西川和孝
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来歴・人物
[編集]子連れ狼
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﹃子連れ狼﹄︵萬屋錦之介版︶の第1部︵1973年︿昭和48年﹀放映︶・第2部︵1974年︿昭和49年﹀放映︶で、萬屋錦之介演ずる主人公・拝一刀の息子・拝大五郎役を演じ、その愛らしさで人気を博し[1]、これをパロディーにしたCMが制作・放映されるほどであった。
原作劇画の眉の太い大五郎と容姿が似て、﹁まだ三つの大五郎﹂を演じたといわれる後任の佐藤たくみに比べ、あどけない容姿の西川は﹁宿命の子・大五郎﹂を演じたと評されていた。なお、西川が初代大五郎であるとされることもあるが、実際の初代大五郎は﹃子連れ狼﹄︿若山富三郎版﹀‥1972年︿昭和47年﹀ - 1973年に制作・上映︶で大五郎を演じた富川晶宏であり、西川は映像作品としては二代目の大五郎となる。
その後は1976年︵昭和51年︶にTBSで放送された連続テレビドラマ﹃刑事くん﹄の第4作︵主演‥星正人︶に主人公・勝山剛の弟役でレギュラー出演した。
芸能界引退後
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高校卒業後、芸能界を引退し、渡米。帰国後は水泳指導員としてサラリーマン生活を送る。やがてスイミングスクールの営業権を買い取ったが、経営はうまく行かず、後述の金銭トラブルの遠因となった。
1995年︵平成7年︶の統一地方選挙では、転勤先の新潟県白根市︵現在の新潟市南区︶の市議会議員選挙に上位当選し、﹁大五郎議員﹂として一躍時の人となったが、女性問題や金銭トラブルから、次の1999年︵平成11年︶の統一地方選挙には出馬せず政界を引退した。
1997年︵平成9年︶には萬屋錦之介の葬儀に参列し、﹁大人になった大五郎﹂としてスポーツ新聞などに取り上げられている。
その後、雀荘の経営に乗り出していたが、1999年11月30日、店の資金のトラブルから、金融業者である上越市内在住の知人男性︵56歳︶を殺害、部下の男に指示して男性の遺体を新潟県岩船郡朝日村︵現在の村上市︶の山林に遺棄、現金約500万円を奪い工事費やローンの返済に充てた[2][3]。同年12月下旬に、死体遺棄容疑で国際刑事警察機構 (ICPO) を通じて国際手配された[2]。香港へ出国した後にタイに逃亡したが、同国で身柄を拘束され、同年12月25日未明に日本へ向かう航空機内で、新潟県警察の捜査本部︵上越警察署︶から派遣された捜査員によって逮捕された[2][3]。強盗殺人・死体遺棄などの罪に問われ[4]、2000年︵平成12年︶10月3日[5]、新潟地方裁判所︵榊五十雄裁判長︶で無期懲役の判決を言い渡された[4]︵確定︶[6]。
出演作品
[編集]テレビドラマ
[編集]- 子連れ狼 (1973年 - 1974年、日本テレビ) - 拝大五郎
- 特捜記者 犯罪を追え 第18話(1974年、関西テレビ)
- 闘え!ドラゴン 第19話(1974年、東京12CH) - 植木ヨシオ
- 花は花よめ 第3シリーズ(1974年、日本テレビ)
- イナズマンF 第14話「大空中戦!! 合体ウデスパー戦略部隊」(1974年、NET)
- 幸福ゆき(1975年、TBS) - 大助
- ちんどんどん(1975年、日本テレビ) - 大平豊
- それ行け!カッチン(1975年 - 1976年、TBS) - 谷川正太
- いろはの"い" 第5話「殺意」(1976年、日本テレビ) - 山崎タケシ
- 刑事くん 第4部(1976年、TBS) - 勝山三郎
- 気まぐれ天使 第1話「忍ぶれど……」(1976年、日本テレビ) - 幼少期の忍
- パパは独身(1976年 - 1977年、TBS) - 正一
- 刑事犬カール(1977年 - 1978年、TBS) - タケシ
- おにいちゃんはいちばんぼし(1978年、東京12CH)
- 江戸の渦潮 第6話「春風にのった母子」(1978年、フジテレビ)
- コメットさん(1979年、TBS) - 沢野準平
- 聖女房(1979年、読売テレビ)
- 西遊記II 第4話(1979年、日本テレビ)
- 秋なのにバラ色(1981年、毎日放送) - 高木幸司
- 土曜ワイド劇場「凶学の巣3」(1987年、テレビ朝日)
テレビアニメ
[編集]バラエティ番組
[編集]- お化けのサンバ(1980年 - 1981年、東京12チャンネル) - ナイト
CM
[編集]出典
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(一)^ 子連れ狼1︵主演‥萬屋錦之介︶︵時代劇専門チャンネル︶
(二)^ abc﹁貸金業殺し“大五郎”西川容疑者逮捕﹂﹃ZAKZAK﹄産業経済新聞社、1999年12月25日。2020年9月27日閲覧。オリジナルの2000年4月18日時点におけるアーカイブ。
(三)^ ab﹁“大五郎”西川容疑者が殺害認める供述﹂﹃ZAKZAK﹄1999年12月27日。2020年9月27日閲覧。オリジナルの2000年4月18日時点におけるアーカイブ。
(四)^ ab松田美智子 2009, p. 162.
(五)^ 松田美智子 2009, p. 160.
(六)^ ﹁拳銃密輸犯は元﹁大五郎﹂だった﹂﹃日刊スポーツ﹄日刊スポーツ新聞社、2004年9月8日。2020年9月27日閲覧。オリジナルの2004年9月8日時点におけるアーカイブ。
(七)^ “花の係長”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2022年5月30日閲覧。
(八)^ ﹃ACC CM年鑑'79﹄︵全日本CM協議会編集、誠文堂新光社、1979年50頁︶
参考文献
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●松田美智子﹃新潟少女監禁事件 密室の3364日﹄ま 28-1、朝日新聞出版︿朝日文庫﹀、2009年2月6日。ISBN 978-4022616081。 NCID BA89093082。国立国会図書館書誌ID:000010040739。 - 原著‥松田美智子﹃カプセル 新潟少女監禁事件 密室の3364日﹄︵主婦と生活社‥国立国会図書館書誌ID:000003632159︶は2002年4月3日に1刷発行。新潟地裁︵榊五十雄裁判長︶は西川に無期懲役判決を宣告した2000年10月3日当時、新潟少女監禁事件の審理を行っていた︵同日は第4回公判期日︶。
外部リンク
[編集]- 時代劇専門チャンネル
- 子連れ狼大五郎-西川和孝 - ウェイバックマシン(2019年3月20日アーカイブ分)
- Kazutaka Nishikawa - IMDb