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李賀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

  7917 - 81712[1]

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寿3西?

1417810813 81727

稿便

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240
蘇小小歌 蘇小小の歌
原文 書き下し文 通釈
幽蘭露 幽蘭の露 仄かに香る蘭の露は
如啼眼 啼ける眼の如し 涙を浮かべた彼女の目のよう
無物結同心 物として同心を結ぶ無く 愛の証として結ぶべき何も持たず
煙花不堪翦 煙花は翦るに堪えず 夕闇に霞む花は、贈りたくても切ることができない
草如茵 草は茵の如く 草はしとね
松如蓋 松は蓋の如し 松は幌
風為裳 風は裳と為り 風はもすそのような衣擦れの音を立て
水為珮 水は珮と為る 水は玉飾りの音を響かせる
油壁車 油壁の車 油壁車に乗った彼女は
久相待 久しく相い待つ いつまでもいつまでも待っているが
冷翠燭 冷ややかなる翠燭 緑に燃える鬼火も
勞光彩 光彩を労す いつか消えゆき
西陵下 西陵の下 西陵橋のたもと
風雨吹 風雨吹く 暗闇の中に風雨が吹き荒れる



 

 

[2]

  

使

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[3]

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 1933

 196119872009

 14 19591990
   5 1984

13 1967

 1993

3︿1998-99200936

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︿1980

 1994 

 2013

︿2023

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秋來 秋来る
原文 書き下し文 通釈
桐風驚心壯士苦 桐風 心を驚ろかせ 壮士苦しむ 桐の枝を揺らす風の音が、丈夫である私を驚かせる
衰燈絡緯啼寒素 衰燈 絡緯 寒素を啼く 消えかけた灯火の下、キリギリスが機を織るような声で鳴く
誰看靑簡一編書 誰か 青簡 一編の書を看て 誰か、私の著したこの書を読んでくれるのだろうか
不遣花蟲粉空蠹 花虫をして 粉として空しく蠹ましめざる 紙魚によって空しく粉々にされることなしに
思牽今夜腸應直 思いは牽かる 今夜 腸は応に直なるべし それが気になり、今夜、私は腸が真直ぐになるような苦痛を感じる
雨冷香魂弔書客 雨は冷ややかにして 香魂 書客を弔う 冷たい雨がそぼ降る中、芳しき乙女の幽霊が私を弔って訪れる
秋墳鬼唱鮑家詩 秋墳 鬼は唱とう鮑家の詩 (私は死に)秋の墓場に、亡霊は鮑照の詠んだ挽歌を唱える
恨血千年土中碧 恨血千年 土中の碧 恨みを飲んで死んだ者の血は、エメラルドと化して永遠に残るのだ

白玉楼中の人となる[編集]

李賀に関する故事成語で有名なのが、「白玉楼中の人となる」である。これは李賀の臨終の際、その元に天帝の使者が現れ、天帝が白玉楼なる宮殿を完成させたので、その記を書かせるべく李賀を召したと告げる。このことから、文人・墨客が死後に行くという楼閣を「白玉楼」といわれる。

脚注[編集]

  1. ^ 昌谷的李賀 河南日報
  2. ^ 横山伊勢雄『宋代文人の詩と詩論』創文社、2009年6月27日、626頁。 
  3. ^ 詩人による現代語訳に『李賀詩集 中国の詩集 カラー版』比留間一成編訳(角川書店、1972年)

参考文献[編集]

  • 横山伊勢雄『宋代文人の詩と詩論』創文社、2009年6月27日。 
  • 陳舜臣『方壺園』新版・ちくま文庫、2018年11月