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乾ドック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストックホルムにある歴史の長いドライドックとその中の帆船
オハイオ州アシュタビューラのドライドック
フランスヴィルヴィルフランシュ=シュル=メールにあるドライドックとその中のセーリングクルーザー。船が転倒しないように船体とドック壁面の間に棒を挟んでいる。
シンガポールen:Sembawangにある大きなドライドックとその中のタンカー

: dry dock︿




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なお対潜水艦戦用(Anti-submarine warfare, ASW)の艦船の中には船体の下部にソナー用ドームが突き出しているものもあり、このような艦船向けのドックは、渠底にドームを収めるピットを設けている。

入渠

入渠のしかたはさまざまであるが、通常は船舶自体のエンジンで入口付近まで近づかせ、あとはロープを人の手で引くなどして定位置に引き込むことができる。船舶というのは一般に、たとえ重量がそれなりに大きくても水に浮いている間は比較的小さな力で動かすことができるものなので、多人数でロープを持つことで かなりの大きさの船舶まで人力だけで入渠させることができる。ただしあまりに巨大なタンカーや艦船の場合は通常タグボートの助けをかりて入渠する。

閉扉と排水

入り口の起立式や外開き式の水密性扉(ゲート)が閉められ、ドック内は海から完全に隔離される。その後、潮汐の激しい港湾部では自然排水を利用し、あるいは巨大なポンプを用いてドック内の海水を排水する。

ゲートとして扉船を使用する場合もある。扉船の内部にはタンクが設けられており、外洋から出し入れする際にはタンクを排水して浮上させるが、ドックの注排水作業はタンクを注水し浮力を殺す必要がある[1]。なおドックを完全に排水してしまうと扉船には浮力は発生しないので、タンクは排水される。

排水の過程において、船体の位置を微調整するためにスキューバダイバーが用いられることもある。なおドックに入渠した船体は一見浮いているように見える。それは船底を盤木で支えているためである。

排水が完全に終わるには時間がかかる。

作業

排水が完了すると、必要に応じて足場などを組んで、船体の点検や整備などの作業が開始される。

出渠


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使salvage

ギャラリー[編集]

脚註[編集]

  1. ^ ドックに注水する際に、扉船への注水を怠ると、大日本帝国海軍航空母艦信濃」のように扉船が跳ね上って外洋の海水がドック内部に突入し船体を破損してしまう。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]