茂呂遺跡
座標: 北緯35度45分13.4秒 東経139度40分33.6秒 / 北緯35.753722度 東経139.676000度
茂呂遺跡︵もろいせき︶は、東京都板橋区小茂根にある遺跡。東京都指定史跡に指定され、出土品は東京都指定有形文化財に指定されている。
日本全国では群馬県の岩宿遺跡に次いで2例目、東京都内では最初となる、旧石器時代の実在が確認された遺跡である。現在は城北中央公園の敷地内にある。
歴史[編集]
1951年︵昭和26年︶3月、板橋区のオセド山と呼ばれる丘を通りかかった中学生︵当時︶の瀧澤浩︵たきざわ ひろし、後に考古学者になる︶が、道路の切通しから黒曜石製の石器1点と礫群を発見した。同年7月、明治大学と武蔵野郷土館による共同発掘調査が行われたが、これは群馬県の岩宿遺跡に続いて日本の旧石器時代に関する2例目の調査となり、縄文時代よりも古い旧石器時代が日本列島にも存在していたことが明らかになった。また、同調査で発掘された刃物型の石器は非常に特徴的な形をしており、﹁茂呂型ナイフ形石器﹂と名付けられた。遺跡は1969年︵昭和44年︶に東京都の史跡に指定され[1]、1984年︵昭和59年︶には板橋区の史跡にも登録された[2]。出土した石器22点も1999年︵平成11年︶に東京都の有形文化財に指定された[3]。-
敷地北東側から見た樹林地