柿本多映
柿本 多映︵かきもと たえ、1928年2月10日[1] - ︶は、日本の俳人。本名は妙子。
経歴[編集]
滋賀県大津市に生まれる[2]。実家は天台宗総本山の園城寺︵三井寺︶[3]。1947年、京都女子専門学校︵現・京都女子大学︶卒業[3]。当初は短歌に携わるが、1951年の結婚を機に作歌から遠ざかる。1976年、西武百貨店大津俳句教室にて句作を開始。1977年、赤尾兜子の﹁渦﹂入会。1981年に兜子が没してのちは橋閒石、桂信子に師事[2]。﹁草苑﹂﹁白燕﹂﹁犀﹂同人を経て、現在は無所属[4]。渦賞、滋賀県出版文化賞、現代俳句協会賞︵1988年︶、草苑賞、桂信子賞︵2013年︶、詩歌文学館賞︵2014年︶、現代俳句大賞︵2017年︶、蛇笏賞︵2020年︶、第65回毎日芸術賞などを受賞[2][3][5]。句集に﹃夢谷﹄﹃蝶日﹄﹃花石﹄﹃仮生﹄など7冊。エッセイ集に﹃時の襞から﹄﹃季の時空へ﹄がある。現代俳句協会会員、日本ペンクラブ会員[2]、日本現代詩歌文学館評議員[2]。著書[編集]
- 『蝶日』富士見書房 1989
- 『柿本多映句集』ふらんす堂 現代俳句文庫 1993
- 『花石』深夜叢書社 1995
- 『白體』花神社 花神俳人選 1998
- 『時の襞から』深夜叢書社 2000
- 『肅祭』思潮社 2004
- 『季の時空へ エッセイ』文學の森 2011
- 『ステップ・アップ 柿本多映の俳句入門』文學の森 2011
- 『仮生』現代俳句協会 現代俳句コレクション 2013
- 『夢谷 第一句集』東京四季出版 俳句四季文庫 2013
- 『柿本多映俳句集成』深夜叢書社 2019
参考文献[編集]
●金子兜太編 ﹃現代の俳人101﹄ 新書館、2004年、160-161頁。