需要と供給

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内需から転送)

: demand: supply [1][2]

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[1][1][1]



[2]




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[3][3][3][3]

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QQuantityPrie



xx

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需給曲線の向き
数量
供給 需要
価格 多(右) 少(左)
少(左) 多(右)
各曲線の向き



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(P)(Q)



2


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 [4]

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  • ワルラス安定 - 供給量が需要量を超過した場合には価格の下落、需要量が供給量を超過した場合には価格の上昇によって、需要量と供給量の差が解消されるような関係になっていること。
  • マーシャル安定 - 供給価格が需要価格を超過した場合には数量の減少、需要価格が供給価格を超過した場合には数量の増加によって、需要価格と供給価格の差が訂正されるような関係になっていること。

価格[編集]

価格統制[編集]

政府などが上限価格や下限価格を設定することを「価格統制 price control」という。たとえば家賃統制などで上限価格が設定されている場合、価格の上昇による供給量の増加と需要量の減少を通じた超過需要の解消が妨げられる。その結果、売り手による買い手に対する割り当てが発生することになる。これに対し最低賃金などで下限価格が設定されている場合には、価格の下落による供給量の減少と需要量の増加を通じた超過供給の解消が妨げられる。その結果、売れ残りが発生することになる。

また、最低賃金を設定することは(雇用されている人の給与の下限を保障し、被雇用者(労働者)の生活の質の改善に貢献するものであるが、一方で)、もしも労働市場で労働が供給過剰になったときは雇用者側は賃金を下げることができないので、失業(雇われない人)を生む原因ともなる。

経済学者スティーヴン・ランズバーグは「原油価格が法律によって管理されれば、末端のガソリン価格は下がるどころか上がる。小売価格が間接的に管理されれば、精製業者が供給するガソリンの量(供給)は減るため、消費者が買うガソリン価格は上がるのは当然である」と指摘している[5]

価格の硬直性[編集]

需給の調整にあたって価格が変化しないことを価格の硬直性price rigidityという。たとえば実際の価格が均衡価格を上回っているものとする。このときに価格の硬直性があり、価格が下落しない場合、超過供給の解消は、需要曲線そのものの右方シフトによることになる。

物価と価格について[編集]


[6]

PP

曲線のシフト要因[編集]

需要曲線[編集]

  • 所得の変化
  • 代替財(その財の価格の上昇が他方の財の需要量を増大させる財)の価格の変化
  • 補完財(その財の価格の上昇が他方の財の需要量を減少させる財)の価格の変化
  • 年齢構成などの人口構成の変化
  • 嗜好の変化
  • 情報(商品に対する消費者の知識)の変化
  • 信用の入手可能性の変化
  • 将来の予想の変化
  • 技術革新などによる技術の変化(産業の機械化による、鉄、石油の需要増大など)

供給曲線[編集]

  • 財を生産するために必要となる投入物の価格変化
  • 技術革新などによる技術の変化
  • 天候や疫病などの自然環境の変化
  • 信用の入手可能性の変化
  • 将来の予想の変化

需要・供給曲線の歴史[編集]


1890[7]

1838()[7]

(1841(1826-37))[8][9][7]

 (1844)[10][7]

[ 1](1863)[11][7]

1870[12][7]

1890[7]


[]


/[13]

使使使使宿宿使3[14][ 2]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ フォン・マンゴルト関数で知られるドイツの数学者ハンス・カール・フリードリヒ・フォン・マンゴルト英語版の息子である。
  2. ^ なお、中世の荘園・公領においては、供給に必要な食料や人夫は雑公事及び夫役として現地の在地領主及び名主百姓の負担とされていた[15]

出典[編集]



(一)^ abcd

(二)^ ab

(三)^ abcd - 

(四)^   201173

(五)^  - ︿2004196-197

(六)^   - ︿201235

(七)^ abcdefgHumphrey, Thomas M. (1992). Marshallian Cross Diagrams and their Uses before Alfred Marshall. Economic Review (Mar/Apr): 323. https://www.richmondfed.org/-/media/richmondfedorg/publications/research/economic_review/1992/pdf/er780201.pdf 20221029. 

(八)^ Karl Heinrich Rau,Grundsätze der Volkswirthschaftslehre , 1841b., Heidelberg.

(九)^ K.H.--Standardwerk2003,159p97131

(十)^ Dupuit, Arsène Jules Étienne Juvénal (1844): De la mesure de lutilité des travaux publics, Annales des ponts et chaussées, Second series, 8.:On the measurement of the utility of public works. Trans. by R.H. Barback in Readings in Welfare Economics,ed. K.J. Arrow and T. Scitovsky. Homewood,IL: Richard D. Irwin, 1969, 255-83.

(11)^ Grundriss der Volkswirthschaftslehre. Ein Leitfaden für Vorlesungen an Hochschulen und für das Privatstudium. Faksimile der 1863 in Stuttgart erschienenen Erstausgabe. Komm. von Peter D. Groenewegen, Karl Heinrich Kaufhold und Jochen Schumann. Wirtschaft und Finanzen, 1995, ISBN 978-3-87881-096-4.  The exchange ratio of goods. E,Henderson

(12)^ 1870. " The Graphical Representation of the Laws of Supply and Demand, and their Application to Labour",in Alexander Grant, ed., Recess Studies, ch. VI, pp. 15185. 

(13)^ 

(14)^ 21993 ISBN 978-4-582-13105-5P967

(15)^ 11994 ISBN 978-4-335-21031-0P218

関連項目[編集]

外部リンク[編集]