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鐘 (ラフマニノフ)

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音楽・音声外部リンク
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Rachmaninoff »The Bells« - ドミトリー・キタエンコ指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団他による演奏。ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団公式YouTube。
Rachmaninoff - The Bells - ジェイムズ・ガフィガン指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団他による演奏。AVROTROS Klassiek公式YouTube。
Sergei Rachmaninoff - The Bells, Op.35 - David Hoose指揮ボストン大学交響楽団(ボストン大学音楽学部傘下)他による演奏。Ceylon Mitchell(フルーティスト)[注 1]公式YouTube。

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編成[編集]

声楽
ソプラノ独唱テノール独唱、バリトン独唱、混声合唱
管弦楽
フルート4(うち1はピッコロ持ち替え)、オーボエ3、コーラングレクラリネット3、バスクラリネットファゴット2、コントラファゴットホルン6、トランペット3、トロンボーン3、チューバティンパニ4、グロッケンシュピールトライアングルタンブリンスネアドラムシンバルバスドラムタムタムピアノPianino=アップライトとの指定がある)、チェレスタハープオルガン弦五部

構成[編集]

音楽・音声外部リンク
楽章毎に試聴する
第1楽章第2楽章第3楽章
第4楽章
ドミトリー・ユロフスキー指揮モスクワ市交響楽団他による演奏。モスクワ市交響楽団公式YouTube。

以下に示す4つの楽章により構成され、演奏時間は約37分[注 3]。ラフマニノフが繰り返し用いたグレゴリオ聖歌の「怒りの日」(ディエス・イレ)の旋律がこの作品においても効果的に使用されている。

第1楽章 アレグロ、マ・ノン・タント
銀の鐘が若さの輝きを歌っている。快活なテノールの独唱が鈴の音にのって疾走するそりの姿を描き出す。
第2楽章 レント
愛と結婚の幸福がソプラノによって甘く美しく歌われる。聖なる婚礼に鳴り響くのは金の鐘である。
第3楽章 ブレスト
激動の騒乱を告げる真鍮の警鐘が鳴り響く。人々の恐怖と憤激を代弁するかのように混声合唱が力強い咆哮を轟かせる。
第4楽章 レント・ルグブレ
鉄の鐘が告げるのは弔いの悲しみである。バリトンの荘重な響きが寂寞たる風景の中に永遠の眠りがもたらす心の平安を歌っている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当該演奏にピッコロ奏者として参加(キャプション中にも彼の氏名がクレジットされている)
  2. ^ バリモントによる訳は逐語的な正確さよりも原文の韻律を再現することに重点を置いた自由な翻訳で、ポーの詩に基づいたバリモント自身の創作とも呼び得るものである。
  3. ^ ミハイル・プレトニョフ指揮による演奏の場合[1]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • ニコライ・バジャーノフ著、小林久枝訳『伝記 ラフマニノフ』第3版、音楽之友社、2003年 ISBN 978-4276226210
  • ウラディーミル・アシュケナージのアルバム『ラフマニノフ: 3つのロシアの歌/カンタータ「春」/合唱交響曲「鐘」/6つの合唱曲』(エクストン、OVCL-00087)のライナーノート、林田直樹による解説
  • レナード・スラットキンのアルバム『RACHMANINOFF ORCHESTRAL MUSIC』 (VOX, CD3X 3002) のライナーノート、Richard Freedによる解説

外部リンク[編集]