久野綾希子
くの あきこ 久野 綾希子 | |
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本名 | 中川 秀子 (なかがわ ひでこ) |
生年月日 | 1950年8月24日 |
没年月日 | 2022年8月22日(71歳没) |
出身地 | 日本・大阪府 |
職業 | ミュージカル女優 |
活動期間 | 1972年 - 2022年 |
配偶者 | あり |
所属劇団 | 劇団四季(1972年 - 1986年) |
事務所 | ヤザ・パパ(最終所属事務所) |
久野 綾希子︵くの あきこ、1950年8月24日 - 2022年8月22日︶は、大阪府出身の日本のミュージカル女優。本名は中川秀子︵なかがわ ひでこ︶。最終所属事務所はヤザ・パパ所属。
来歴・人物[編集]
帝塚山学院中学・高等部→愛知県立芸術大学声楽科卒業。大学在籍中﹃アプローズ﹄のオーディションに合格し、1972年劇団四季に入団[1]。入団後1976年までは久野秀子名義として活動していた。 卓越した歌唱力と演技で﹃ジーザス・クライスト=スーパースター﹄のマリア役、﹃ウエストサイド物語﹄のマリア役、﹃キャッツ﹄のグリザベラ役、﹃エビータ﹄のエビータ、﹃コーラスライン﹄のディアナ役など、数多くのミュージカルで主役を演じ、劇団四季の看板女優として活躍した[2]。 性格は天然なところがあったといわれる[3]。 1986年に劇団四季を退団後は、舞台・テレビドラマ・声優の分野でも活動を続けていた。2001年、﹃ミュージカル異国の丘﹄で15年ぶりに古巣・劇団四季の舞台へ復帰。﹃マンマ・ミーア!﹄ではドナとロージーを演じている。 2022年8月22日20時31分、東京都の病院で乳がんのため死去した[4][5]。71歳没。出演作品[編集]
舞台[編集]
劇団四季の作品[編集]
●王様の耳はロバの耳 ︵森の精︶ ●テッサ︵ケイト︶ ●桃次郎の冒険︵あんず︶ ●エレクトル︵小さいユーメニード︶ ●ポセイドン仮面祭︵ミナ︶ ●越路吹雪ドラマチックリサイタル ●キューちゃんの鐘︵山田まゆみ︶ ●シラノ・ド・ベルジュラック︵待女/待ちの娘/教妹マルト︶ ●雪ん子︵ゆき︶ ●ジーザス・クライスト=スーパースター︵73年初演はアンサンブル/76年~マリア︶ ●冒険者たち~ガンバとその仲間~︵イカサマ/潮路︶ ●青い鳥︵ネコ︶ ●ふたりのロッテ︵ロッテ︶ ●わが青春の北壁︵有光夏子︶ ●ウエストサイド物語︵マリア︶ ●櫻の園︵アーニャ︶ ●リトル・ナイト・ミュージック ●コーラスライン︵ディアナ︶ ●赤毛のアン︵アン・シャーリー︶ ●かもめ︵ニーナ︶ ●幻の殺人者︵女優1︶ ●エビータ︵エビ―タ︶ ●アプローズ︵イヴ・ハリントン︶ ●ユリディス︵ユリディス︶ ●キャッツ︵グリザベラ︶ ●ミュージカル異国の丘︵アグネス・フォーゲル夫人︶ ●マンマ・ミーア!︵ドナ・シェリダン、ロージー︶退団後の作品[編集]
●ズーム・レンズ︵1987年︶ ●冬物語︵1987年︶ ●リトル・ショップ・オブ・ホラーズ︵1987年︶ ●王様と私︵1988年︶ ●恋の最終便︵1989年︶ ●I do! I do!︵1991年︶ ●ブラッド・ブラザーズ︵1991年︶ ●ルナ︵1992年︶ ●シティ・オブ・エンジェルズ︵1992年︶ ●ホロー荘の殺人︵1993年︶ ●ガイズ・アンド・ドールズ︵1993年︶ ●アユタヤの星︵1993年︶ ●リチャード三世︵1995年︶ ●シンデレラ︵1995年︶ ●私はラッパポートじゃないよ︵1996年︶ ●ラヴ・レターズ︵1996年︶ ●奇跡の人︵1997年︶ ●花よりタンゴ︵1997年︶ ●ハムレット︵1998年︶ ●シャンポーの森で眠る︵1998年︶ ●見えない橋 ︵1998年︶ ●迷宮伝説〜雨月の愛〜︵1998年︶ ●美しきものの伝説︵1999年︶ ●アイラブニューヨーク︵2000年︶ ●宵待草︵2000年︶ ●ファデット︵2000年︶ ●バッド・ニュース☆グッド・タイミング︵2001年︶ ●テネシーワルツ〜江利チエミ物語〜︵2005年︶ ●モスクワからの退却︵2007年︶ ●サクラ大戦 - ラチェット・アルタイル 役 ●紐育レビュウショウ〜歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ︵2008年︶ ●紐育星組ライブ2011〜星を継ぐもの〜︵2011年︶ ●サクラ大戦 武道館ライブ2〜帝都・巴里・紐育〜︵2011年︶ ●サクラ大戦 紐育星組ライブ2012 誰かを忘れない世界で︵2012年︶ ●紐育星組ショウ2013 〜ワイルド・ウエスト・希望〜︵2013年︶ ●サクラ大戦 紐育星組ショウ2014 お楽しみはこれからだ︵2014年︶ ●﹁サクラ大戦歌謡ショウより〜﹃初夢の男たち﹄大帝国劇場支店花やしき支部劇場﹂浅草花劇場︵2020年1月3日 - 1月5日︶ - スペシャルゲスト ●ヘンリー六世︵2009年、新国立劇場︶ - オーベルニュ伯爵夫人役 / 第1部、エリナー・コバム役 / 第2部 ●る・ひまわり﹁こころ﹂︵2011年、青山円形劇場︶ ●ボンベイドリームス︵2015年︶ ●Endless SHOCK︵2018年、帝国劇場︶[6] ●ローリング・ソング︵2018年、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA︶ - 山脇久美子 役[7] ●お家さん︵2019年、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール︶[8] ●ミュージカル﹃Little Women -若草物語-﹄︵2019年9月︶ - マーチおばさん/カーク夫人 役 ●ローマの休日︵2020年12月 - 2021年、帝国劇場・御園座・博多座︶ - ヴィアバーグ伯爵夫人 役[9][10] ●アカシアの雨が降る時︵2021年、六本木トリコロールシアター︶ - 桜庭香寿美 役[11]テレビドラマ[編集]
●助け人走る 第22話﹁父子大相剋﹂︵1974年、朝日放送 / 松竹︶ - 茅乃※久野秀子名義 ●土曜ドラマ 鎌田敏夫シリーズ / 十字路 第一部第2話﹁出雲編 故郷﹂︵1978年、NHK︶ ●ギョーカイ君が行く!︵1987年、フジテレビ︶ ●愛の劇場﹁うらぎり﹂︵1989年、TBS︶ - 主演 ●月曜・女のサスペンス﹁広瀬川心中﹂︵1989年、テレビ東京︶ - 主演 ●火曜サスペンス劇場 ●同窓生︵1988年9月、日本テレビ・ライトヴィジョン︶ - 主演 ●向かいの家︵1991年5月、日本テレビ・総合プロデュース︶ - 主演 ●弁護士・高林鮎子16・霧の旅・唐津の殺人-殺人現場に故意に残された前科ある女の指紋-︵1995年4月4日︶ - 川島千景 役 ●監察医・室生亜季子20・拳銃︵1996年6月、日本テレビ・東映︶ - 芦田ゆり ●土曜ワイド劇場 西村京太郎トラベルミステリー18オホーツク殺人ルート さい果てツアーの謎!︵1990年10月6日、テレビ朝日︶ - 香西けい子 ●しあわせの決断︵1992年、フジテレビ︶ ●土曜ドラマ がんばらんば〜平成の島原大変〜︵1993年、NHK︶ ●運命の森︵1994年4月-7月、東海テレビ・フジテレビ系︶ - 主演・北里景子 役 ●はぐれ刑事純情派スペシャル︵1996年︶ ●大岡越前 第15部 第13話﹁母恋し!﹂︵1998年12月7日、TBS︶ - おとき ●元禄繚乱︵1999年、NHK大河ドラマ︶ - 矢頭菊 役 ●バースデイ〜こちら椿産婦人科〜 第6話﹁初孫抱く47才独身女教師の告白妊娠3カ月﹂︵1999年、テレビ東京︶ ●オアシス︵2000年、NHK︶ ●はぐれ刑事純情派︵2000年︶ - 白井芳美 ●金曜エンタテイメント﹁医局派遣医・藪仁平﹂︵2003年、フジテレビ︶ - 藪典子 ●カエルの王女さま︵2012年、フジテレビ︶ - 森香奈絵 ●金曜プレステージ﹁浅見光彦シリーズ50・貴賓室の怪人﹂︵2014年、フジテレビ︶ - 松原泰子 ●破門︵2015年、BSスカパー!︶ - 二宮悦子映画[編集]
●トットチャンネル︵1987年︶ - 中野葵子 ●奇跡の山 さよなら、名犬平治︵1992年︶ - 牧村美智代 ●釣りバカ日誌6︵1993年︶ - 本間澄子劇場アニメ[編集]
●サクラ大戦 活動写真︵2001年︶ - ラチェット・アルタイル[12]ゲーム[編集]
●サクラ大戦V〜さらば愛しき人よ〜︵2005年︶ - ラチェット・アルタイル洋画[編集]
●王様と私︵アンナ︶ ※テレビ東京版 ●コーラスライン︵キャシー︵アリソン・リード︶︶ ●モール・フランダース 運命の女︵モール・フランダース︶海外ドラマ[編集]
●インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険︵マタ・ハリ︶ ●名探偵ポワロ 第26話﹁二重の手がかり﹂︵ロザコフ伯爵夫人︶ナレーター[編集]
●日本鬼子 リーベン・クイズ ︵2001年、ドキュメンタリー映画︶ ●オッと!︵2004年 - 2006年、テレビ東京︶ ●知ってるつもり?!︵日本テレビ︶ ●世界わが心の旅︵NHK︶ ●知への旅︵NHK︶CM[編集]
●カネボウ化粧品 EVITA︵1982年︶ ●三和シヤッター工業ドア︵1989年︶ディスコグラフィー[編集]
●メモリー (EP盤/7A0327) ●ミュージカル ウェストサイド物語 オリジナル東京キャスト盤(CD/HMI-116-7) ●久野綾希子 DRAMATIC(CD/CT32-5537) ●ミュージカル"エビータ"劇団四季﹁日生劇場ライブ/完全収録盤﹂(LP盤・CD/ABCS-55) ●ミュージカル﹃エビータ﹄(オリジナル東京キャスト盤︶(LP盤・CD/CDSOL-1831) ●ゴールデン☆ベスト 久野綾希子(CD/UPCY-7030) ●久野綾希子﹁SHOW STOPPERS!﹂(CD/VICP-64695A) ●サクラ大戦 活動写真 ﹁奇跡の鐘/すべては海へ﹂(シングルCD/AVCA14248︶参加作品[編集]
●サクラ大戦 紐育星組ライブ2011 ~星を継ぐもの~(ライブCD/WWCE-31257-8)[13] ●サクラ大戦・紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ/紐育星組(CD/WWCE-31185) ●タンゴのすべてTODOS DEL Tango(CD/UICZ-4409) その他、出演作品LP(CD)、シングルCD、参加作品CDなど多数。サブスクリプション、ダウンロード販売など。脚注[編集]
(一)^ 朝日新聞、1979年1月4日付夕刊、P.9
(二)^ “俳優の久野綾希子さん死去”. 産経ニュース (2022年8月23日). 2022年8月24日閲覧。
(三)^ “天然なところがあった久野綾希子さん 取材振られガックリがけがの功名に”. 日刊スポーツ (2022年8月27日). 2022年8月27日閲覧。
(四)^ “ミュージカル女優・久野綾希子さん死去、71歳 ﹁キャッツ﹂主演など劇団四季の看板女優として活躍”. スポーツニッポン. (2022年8月23日) 2022年8月23日閲覧。
(五)^ “女優の久野綾希子さんが乳がんで死去、71歳、劇団四季﹁キャッツ﹂などで活躍、映画・ドラマでも”. 中日スポーツ. (2022年8月23日) 2022年8月23日閲覧。
(六)^ “1600公演目前!堂本光一﹁Endless SHOCK﹂中山優馬が新たな風吹き込む”. ステージナタリー. ナターシャ (2018年2月5日). 2021年8月8日閲覧。
(七)^ “中山優馬&松岡充&中村雅俊トリプル主演! ﹃ローリング・ソング﹄初日プレスコールレポート”. SPICE. イープラス (2018年8月13日). 2021年8月8日閲覧。
(八)^ “貿易商の女主人描く、竹下景子主演﹁お家さん﹂大阪で”. ステージナタリー. ナターシャ (2019年4月23日). 2022年3月7日閲覧。
(九)^ “幸せの一瞬一瞬を大切にしたくなる、朝夏まなと・平方元基・藤森慎吾版のミュージカル﹃ローマの休日﹄ ゲネプロレポート”. SPICE. イープラス (2020年10月5日). 2021年8月8日閲覧。
(十)^ “久野綾希子 90歳でも舞台に、﹁ローマの休日﹂年末年始公演へ喜びと決意語る”. Sponichi Annex. (2020年12月18日) 2021年8月8日閲覧。
(11)^ “鴻上尚史の新作は、久野綾希子×前田隆太朗×松村武が紡ぐ家族の物語”. ステージナタリー. ナターシャ (2021年2月22日). 2021年8月8日閲覧。
(12)^ “サクラ大戦 活動写真”. メディア芸術データベース. 2016年9月20日閲覧。
(13)^ サクラ大戦.com グッズ情報ページ
外部リンク[編集]
- 久野綾希子(Akiko Kuno トピック YouTube(チャンネル))
- 久野綾希子(アーティストページ)Spotify
- ミュージカル・エビータ(東京キャスト) YouTube(プレイリスト)
- ミュージカル・エビータ(劇団四季/YouTube(プレイリスト))
- 久野綾希子 - ヤザ・パパ公式[リンク切れ]
- 日本タレント名鑑