沖港
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沖港 | |
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遠景 | |
所在地 | |
国 | 日本 |
所在地 | 東京都小笠原村母島 |
座標 | 北緯26度38分18秒 東経142度9分34秒 / 北緯26.63833度 東経142.15944度座標: 北緯26度38分18秒 東経142度9分34秒 / 北緯26.63833度 東経142.15944度 |
詳細 | |
管理者 | 東京都港湾局 |
種類 | 地方港湾 |
統計 | |
統計年度 | 2021年 |
発着数 | 2,285隻(150,398総トン)[1] |
貨物取扱量 | 25,086トン[2] |
コンテナ数 | 758[3] |
旅客数 | 22,019人[4] |
沖港︵おきこう︶は、東京都小笠原村母島にある地方港湾。統計法に基づく港湾調査規則では乙種港湾に分類される[5]。
解説[編集]
母島の南西部に位置する元地集落の近くにあり、村役場がある父島との間を結ぶ定期船﹁ははじま丸﹂が発着する[6]。母島においては﹁ははじま丸﹂が島外との唯一の交通手段であるため、当港は島民の生活維持のため必要不可欠な施設となっている[7]。また、周辺海域における船舶の避難・休憩や補給基地としての役割も担う[7]。 2021年の発着数は2,285隻︵150,398総トン︶[1]、利用客数は22,019人︵乗込人員11,015人、上陸人員11,004人︶であった[4]。歴史[編集]
太平洋戦争後にアメリカ合衆国に占領されていた小笠原諸島が1968年︵昭和43年︶に返還された当時、当港には艀が着岸できる程度の小突堤しかない状態であった[8]。このため早急に整備が進められることとなり、1970年8月28日に東京都管理の地方港湾に指定された[6]。 ●1970年︵昭和45年︶度 - 本格的な突堤補強工事を実施、寄港船舶に対応する設備として応急的に使用。 ●1973年︵昭和48年︶ - 岸壁 (-4.5 m) 65 m完成、貨客船の接岸が可能となる。 ●1976年︵昭和51年︶ - 船揚場50 m完成。﹁第2弥栄丸﹂︵片道3時間30分︶就航。 ●1978年︵昭和53年︶ - 防波堤A完成。 ●1979年︵昭和54年︶ - 初代﹁ははじま丸﹂︵片道2時間20分︶就航。 ●1981年︵昭和56年︶ - 防波堤B完成。 ●1982年︵昭和57年︶ - 物揚場・船客待合所完成。2代目﹁ははじま丸﹂︵片道2時間10分︶就航。 ●1983年︵昭和58年︶ - 11月の台風17号により、防波堤の消波ブロック約300個が飛散、工事用の100トンクレーンが流出するなどの被害が発生。 ●1991年︵平成3年︶ - 外防波堤︵西︶完成。 ●1993年︵平成5年︶ - 外防波堤︵東︶完成。 ●1995年︵平成7年︶ - 岸壁を145 mに延伸し2バースとなり、貨客船と貨物船の同時接岸が可能となる。 ●1999年︵平成11年︶ - 脇浜なぎさ公園完成。 ●2003年︵平成15年︶ - 新船客待合所完成。 ●2011年︵平成23年︶ - 日よけ施設完成。 ●2014年︵平成26年︶ - 泊地浚渫工事開始。 ●2016年︵平成28年︶ - 浚渫工事と岸壁の延伸を実施、岸壁 (-5 m) 180 mとなる。3代目﹁ははじま丸﹂︵片道2時間︶就航。航路[編集]
●伊豆諸島開発﹁ははじま丸﹂ ●二見港︵父島︶ - 沖港 おおむね週に5便運航[9]。 このほか、貨物船﹁共勝丸﹂が東京港︵月島埠頭︶ - 二見港 - 沖港間を不定期に運航しているが、旅客営業は行っていない。港湾施設[編集]
- 岸壁 (-5 m)[8]
- 泊地 (-5 m)
- 防波堤[8][10]
- 船客待合所[8][10] - 母島観光協会が入居している[11]。
- 物揚場[8][10]
- 小型船溜まり[6][8]
- 緑地施設(脇浜なぎさ公園)[8][10] - 海開き、盆踊り大会などのイベント会場としても利用される[12]。
脚注[編集]
(一)^ ab﹁港湾統計︵年報︶ 令和3年︵2021年︶﹂第3部 乙種港湾 第1表 入港船舶表
(二)^ ﹁港湾統計︵年報︶ 令和3年︵2021年︶﹂第3部 乙種港湾 第3表 海上出入貨物表 (1) トン数総数表
(三)^ ﹁港湾統計︵年報︶ 令和3年︵2021年︶﹂第3部 乙種港湾 第5表 コンテナ個数・シャーシ台数表
(四)^ ab﹁港湾統計︵年報︶ 令和3年︵2021年︶﹂第3部 乙種港湾 第2表 船舶乗降人員表
(五)^ “昭和二十六年運輸省令第十三号 港湾調査規則”. e-Gov法令検索. デジタル庁. 2023年3月19日閲覧。
(六)^ abc“伊豆・小笠原諸島の港湾、漁港、空港、海岸” (pdf). 東京都港湾局. 2023年3月19日閲覧。
(七)^ ab“小笠原諸島振興開発の現況と課題” (pdf). 第92回 小笠原諸島振興開発審議会. 国土交通省. 2023年3月19日閲覧。
(八)^ abcdefg“小笠原支庁︵母島︶50年の記録” (pdf). 東京都小笠原支庁母島出張所 (2022年10月). 2023年3月19日閲覧。
(九)^ “交通と通信”. 小笠原村. 2023年3月19日閲覧。
(十)^ abcd“港の紹介”. 東京都小笠原支庁. 2023年3月19日閲覧。
(11)^ “母島観光協会について”. 母島観光協会. 2023年3月19日閲覧。
(12)^ “イベントカレンダー”. 東京11アイランドガイド. 東京諸島観光連携推進協議会. 2023年3月19日閲覧。