交響曲第4番 (ベートーヴェン)

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Beethoven:4.Sinfonie - アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮hr交響楽団による演奏。hr交響楽団公式YouTube。
Beethoven - Sinfonie Nr.4 B-Dur op.60 - ユッカ=ペッカ・サラステ指揮ケルンWDR交響楽団による演奏。WDR Klassik公式YouTube。
Beethoven:Symphony nº4 - ヘスス・ロペス=コボス指揮ガリシア交響楽団による演奏。ガリシア交響楽団公式YouTube。
Beethoven - Symphony No.4 in B flat major, Op.60 - トーマス・ヘンゲルブロック指揮パリ管弦楽団による演奏。EuroArts公式YouTube。
Beethoven:Symfonie No.4, op.60 - ドミートリー・スロボデニューク(Dmitri Slobodeniouk)指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団による演奏。AVROTROS Klassiek公式YouTube。

4 調 604  604

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180642稿10[1]

[2]235[3]

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18073418071115

楽器編成[編集]

編成表
木管 金管
フルート 1 ホルン 2 ティンパニ 一対 第1ヴァイオリン
オーボエ 2 トランペット 2 第2ヴァイオリン
クラリネット 2 ヴィオラ
ファゴット 2 チェロ
コントラバス

標準の二管編成よりさらにフルートが1本少なく、ベートーヴェンの交響曲の中で最小である。これはウィーンから離れたシレジアに屋敷をかまえていたオッペルスドルフ伯爵のオーケストラの規模を反映したものと考えることもできる[4]

曲の構成[編集]

全4楽章からなり、演奏時間は約34分。

第1楽章 Adagio 変ロ長調(冒頭は変ロ短調)4分の4拍子 - Allegro vivace 変ロ長調 2分の2拍子、ソナタ形式(提示部反復指定あり)
冒頭の3度下降と2度上昇を繰り返す音形進行は、第5番第1楽章第1主題の音形進行と共通している(移動ドで読めば第4番はファ-レ-ミ-ド-レ-シ-ド-ラ、第5番はミ-ド-レ-シ)。暗い雰囲気の序奏から盛り上がり、主部に入ると一転して軽快な音楽が続く。序奏と動機の上で関連を持つ第2主題は木管楽器に提示され、後半ではカノン風の書法が見られる。また、第2主題提示前から頻繁に提示されるシンコペーションが効果的に使われており、このモチーフを使って書かれた提示部反復用の14小節の楽節は、ベートーヴェンの交響曲中最長である。2拍子で書かれていることから、全音符や2分音符の使用が比較的多いことも特筆される。提示部冒頭では軽く提示される第1主題が、再現部冒頭では強奏で再現されるというベートーヴェンの好んだ構成がとられている。コーダはベートーヴェンのものとしては短く簡潔である。
音楽・音声外部リンク
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Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ.Ⅳ.
パーヴォ・ヤルヴィ指揮ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団DW Classical Music公式YouTube

2 Adagio 調43

2112

3 Allegro vivace()Un poco meno Allegro 調43

A-B-A-B-A'

4 Allegro ma non troppo 調42

11621[5]

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(一)^  (2012) p. 91. (2) pp. 632-633.

(二)^ (der Griechisch-schlanken) 19Ferraguto, Mark Christopher (2012), Beethoven's Fourth Symphony: Reception, Aesthetics, Performance History, Cornell University, pp. 53-59, https://ecommons.cornell.edu/items/d059497e-512e-4027-8353-7209f661f0bb .

(三)^ The Kennedy Center - Symphony No. 4 in B-flat major, Op. 60 - 20141013

(四)^ (2) pp. 627-629.

(五)^ 200CD 200CD 1997p.167

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3 1992

 2012

Rodda, Richard (2009) The Kennedy Center - Symphony No. 4 in B-flat major, Op. 60 - 20141013

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