日乃出会館
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日乃出会館 Hinode Kaikan | |
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店舗概要 | |
所在地 |
〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1丁目10-23 |
開業日 | 1957年(昭和32年)4月14日 |
閉業日 | 2002年(平成14年)9月17日 |
正式名称 | 日乃出興業ビル |
施設所有者 | 日乃出興業株式会社 |
施設管理者 | 三和興行株式会社 |
施工者 | 竹中工務店 |
中核店舗 | 映画館(日乃出劇場・日乃出プラザ劇場・日乃出スカラ座・シネマ仙台)、イベントホール、レストラン、パチンコ店他 |
後身 | 大成商事GSビル→GSビル |
最寄駅 | 仙台駅 |
日乃出会館︵ひのでかいかん︶は、宮城県仙台市青葉区中央1丁目にかつて存在した、映画館︵日乃出劇場・日乃出プラザ劇場・日乃出スカラ座・シネマ仙台︶を含む商業施設ビル﹁日乃出興業ビル﹂の通称である。
概要・略歴[編集]
●竹中工務店が構造設計を行った地上8階・地下1階の商業施設ビルとして1957年︵昭和32年︶4月14日にオープン[1][2]。当初は1・2階に洋画ロードショー館の日乃出劇場、5階に日乃出5階劇場、地下1階に名画座の日乃出地下劇場とニュース映画専門館の日乃出ニュース劇場があり、7階が展示会などの催しを行う大ホール、屋上にローラースケート場があった[1]。同会館のオープンにより、仙台市内の映画館は同館内の4スクリーンを含めて24館となった[3]。 ●その後1970年代以降の改装により、1階がパチンコ店に、地下1階の2館が日乃出劇場とシネマ仙台、3階がボウリング場から日乃出スカラ座、4階が日乃出プラザ劇場となる。映画館は開業当初から日乃出興業株式会社が経営・運営していたが、後年は東京都新宿区で﹁新宿スカラ﹂などを経営していた﹃三和興行株式会社﹄に移管。近隣の﹁仙台東宝劇場﹂と共に東北地方における東宝系列のチェーンマスターとして親しまれた。 ●2000年︵平成12年︶以降、市内に開業したシネマコンプレックスの影響で次第に業績が低下し、2002年︵平成14年︶9月17日をもって映画館は全館閉館となり、45年の歴史に幕を閉じた。ビルはパチンコホール﹁ベガスベガス﹂などを運営する山形市の﹁大成商事﹂(当時)に売却され﹃大成商事GSビル﹄となった。 ●2008年4月17日に﹃大成商事GSビル﹄はオリックス不動産に売却され﹃GSビル﹄となった[4]。 ●耐震性に問題があり[5]解体するとしてテナントにオリックス不動産は退去を求めていると2017年3月17日に報道[6]された。 ●2018年6月、﹁GSビル﹂の解体工事開始[7]︵2019年秋完了[8]︶。映画館[編集]
※館名及び座席数は閉館時のもの。館名(所在階) 座席数 特徴 日乃出劇場
(地下1階)264 主に日劇東宝(現:TOHOシネマズ日劇スクリーン2)で上映される東宝邦画系封切作品を上映。
1ヵ月に1作の割合で新作が封切られていた。シネマ仙台
(地下1階)158 やや特徴のある邦画・洋画を上映。
日比谷映画やニュー東宝シネマ(現:TOHOシネマズ有楽座)の作品が多かった。
東一番丁の仙台日活劇場閉館後は、にっかつ封切作品を上映。日乃出スカラ座
(3階)266 常に洋画とヒット予想の高い邦画を上映。
日劇プラザ(現:TOHOシネマズ日劇スクリーン3)の作品が多かった。日乃出プラザ劇場
(4階)306 常に洋画の大作・話題作をメインに上映。
日比谷スカラ座(現:TOHOシネマズスカラ座)の作品が多かった。
脚注[編集]
(一)^ ab図書館で新聞広告チェック。 - ﹁風の詩﹂編集部日誌︵2010年3月5日︶
(二)^ 同日には東京都千代田区有楽町に東宝会館︵芸術座・千代田劇場→日比谷映画・みゆき座︶がオープンしている︵2005年︵平成17年︶4月8日に完全閉館。現在、跡地はシアタークリエが立地している︶。
(三)^ 昭和32年の宮城県の映画館 - 中原行夫の部屋 ︵原資料﹃キネマ旬報﹄︶2012年7月27日閲覧。
(四)^ [1]
(五)^ [2]要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果の公表について︵仙台市︶2017年1月27日
(六)^ [3]
(七)^ “仙台駅前﹁EDEN﹂テナント契約を2年延長GSビル跡地再開発は22年以降か ”. 河北新報. (2019年8月3日) 2019年12月18日閲覧。
(八)^ “地方都市で号砲、オフィスビル開発競争の行方 (4/4) ”. 東洋経済オンライン . 東洋経済新報社 (2019年10月30日). 2019年12月18日閲覧。