早川孝太郎
早川 孝太郎︵はやかわ こうたろう、1889年(明治22年)12月20日 - 1956年(昭和31年)12月23日︶は、日本の民俗学者・画家[1]。
経歴[編集]
愛知県南設楽郡長篠村︵現・新城市︶出身[1]。画家を志して松岡映丘に師事、映丘の兄柳田國男を知り、民俗学者となる[1]。愛知県奥三河の花祭と呼ばれる神楽を調査し、1930年﹃花祭﹄を刊行[1]。農山村民俗の実地調査を行った[1]。著書[編集]
●﹃三州横山話﹄炉辺(爐邊)叢書6郷土研究社、1921、名著出版 1976 ●﹃羽後飛島図誌﹄炉辺叢書32郷土研究社、1925 ●﹃猪・鹿・狸﹄郷土研究社第二叢書、1926、角川文庫 1955 ●講談社学術文庫 2009、角川ソフィア文庫 2017 ●﹃花祭﹄岡書院 1930、復刻‥国書刊行会 1988 ●岩崎書店 1958、新版・岩崎美術社 1985ほか、講談社学術文庫 1979、改版2009、角川ソフィア文庫 2017 ●﹃大蔵永常﹄私家版 1938、山岡書店 1943 ●﹃農と稗﹄農村更生協会 1939 ●﹃稗と民俗﹄農村更生協会 1939 ●﹃古代村落の研究 黒嶋﹄文一路社 1941 ●﹃農と農村文化﹄ぐろりあ・そさえて 1941 ●﹃農と祭﹄ぐろりあ・そさえて 1942 ●﹃佐賀県稲作坪刈の研究﹄農林省農業綜合研究所、1950 ●﹃早川孝太郎全集﹄全12巻、未來社、1971-2003、オンデマンド版2007。宮本常一、宮田登編 第1・2巻 (民俗芸能︶1971-72 第3巻 (芸能と口承文芸) 1973 第4巻 (山村の民俗と動物) 1974 第5巻 (農民問題と農村文化) 1977 第6巻 (農村更生) 1977 第7巻 (農経営と技術) 1973 第8巻 (案山子のことから) 1982 第9巻 (島の民俗) 1976 第10巻 (食と儀礼伝承) 1988 第11巻 (民俗研究法・採訪録)、2000。以下は須藤功編 第12巻 (雑纂・絵と写真) 2003共著・編[編集]
●﹃おとら狐の話﹄柳田國男と分担共著 炉辺叢書2、玄文社、1920 ●﹃能美郡民謡集﹄編、炉辺叢書16、郷土研究社、1924、名著出版 1976 ●﹃羽後飛鳥図誌﹄編、炉辺叢書33、郷土研究社、1925 ●﹃アチックミユーゼアム彙報 第1愛知県北設楽郡下津具村村松家作物覚帳﹄校註、1936 ●加藤三吾﹃琉球の研究﹄校訂 文一路社、1941 ●﹃戦時国民栄養問題﹄原徹一共著 霞ケ関書房、1944 ●﹃宮沢賢治 早川孝太郎﹄新学社近代浪漫派文庫 2005。﹃猪・鹿・狸﹄を収録出典[編集]
評伝・参考文献[編集]
- 福田アジオ「早川孝太郎:その研究と方法」『日本民俗学のエッセンス:日本民俗学の成立と展開』(増補版)ぺりかん社〈ぺりかん・エッセンス・シリーズ〉、1994年、193-209頁。
- 須藤功 『早川孝太郎 民間に存在するすべての精神的所産』 ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉、2016年