装載艇

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簿

[1]使

[]

[]


使使

192413使

使
種類 全長
m
全幅
(m)
深さ
(m)
排水量
トン
出力
馬力
速力
ノット
搭載人員
(名)
備考
十七米艦載水雷艇 17.00 3.30 1.70 23.40 100 = 五十六呎艦載水雷艇
12.7mm機銃1挺、爆雷4個搭載可

1415010

[]


[2]使

使使使

12m


種類 全長
m
全幅
(m)
深さ
(m)
排水量
トン
出力
馬力
速力
ノット
搭載人員
(名)
備考
二十米内火艇 駆潜艇型、艦艇搭載はない
十七米内火艇 17.00 3.30 1.70 24.40 ※1 10.5 100 17m艦載水雷艇とほぼ同型
十五米内火艇 ※2 ※2 45 機銃1挺、爆雷2個搭載可
十二米内火艇 12.00 2.80 1.60 7.30 80 10.5 35
十一米内火艇 11.00 2.70 1.40 5.70 60 10.0 30
十米内火艇
九米内火艇 9.00 2.30 1.12 4.20 30 8.0 25 武装不可
七米半内火艇 30 7.5 23 武装不可
六米内火艇 武装不可

※1 ディーゼル機関150馬力の艇と、石油発動機2基160馬力の艇があった。 ※2 通常は80馬力x2軸、13.5ノットだが120馬力x2軸、15ノットの艇もあった。

内火ランチ[編集]

内火ランチ(うちびらんち)は石油機関を搭載した小型艇で、兵員や物資の輸送に使われた。呼び名として前述の内火艇と厳密に区別されることは少なく、両方合わせて「内火艇」とする場合も多い。

構造は中央後ろよりにエンジンが搭載され操舵は艇前部、もしくは後端にあり、それ以外の場所を兵員や物資の搭載場所に当てた。搭載場所上部には日よけの天幕が張れるようになっていた。

種類 全長
m
全幅
(m)
深さ
(m)
排水量
トン
出力
馬力
速力
ノット
搭載人員
(名)
備考
十二米内火ランチ 12.00 3.00 1.20 9.00 30 7.0 110
十一米内火ランチ 11.00 2.80 1.20 7.10 30 7.0 70
十米内火ランチ 10.00 2.60 1.10 5.30 30 8.0 60
九米内火ランチ
八米内火ランチ 8.00 2.30 0.90 3.33 10 5.0 30

カッター[編集]

カッターは、橈艇とも呼ぶ。オールを使って人力で航走する手こぎボート。必要なら帆走もできた。兵員、物資の輸送や錨作業、救命艇などに使われた。

種類 全長
m
全幅
(m)
深さ
(m)
排水量
トン
出力
馬力
速力
ノット
搭載人員
(名)
備考
九米カッター 9.00 2.45 0.83 1.50 - - 45 オール12本
七米カッター - - 28 オール8本
六米カッター - - オール6本

通船[編集]

通船(つうせん)は別名伝馬船、または櫓艇とも呼ぶ。櫓(ろ)を漕いで航走する和船。他の艦載艇より小回りが利くので外舷塗装の足場などの雑用に使われた。またエンジンを搭載する場合もあった。

種類 全長
m
全幅
(m)
深さ
(m)
排水量
トン
出力
馬力
速力
ノット
搭載人員
(名)
備考
十二米通船
九米通船
八米通船 8.00 1.90 0.69 0.90 - - 25
六米通船 6.00 1.50 0.60 0.47 - - 15

運貨船[編集]


使



13mB
種類 全長
m
全幅
(m)
深さ
(m)
自重
トン
出力
馬力
速力
ノット
積載貨物 備考
十七米特型運貨船 18.5 3.70 17.5 60馬力ディーゼル2基 貨物16.5トン、または人員120名 通称特大発
十五米木製特型運貨船 14.55 3.33 11 貨物13トン、または人員70名 通称木大発
十四米特型運貨船 14.88 3.35 1.52 9.5 60 7.8 貨物13トン、または人員70名 7.7mm機銃1挺。通称大発
十三米特型運貨船 13.00 2.90 1.50 ※排水量15.50トン 60 8.0 通称中発
十米特型運貨船 10.6 2.44 1.30 7.5 貨物3.3トン、または人員35名 7.7mm機銃1挺。通称小発

※おそらく自重+積載重量

内火ジャンク[編集]

河川砲艦が搭載した浅吃水用で平底の河川専用艇。

種類 全長
m
全幅
(m)
深さ
(m)
排水量
トン
出力
馬力
速力
ノット
搭載人員
(名)
備考
七米半内火ジャンク 30 7.5 25
六米半内火ジャンク 30 7.5 20

搭載例[編集]

搭載場所[編集]

通常は上げ下ろしに便利な舷側近くに艦載艇を搭載することが多い。

戦艦では主砲爆風で艇が破損するため、爆風の影響の少ない艦中央部にまとめて搭載する場合が多かった。戦闘時、破損を防ぐためカッター内部には水を張ったという。主砲塔6基搭載の伊勢型戦艦では爆風除けが設置され、その内側に艇を搭載した。46cm砲を搭載した大和型戦艦の場合、甲板上では主砲爆風の影響が避けがたく、艇は全て艦内に格納された。

初期の航空母艦である鳳翔龍驤では、艦載艇は舷側に並べて搭載されたが、それ以降の航空母艦では(救命艇を除いて)艦尾飛行甲板下にまとめて搭載された。

潜水艦の艦載艇は潜航時に水没するため、エンジンを取り外し、底栓を抜いて内部に水がたまらないようにして甲板下に格納する。また大型の一等潜水艦でも艦載艇は1隻程度しか搭載出来ないため、停泊時の陸上への交通は民間の伝馬船に頼ったという。[3]

搭載数[編集]

類別 艦名(年) 内火艇 内火ランチ カッター 通船 特型運貨船 内火ジャンク 合計 備考
戦艦 陸奥1941年 17m水雷艇 x 2
11m内火艇 x 1
12m x 2 9m x 5 6m x 1 11隻 司令長官乗艦時には十五米長官艇を搭載する。
航空母艦 翔鶴(1941年) 12m x 3 12m x3
8m x 1
9m x 2 6m x 1 13m x 2 12隻
重巡洋艦 最上1940年 11m x 2 12m x 2 9m x 3 8m x 1
6m x 1
9隻
軽巡洋艦 多摩1942年 11m x2
9m x1
9m x3 6隻
軽巡洋艦 矢矧1943年 9m x1
8m x1
9m x2 4隻
駆逐艦 陽炎型(1941年) 7.5m x 2 7m x 2 4隻
駆逐艦 松型1944年 6m x 2 10m x 2 4隻
潜水艦 伊153型1927年 6m x 1 2隻 三米半デンキー x 1[4]
砲艦 伏見1939年 9m x1 1隻 その他折りたたみ舟艇1隻
一等輸送艦 第一号型(1944年) 6m x 2 14m x 2
13m x 1
5隻 更に十四米特型運貨船2隻搭載可

参考文献[編集]

  • 雑誌『』編集部『写真 日本の軍艦 第11巻 駆逐艦II』光人社、1990年 ISBN 4-7698-0461-X
  • 雑誌『丸』編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年 ISBN 4-7698-0462-8
  • 雑誌『丸』編集部『写真 日本の軍艦 第14巻 小艦艇II』光人社、1990年 ISBN 4-7698-0464-4
  • 雑誌『丸』編集部『写真 日本の軍艦 別巻1 海軍艦艇図面集 I』(光人社、1990年) ISBN 4-7698-0541-1
  • 福井静夫『日本補助艦艇物語』(光人社、1993年) ISBN 4-7698-0658-2
  • 長谷川藤一『軍艦メカニズム図鑑-日本の航空母艦』グランプリ出版、1997年 ISBN 4-87687-184-1
  • 不二美術模型出版部編『艦船模型の制作と研究 戦艦長門・陸奥』出版共同社、1977年
  • 槇幸『潜水艦気質よもやま物語』(文庫本)光人社、2004年 ISBN 4-7698-2036-4
  • 歴史群像」編集部『歴史群像太平洋戦史シリーズVol.38 最上型重巡』(学習研究社、2002年) ISBN 4-05-602880-X

脚注[編集]



(一)^ 

(二)^ . . 202064

(三)^ p227

(四)^   12 p55

関連項目[編集]