断片集 (アリストテレス)
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アリストテレスの著作 (アリストテレス全集) |
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﹃断片集﹄︵だんぺんしゅう、羅: fragmenta、英: fragments︶とは、文字通り、散逸しているアリストテレスの各種の著作︵あるいはそれらについての他者による言及・引用︶の断片を集めた書物。
歴史[編集]
歴史の過程で散逸したアリストテレス著作︵あるいはそれらについての他者による言及・引用︶の断片を収集・研究・復元する活動は、19世紀後半以降活発になった[1]。 その第一人者がドイツの古典文献学者ヴァレンティン・ローゼ︵Valentin Rose︶であり、1863年に初めての断片集である﹃Aristoteles Pseudepigraphus﹄︵R1︶が出版され、1870年には彼の﹃Aristotelis qui ferebantur librorum fragmenta﹄︵R2︶が、ベッカー版﹁アリストテレス全集﹂第5巻に収録された。更に、その改訂版︵R3︶は1886年に出版された。 1934年にはリヒャルト・ワルツァー校訂の﹃Aristotelis Dialogorum Fragmenta﹄︵W︶が出版された。 1955年にはオクスフォード古典叢書︵OCT︶で、上記3書︵﹁R2﹂﹁R3﹂﹁W﹂︶を参照したウィリアム・デイヴィッド・ロス校訂の断片集﹃Fragmenta Selecta﹄が出版された。 こうして今日の﹁アリストテレス全集﹂の多くには、﹁断片集﹂も付け加えられるようになり、現在も研究と刊行の進展は続いている。一覧[編集]
「アリストテレス#公開的著作・対話篇」および「アリストテレス著作目録」も参照
- 『アテナイ人の国制』
- 『グリュロス、あるいは弁論術について』
- 『エウデモス、あるいは魂について』
- 『恋愛論』
- 『哲学のすすめ(プロトレプティコス)』
ほか。
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日本語訳[編集]
- 『アリストテレス全集17』「断片集」 岩波書店、 1972年(松本厚・宮内璋訳)
- 『新版 アリストテレス全集19』「著作断片集1」 岩波書店、 2014年(國方栄二訳)
- 『新版 アリストテレス全集20』「著作断片集2」 岩波書店、 2014年(國方栄二訳)
脚注・出典[編集]
- ^ 『アリストテレス全集17』 岩波 p.823