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爆発物探知機

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(一)

(二)

(三)

(四)











調















調





化学反応式

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使



RDX

電子捕獲型検出器

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  • イオン易動度分光測定式爆発物探知器の実用化以前に用いられた。
  • 半透膜等を通して空気を吸入する等単純な濾過装置を経てニッケル-63をベータ線源とした検出器がダイナマイトから出る揮発性ガスに選択的に反応する
  • 利点
    • ニトログリセリンなどのニトロ化合物に対して感度が良く、通常の有機化合物には反応しないなど選択性が高い。
    • 装置の構造が簡単で低コストであり、操作方法が簡単。
  • 欠点
    • 蒸気圧の低いRDXなどを検出することが出来ない。

電磁誘導法

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  • 誘電率の違いで物質を判別する[1]
  • 利点
    • 装置が簡便
  • 欠点
    • 水溶液と誘電率が近い液体爆発物の判別が困難で金属製容器に対しては原理的に検出が不可能[1]

熱伝導法

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  • 容器および液体の熱伝導率の差異を用いる[1]
  • 利点
    • 装置が簡便、金属製の容器に対しても検出可能。
  • 欠点
    • 内容物自体の検査は不可能。

ラマン分光法

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  • ラマン分光法で物質固有のスペクトルを取得する。
  • 利点
    • 物質の同定が可能
  • 欠点
    • 光を用いるため金属製容器や不透明な材質の容器に対しては原理的に検出が不可能[1]

近赤外線分光法

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  • 近赤外線分光法で物質固有のスペクトルを取得する。
  • 利点
    • 物質の同定が可能
  • 欠点
    • 光を用いるため金属製容器や不透明な材質の容器に対しては原理的に検出が不可能[1]

核磁気共鳴分光法

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[2]





(SQUID)使[1]

核四重極共鳴分光法

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[1]






イオン易動度分光測定式爆発物探知器

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調






1



使




RDXHMX調

中性子後方散乱式爆発物探知器

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調


RDX -  16.22%  2.72%  37.84%  43.22%

TNT -  37.02%  2.22%  18.50%  42.26%

 -  24.56%  2.55%  15.16%  57.73%




調






[3][4]



使


電子線マイクロアナリシス分析器

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X調













X使

EDS X-RAY()


誤認事例

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爆発物探知機が反応したために、過剰な取調べや捜索が行われた事例が数多くある。下記以外にも大騒ぎとなった事例が世界中に数多くあり、何が反応したか判明していないものも多い。これは、テロ問題から過剰反応するようになっているという事情も関係している。

  • 二酸化硫黄は硫黄分を含むマッチなどを燃焼させた場合にも発生するため、航空機内でマッチを点けただけで爆発物探知機が反応して運休になり全検査になったという事件が起きている。
  • 塗料用シンナーに含まれるトルエンを誤認したために街中で爆弾騒ぎが起きたことが有る。これはトルエンが爆発物マーカーに指定されているためである。
  • 見送り客が焚いた爆竹の残煙が反応して取り調べられた新婚カップルが居る。
  • プラスチック爆弾等の爆発物とチーズに含まれる窒素の含有量が似ているため、誤認する例がある。

偽装置

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en:ADE 65120

en:GT200Alpha 6

脚注

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  1. ^ a b c d e f g (PDF) 核スピンを利用したセキュリティ技術, http://seisan.server-shared.com/641/641-30.pdf 
  2. ^ N. Matlashov; V. S. Zotev; R. H. Kraus, Jr.; H. Sandin; A. V. Urbaitis; P. L. Volegov; M.A. Espy (2009). “SQUIDs for magnetic resonance imaging at ultra-low magnetic field.” (PDF). PIERS online 5 (5): 466-470. http://piers.org/piersonline/pdf/Vol5No5Page466to470.pdf. 
  3. ^ 放射性物質を使用しない中性子源も開発されつつある
  4. ^ 吉川潔, 増田開, 代谷誠治 ほか、「超小型放電型核融合中性子源開発研究の現状と地雷探査への応用」『計測と制御』 45巻 6号 2006年 p.535-540 , 計測自動制御学会, doi:10.11499/sicejl1962.45.535