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登録無形民俗文化財

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
讃岐の醤油醸造(画像は登録地香川県小豆島醤の郷

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名称 指定(所有権・流通等への保護規制・修復・継承への支援)[5][8] 登録(緩やかな保護・多様な文化財をリスト化)[5][8]
有形文化財(建造物・美術工芸品) 重要文化財 登録有形文化財
有形の民俗文化財(衣食住の用具など) 重要有形民俗文化財 登録有形民俗文化財
記念物(史跡名勝天然記念物) 史跡名勝天然記念物 登録記念物
無形文化財(芸能・工芸技術) 重要無形文化財 新設(登録無形文化財
無形の民俗文化財(風俗慣習、民俗芸能、民俗技術) 重要無形民俗文化財 新設

初登録[編集]


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定義[編集]


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香川県小豆島マルキン醤油記念館
登録無形民俗文化財の位置(日本内)
讃岐の醤油醸造技術

讃岐の醤油醸造技術

土佐節の製造技術

土佐節の製造技術

能登のいしる・いしり製造技術

能登のいしる・いしり製造技術

近江のなれずし製造技術

近江のなれずし製造技術

庄内の笹巻製造技術

庄内の笹巻製造技術

薩南諸島の黒糖製造技術

薩南諸島の黒糖製造技術

登録無形民俗文化財
登録名 登録年月日 所在地 公開期日 保存団体 文化財の特色
さぬきのしょうゆじょうぞうぎじゅつ讃岐醤油醸造技術 2021年9月30日 香川県 通年 特に定めず[25] 醤油醸造の機械化や工場での大規模生産が進み伝統的な醸造技術が失われつつある中、「むしろ麹」と呼ばれる醤油麹の製法が伝承され天然醸造を続ける蔵元が多くみられる[26]
とさぶしのせいぞうぎじゅつ土佐節の製造技術 2021年9月30日 高知県 通年 特に定めず 鰹節製造の改良が行われ、その製造技術は各地の鰹節づくりに大きな影響を与えた。なかでも「カビ付け」と呼ばれる保存の技術が、鰹節の製造技術向上と全国的流通につながった[27]
のとのいしる・いしりせいぞうぎじゅつ能登いしる・いしり製造技術 2023年3月22日 石川県 - 特に定めず 能登地方に継承されてきた、イワシ、サバ、イカの内臓などの海産物を使用した発酵調味料である魚醤の製造技術。日本における発酵調味料の製造技術の変遷やその地域的特色を理解するうえで注目される[28]
おうみのなれずしせいぞうぎじゅつ近江なれずし製造技術 2023年3月22日 滋賀県 - 特に定めず 琵琶湖とその周辺の河川から獲れるニゴロブナなどの淡水魚を発酵させてつくる「なれずし」の製造技術。日本における「寿司」の調製技術や発酵食品の変遷を理解するうえで注目される[28]
しょうないのささまきせいぞうぎじゅつ庄内の笹巻製造技術 2024年3月21日 山形県 5月~6月 特定せず 山形県の庄内地方で伝承されてきた笹巻はちまきの一種。ちまきは多くは米をついた米粉を蒸して製造されるが、庄内地方の笹巻は米を粒のまま煮て製造され、また保存性を高めるため灰汁を加える製法もみられ、さらに笹で巻いた形状も多様である。端午の節句の行事食であるちまきの製造技術とその地域差をみるうえで注目される[29]
さつなんしょとうのこくとうせいぞうぎじゅつ薩南諸島黒糖製造技術 2024年3月21日 鹿児島県 11月~3月 特定せず 日本における黒糖製造については、近代以降、機械化、大規模化されたなか、鹿児島県の薩南諸島では、現在でも昔ながらの手作業による共同作業で製造されている。その工程で熟練の技術伝承がみられ、地域的な特色が顕著であり、日本における精糖技術の変遷みるうえで注目される[29]

出典[編集]

  1. ^ a b 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第二条 e-gov.go.jp
  2. ^ a b 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第九十条の五
  3. ^ a b c d 文化庁「文化財保護法の一部を改正する法律の概要」令和3年7月16日「文化審議会答申(登録無形民俗文化財の登録)について」報道発表資料 p.4 [1] 2022年5月最終確認
  4. ^ 文化審議会文化財分科会企画調査会「企画調査会報告書~無形文化財及び無形の民俗文化財の登録制度の創設に向けて~」令和3年1月15日 p.1 [2] 2022年5月最終確認
  5. ^ a b c d e 文化庁「無形の文化財の登録制度の創設に向けて」令和3年2月3日 [3] 2022年5月最終確認
  6. ^ a b c d 文化審議会文化財分科会企画調査会「企画調査会報告書~無形文化財及び無形の民俗文化財の登録制度の創設に向けて~」令和3年1月15日 p.3 [4] 2022年5月最終確認
  7. ^ a b 文化審議会文化財分科会企画調査会「企画調査会報告書~無形文化財及び無形の民俗文化財の登録制度の創設に向けて~」令和3年1月15日 p.4 [5] 2022年5月最終確認
  8. ^ a b c 文化審議会文化財分科会企画調査会「企画調査会報告書~無形文化財及び無形の民俗文化財の登録制度の創設に向けて~」令和3年1月15日 p.7 [6] 2023年1月閲覧
  9. ^ 参議院議案情報 第204回国会(常会)[7]
  10. ^ 文化庁文化審議会「第226回文化審議会文化財分科会議事要旨」令和3年6月18日 [8] 2022年5月最終確認
  11. ^ 文化庁文化審議会 「第五専門調査会 令和3年度 議事要旨 令和3年6月22日」2022年5月最終確認
  12. ^ a b 文化庁「登録無形民俗文化財の第一号登録について」令和3年9月30日 2022年5月最終確認
  13. ^ 朝日新聞デジタル「270年の努力報われた「むしろこうじ」 しょうゆ醸造 2021年8月4日
  14. ^ a b 文部科学省告示第91号 令和3年6月14日
  15. ^ a b c 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第九十条の六
  16. ^ 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第九十条の七
  17. ^ 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第九十条の十
  18. ^ 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第九十条の八、第九十条の九
  19. ^ 文部科学省令第29号 令和3年6月11日
  20. ^ 京都府登録文化財に関する規則第2条など [9]
  21. ^ 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第百八十二条の二第一項
  22. ^ 文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)第百八十二条の二第二項
  23. ^ 令和5年3月22日文部科学省告示第29号
  24. ^ 令和6年3月21日文部科学省告示第41号
  25. ^ 香川県教育委員会 「香川県内の登録無形民俗文化財」2022年5月最終確認
  26. ^ 文化庁「報道発表資料 登録無形民俗文化財の第一号登録について」p.2 令和3年9月30日 [10] 2022年5月最終確認
  27. ^ 文化庁「報道発表資料 登録無形民俗文化財の第一号登録について」p.3 令和3年9月30日 [11] 2022年5月最終確認
  28. ^ a b 文化庁「文化審議会の答申」pp.8-9 令和5年1月20日 [12] 2023年3月22日閲覧
  29. ^ a b 文化庁「文化審議会の答申」pp.8-9 令和6年1月19日 [13] 2024年1月20日閲覧

関連項目[編集]