続千載和歌集
﹃続千載和歌集﹄︵しょくせんざいわかしゅう︶は、15番目の勅撰和歌集。20巻。二条為世撰。文保2年︵1318年︶10月30日、後宇多法皇の院宣によって編纂が開始され[1]、同年4月19日に奏覧[1]、元応2年︵1320年︶7月25日に返納された[1]︵下命日や奏覧日は諸説ある[1]︶。和歌所は長舜、連署は二条為藤・二条為定・長舜・津守国冬・津守国道、奉行は吉田定房が担当した[1]。
正保2年刊行﹃二十一代集﹄の歌数は2148首[1]。﹃国歌大観﹄の歌数は2159首[要出典]。部立は、春上下・夏・秋上下・冬・雑体・羈旅・神祇・釈教・恋1~5・雑上中下・哀傷・賀である[1]。主な歌人は、後宇多院︵52首︶・西園寺実兼︵51首︶・二条為氏︵42首︶・二条為世︵36首︶・藤原為家︵29首︶・藤原定家︵28首︶などである[1]。
﹁新後撰集と同じ撰者の事なれば、多くはかの集に変わらざるべし﹂︵﹃増鏡﹄︶と評された[1]。また、﹃万葉集﹄の歌人を撰入していること、巻頭作者が藤原定家であること、約2150首という大部の歌集であること、入集歌人が多様であることから、藤原為兼撰﹃玉葉和歌集﹄に対抗しようとしたものとされる[1]。