和田聰宏 ●戸倉稔 - 遠藤要 ●那須真之 - 中村育二 ●神楽昭吾 - 萩原聖人 ●中丸新将 ●ヨシダ朝 ●菅原大吉 ●小木茂光 ●小浜正寛 ●小松利昌 ●阿部翔平 ●内田滋 ●中代雄樹 ●柊子 ●平野靖幸 ●河井青葉 ●本田大輔 ●佐藤滋 ●金原泰成 ●淵上泰史 ●ウダタカキ ●岩義人 ●春木みさよ ●永井博章 ●福島勝美 ●筒井万央 ●佐々木りお ●藤本飛龍 ●林田河童 ●齊藤麻利 ●小野瀬侑子 ●ごとうぱぽる ●兼子純平 ●櫻井泰之 ●福田望 ●吉野健夫 ●菊地廣隆 ●平高聡 ●三堀亮 ●三浦俊之 ●松永将史 ●宮崎ゆみスタッフ[編集]
●監督‥大友啓史 ●原作‥東野圭吾﹃プラチナデータ﹄︵幻冬舎文庫︶ ●脚本‥浜田秀哉 ●音楽‥澤野弘之 ●主題歌‥嵐﹁Breathless﹂(ジェイ・ストーム) ●製作‥市川南、服部洋、藤島ジュリー景子、見城徹、松木茂、吉川英作、川邊健太郎 ●エグゼクティブ・プロデューサー‥山内章弘 ●企画・プロデュース‥佐藤喜宏、澁澤匡哉 ●プロデューサー‥川田尚広 ●プロダクション統括‥金澤清美 ●撮影‥佐光朗 ●美術‥橋本創 ●録音‥湯脇房雄 ●照明‥渡部嘉 ●編集‥今井剛 ●助監督‥猪腰弘之 ●製作担当‥森悦子 ●ポストプロダクションプロデューサー‥大屋哲男 ●アクションコーディネイター‥下村勇二 ●製作プロダクション‥東宝映画 ●配給‥東宝 ●製作‥﹁プラチナデータ﹂製作委員会︵東宝、電通、ジェイ・ストーム、幻冬舎、ジェイアール東日本企画、日本出版販売、Yahoo! JAPANグループ︶BD / DVD[編集]
2013年9月27日発売。発売元は電通、販売元は東宝。 ●プラチナデータ スタンダード・エディション︵1枚組︶特番[編集]
2013年3月22日にフジテレビ系︿金曜プレステージ﹀枠の映画コラボ特番﹃実録!プラチナデータDNAミステリー事件簿 〜あなたの運命は決められている!〜﹄が放送[9]。科学鑑定の取材、DNAに関するビジネスなどを特集。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ “二宮和也VS豊川悦司!映像化オファー殺到の東野圭吾﹁プラチナデータ﹂が映画化”. シネマカフェ. (2012年1月27日) 2014年6月27日閲覧。
(二)^ “二宮和也﹁プラチナデータ﹂で逃亡者に 初共演トヨエツが追う!”. 映画.com. (2012年1月27日) 2014年6月27日閲覧。
(三)^ “2014年記者発表資料︵2013年度統計︶” (PDF). 日本映画製作者連盟 (2013年1月28日). 2013年1月28日閲覧。
(四)^ ab“二宮和也主演映画﹃プラチナデータ﹄、鈴木保奈美、水原希子らの出演が決定”. マイナビニュース. (2012年11月7日) 2018年9月6日閲覧。
(五)^ ﹃ドラえもん﹄がV2!﹃レ・ミゼラブル﹄はついに興収55億円突破!︻映画週末興行成績︼︵2013年3月19日 シネマトゥデイ︶
(六)^ “2014年記者発表資料︵2013年度統計︶” (PDF). 日本映画製作者連盟 (2013年1月28日). 2013年1月28日閲覧。
(七)^ 2013年上半期邦画トップは﹃ONE PIECE﹄!軒並みシリーズ最高興収のアニメが強し!︵2013年8月13日 シネマトゥデイ︶
(八)^ abcd鈴木保奈美が﹃プラチナデータ﹄で天才科学者役に、原作・東野圭吾からもお墨付き!︵2012年11月7日、MOVIE Collection︶
(九)^ ︹嵐︺二宮和也主演映画﹁プラチナデータ﹂のフジテレビ特番が3月22日放送TOWER RECORDS ONLINE 2013年3月6日