国民会議 (ブラジル)
国民会議 Congresso Nacional | |
---|---|
第57期議会 | |
種類 | |
種類 | |
議院 | 上院:元老院 下院:代議院 |
任期制限 | 上院:8年 下院:4年 |
沿革 | |
設立 | 1826年5月6日 |
新会期開始日 | 2023年2月1日 |
役職 | |
元老院議長 | ロドリゴ・パチェコ(社会民主党)、 |
代議院議長 | アルトゥール・リラ(進歩党)、 |
構成 | |
定数 | 594 上院:81 下院:513 |
選挙 | |
下院選挙制度 | 非拘束名簿式比例代表制 |
前回総選挙 | 2022年10月2日 |
議事堂 | |
ブラジル、ブラジリア連邦直轄区ブラジリア、国会議事堂 | |
ウェブサイト | |
Federal Senate Chamber of Deputies |
国民会議︵こくみんかいぎ、ポルトガル語: Congresso Nacional︶は、ブラジルの立法府。元老院と代議院からなる二院制議会である。
日本語では連邦議会と訳されることが多い。
上院議場
下院議場
両院制で、上院の元老院︵Senado Federal︶と下院の代議院︵Câmara dos Deputados︶によって構成される。
概要[編集]
権限[編集]
国会は、税制や予算、信用操作、公的債務、通貨発行、兵力、国家・地域の開発計画、領域、直轄領・州の吸収や分離、政府の一時移転、恩赦の承認、検察組織、公職の創設や廃止、省及び行政機関の組織、通信・放送、金融や為替、貨幣、連邦最高裁の裁判官報酬などについての立法権限を有している。 また法律制定以外の権限として、 ●国有財産に重大な影響を与える条約の最終決定 ●大統領による宣戦・講和などの承認 ●15日を超える大統領外遊の承認 ●国防事態・連邦干渉・戒厳令の承認と停止 ●行政府による権限超過の規範定立行為の停止 ●国会の一時移転 ●議員歳費の決定 ●会計報告の審査 ●行政権行為の監督 ●他権力の規範定立権限の監督 ●放送許可の審査 ●会計検査院検査官の一部を選任 ●核についての政府発議の承認 ●レファレンダムの承認 ●国民投票の招集 ●原住民の土地における資源開発の認可 ●公有地の譲渡承認 などがある。上院[編集]
詳細は「連邦議会上院 (ブラジル)」を参照
●議員定数‥81議席
●議員任期‥8年。4年ごとに3分の1又は3分の2を改選する。
●選挙制度‥各州及び連邦区から3人を選出する。
ブラジルの各州︵及び連邦直轄区︶は、3人の上院議員により上院を代表する。上院の選挙は、議席の3分の1か3分の2を選出することで4年毎に行われる。
下院[編集]
詳細は「連邦議会下院 (ブラジル)」を参照
委員会[編集]
国会と各院にはそれぞれ、常設の常任委員会と臨時の特別委員会が設置される[1]。なお委員会は原則として政党比例で委員を配分する。
委員会は一定範囲で法案を審議することができ、市民団体との公聴会の開催、管轄事項についての報告を求めるために国務大臣の出席を求め、公的機関の行為に対する請願等を受理し、公的機関・市民に証言を要請し、事業計画・開発計画の審査を行う権限を有している。準司法的な調査権を有している議会調査委員会は、調査を必要とする事実がある場合において、各院の3分の1の要求により、各院若しくは両院合同で設置され、調査対象となった者の責任追及のために、調査委員の結論を検察庁に送付する。
合同委員会(Comissão Mista)は両院の議員で構成される。2024年現在は合同予算委員会(Comissão Mista de Orçamento)と合同メスコール委員会(Comissão Mista do Mercosul)の二つが常設となっている[2]
脚注[編集]
- ^ “Comissões da Câmara dos Deputados (下院の委員会)” (ポルトガル語). Portal da Câmara dos Deputados (連邦下院ポータル). 2024年1月23日閲覧。
- ^ “O papel das comissões mistas (合同委員会の役割)” (ポルトガル語). Portal da Câmara dos Deputados (連邦下院ポータル). 2024年1月23日閲覧。
参考資料[編集]
- ブラジル日本商工会議所編『現代ブラジル事典』新評論社