新後撰和歌集
﹃新後撰和歌集﹄︵しんごせんわかしゅう︶は、13番目の勅撰和歌集。20巻。二条為世撰。本集ではじめて連署の役が設けられ、二条為藤・二条定為・長舜・津守国冬・津守国道が務めた[1]。
正安3年︵1301年︶12月23日、後宇多院の命により編纂が開始され、嘉元元年︵1303年︶12月29日に奏覧された[1]。
歌数は1612首︵諸本によって異同あり︶[1]。部立は春︵上下︶・夏・秋︵上下︶・冬・離別・羈旅・釈教・神祇・恋︵1-6︶・雑︵上中下︶・賀から成る[1]。恋の6巻仕立ては﹃後撰和歌集﹄、哀傷歌を雑下に収めるのは﹃続後撰和歌集﹄に倣う[1]。主な歌人は、藤原定家︵32首︶・藤原為家︵28首︶・藤原為氏︵28首︶・西園寺実兼︵27首︶・後嵯峨院︵25首︶・亀山院︵25首︶など[1]。歌風は京極派に比べて、陳腐とされる[1]。
津守氏の歌が多いことから﹃津守集﹄の異称もある[1]。