札幌飛行場 (初代)
札幌飛行場 (札幌第一飛行場) | |||||||
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1947年米軍空撮による旧・札幌飛行場、上には現在の札幌飛行場(丘珠空港)も写っている。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 | |||||||
IATA: なし - ICAO: なし | |||||||
概要 | |||||||
国・地域 | 日本 | ||||||
所在地 | 北海道札幌市北24条 | ||||||
種類 | 民営→官設→軍用 | ||||||
運営者 | 北海タイムス→逓信省航空局→大日本航空輸送→陸軍省(大日本帝国陸軍) | ||||||
座標 | 北緯43度05分22.7秒 東経141度20分16.4秒 / 北緯43.089639度 東経141.337889度座標: 北緯43度05分22.7秒 東経141度20分16.4秒 / 北緯43.089639度 東経141.337889度 | ||||||
地図 | |||||||
札幌飛行場 (初代)の位置 | |||||||
滑走路 | |||||||
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空港の一覧 |
札幌飛行場︵さっぽろひこうじょう︶は、かつて北海道札幌市北24条西︵現在の北区︶に存在した飛行場。
かつては北海道と東京を結ぶ唯一の航空路を持っていた飛行場で、太平洋戦争中は製鉄・兵器工場のあった室蘭を守備するため、日本陸軍飛行第13戦隊が配備された[1]。
航空機を飛行場へ誘導するための航空灯台は、南1条西2丁目にある丸井今井札幌本店屋上の塔屋に設置されていた[2]。
1945年の終戦とともに閉鎖されたが、跡地では進駐軍の落下傘降下部隊が何度か降下訓練を行っている[3]。
歴史[編集]
●1926年︵大正15年︶8月 - 北海タイムス社が事業部に航空班を設立する[4]。 ●1927年︵昭和2年︶1月 - 北海タイムス社が市有地に6.6haの飛行場を造成する[4][5]。 ●1932年︵昭和7年︶8月 - 帝国議会で北海道方面への定期航路用飛行場整備を可決[6]。 ●1933年︵昭和8年︶ ●3月 - 逓信省が53haに拡張を決める[4]。 ●6月9日 - 定期航路対応飛行場として竣工[6]。 ●8月 - 逓信省が航空局を設立する[4]。道内初の国立飛行場となる[5]。 ●1936年︵昭和11年︶ ●9月 - 飛行場が整備され、航空局札幌飛行場事務所が設置される[4]。 ●10月8日[7] - 陸軍特別大演習の観兵式︵陸軍兵25,000人参加︶が開かれる[1]。 ●1937年︵昭和12年︶ ●2月 - 公共飛行場に指定される[4]。 ●4月1日 - 日本航空輸送によって、札幌 - 東京間の定期航路が開設される[5]。所要時間は仙台経由で5時間10分[4]、フォッカー スーパーユニバーサル機を使用[5][8]。 ●1938年︵昭和13年︶ - 丸井今井の屋上に航空灯台が設置される[4]。札幌-東京線の機材を三菱ひなづる型に変更[6]。 ●1939年︵昭和14年︶ - 事業者が国策会社の大日本航空輸送となる[4][5]。 ●1940年︵昭和15年︶ - 企業による航空事業は停止され、軍用飛行場となる[4]。7月9日に札幌-東京線を休止[6]、10月に廃止[5]。 ●1944年︵昭和19年︶8月 - それまでの草を刈って整地しただけの滑走路から、板敷滑走路に変わる[4]。長さ400m、幅18m[5]。 ●1945年︵昭和20年︶ ●8月 - 市民を動員して100haへの拡張工事が行われるものの、太平洋戦争の終結とともに中止される[4]。 ●10月26日 - 進駐軍の軍需機材処理部隊によって、26機の航空機もろとも火炎放射器で焼き尽くされる[4][5]。遺構[編集]
札幌市北区北24条西8丁目には高さ2m超の門柱が残る[5]。また門柱の間には、坂坦道によるプロペラにパイロットの顔をあしらった彫刻﹁風雪﹂碑がある[9]。 北区歴史と文化の八十八選のうち、﹁2.水辺と開墾の道︿北・新川・新琴似・麻生コース﹀﹂に属する﹁25.札幌飛行場正門跡と﹃風雪﹂碑﹂として選定されている[10]。 また、飛行場の北側に設けられていた防風林は、緑地を活かす形で道路として造成され、同八十八選の﹁23.北27条公園通り﹂となった[11]。ギャラリー[編集]
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陸軍特別大演習の観兵式
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旧・札幌飛行場正門跡
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北27条公園通り
脚注[編集]
(一)^ ab“さっぽろの戦跡 札幌飛行場 正門跡”. 札幌市平和バーチャル資料館 (札幌市). 2015年3月17日閲覧。 (二)^ ﹃札幌市電が走る街 今昔﹄p.49 (三)^ ﹃札幌市電が走る街 今昔﹄p.152 (四)^ abcdefghijklm片岡 2012, p. 169. (五)^ abcdefghi北海道新聞社130年 紙面が語る あのとき そして 札幌-東京 空路開設 1937年4月(昭和12年) - 北海道新聞 2017年5月11日朝刊 (六)^ abcd新千歳市市通史編上巻 第5章日中戦争と海軍航空隊 - 千歳市役所 (七)^ 画像参照 (八)^ 帝都を北へ一千キロ 拓け行く航空路 飛べ!﹃空の超特急﹄ - 北海タイムス1937年4月1日 (九)^ ﹃札幌秘境100選﹄ (十)^ 札幌市北区役所 - 25.札幌飛行場正門跡と﹁風雪﹂碑 (11)^ 札幌市北区役所 - 23.北27条公園通り参考文献[編集]
●﹁25札幌飛行場正門跡︵北区北二十四条通︶﹂、青木由直編著﹃札幌秘境100選﹄マップショップ、2006年10月。ISBN 4-9903282-0-5 ●札幌LRTの会・編﹃札幌市電が走る街 今昔 未来を目指す北の都 定点対比﹄JTBパブリッシング︵キャンブックス︶、2012年9月1日。ISBN 978-4-533-08737-0 ●片岡秀郎﹃札幌歴史散歩﹄ヒルハーフ総合研究所、2012年7月14日。ISBN 978-4-9906400-0-2。