清学院
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清学院 | |
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門と庫裏 (2020年4月) | |
所在地 | 大阪府堺市堺区北旅籠町西1丁3-13 |
位置 | 北緯34度35分28.1秒 東経135度28分58.1秒 / 北緯34.591139度 東経135.482806度 |
宗派 | 修験道当山派 |
本尊 | 不動明王坐像 |
創建年 | 天正元年 |
文化財 |
門、庫裏、不動堂 (登録有形有形文化財) |
清学院︵せいがくいん︶は、大阪府堺市堺区にある修験道当山派の寺院。本尊は不動明王坐像。門等が国の登録有形文化財に登録されている。
歴史[編集]
1573年 (天正元年) に開設。修験道の寺院 であり、醍醐寺三宝院門跡を棟梁とする当山派に属していた。かつては大峰山参詣の他、祈祷札の配布、魔除け、病気平癒等の祈祷、名付け等地域信仰に根ざした活動を行っていた。江戸時代から明治初期にかけて﹁清光院﹂という寺子屋を運営しており、机、硯、教科書等が現存する。探検家・河口慧海も門下生の一人である。現在は﹁堺市立町家館﹂として公開されている[1]。文化財[編集]
2002年 (平成14年) 8月21日、3点が登録有形文化財となった。
●門 – 木造、瓦葺き、間口1.7m、左右塀付。江戸末期のものと考えられる。門は1間1戸の薬医門で、垂木に反りがある軽快な意匠。庫裏玄関前の前庭を囲うように建つ[2]。
●庫裏 -木造平屋建、切妻造、瓦葺き、建築面積75平方メートル。不動堂の南面と東面に接続した鍵形平面の住居建築で、不動堂側面にあたる南面に式台玄関を設け、奥に8畳間2室を配し、玄関南側を土間とする。外観は2階で虫籠窓を設けた町家風の特色が窺える[3]。
●不動堂 - 桁行・梁間とも2間半の小仏堂で、通りに西面して建ち、本尊・不動明王坐像や弘法大師坐像を配置。軸部は角柱、内部は8畳間で後方半間に通仏壇を構え,中央に軒唐破風付きの宮殿形厨子を置く。虹梁や木鼻の彫刻形式から江戸末期と考えられる[4]。