iRobot
iRobot本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | NASDAQ: IRBT |
本社所在地 | マサチューセッツ州ベッドフォード |
設立 | 1990年 |
業種 | ロボット |
事業内容 | 家庭用ロボット |
売上高 | 12億1400万USドル(2019年) |
従業員数 | 920名(2017年)[1] |
関係する人物 | ロドニー・ブルックス |
外部リンク |
www |
iRobot Corporation︵アイロボット・コーポレーション︶は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ベッドフォードに本社を置く家庭用清掃ロボットの設計・開発を行う企業。
第一世代ルンバ
2002年に、家庭用ロボット掃除機ルンバを発売し、その販売が好調となり、当社の主力事業となっていった。
2016年2月、かつては主力事業のひとつであった軍事用ロボット部門をアーリントンキャピタルパートナーズに4500万ドルで売却すると発表した。それにより家庭用ロボットのほうに注力するということである[7]。
2022年8月5日にAmazonがiRobotを16億5000万ドル︵約2200億円︶で買収することを発表した[8]。
概要[編集]
自律型家庭用掃除ロボット﹁ルンバ﹂や全自動モップかけ機﹁ブラーバ﹂や全自動フローリング洗浄掃除機﹁スクーバ﹂で知られている世界的な企業。 米国マサチューセッツ州ベッドフォード︵Bedford︶に本社がある。 ここ数年のデータを見ると、収益は右肩上がりに伸びており、2021年の世界収益は約7億5400万米ドルである。収益の地域別の内訳を見ると、アメリカ合衆国が7億5400万米ドル、EMEAが4億7000万米ドル、日本が2億2200万米ドル、その他の地域が1億1700万米ドルとなっている[2]。 2022年8月に、ネット通販大手でAmazon Echoなどの家庭用製品やサービスも提供しているAmazonがiRobotを買収すると発表した[3]。しかし、連邦取引委員会︵FTC︶や欧州連合︵EU︶の規制当局による審査が難航したことを受けて、Amazonは2024年1月29日にiRobotの買収を断念することを発表した[4][5]。歴史[編集]
マサチューセッツ工科大学のMIT人工知能研究所で働いていた、ロドニー・ブルックス、コリン・アングル︵現CEO︶、ヘレン・グレイナー︵現UAV開発企業CyPhy Works社CEO︶の3人が設立した会社である。 iRobotは1990年に設立され、2000年に Delawareと合併した。設立から2003年まで常に赤字であった[1]。2005年11月9日に株式公開し、500万株を24ドル/株で売って1億2000万ドルを得た[6]。 最初は主に、アメリカ軍、SWATで爆発物処理や偵察に使用されている、軍事用ロボットのパックボット(PackBot)などを開発していた。 商用および家庭用の 遠隔操作ロボット もいくつか開発したものの、こちらは全く売れなかった。家庭用ロボット[編集]
研究用ロボットと軍事用ロボット[編集]
●Genghis︵1991年︶ - ゲンギスは、iRobot の最初のロボット。研究用に設計された。現在は国立航空宇宙博物館にある。 ●Ariel︵1996年︶ - 水陸両用で地雷を除去するカニ型ロボット。 ●Urbie︵1997年︶ - 都市環境でのロボットの概念実証用。戦車を2台繋げたような形で、階段を登ることができる。 ●PackBot Scout - 接近が困難な危険な場所で、1人の兵で操作運用可能な偵察用ロボット。静止画カメラを搭載していて、撮影した画像を操縦システムに送ってくる。イラクとアフガニスタンで実際に運用された。この研究はDARPAの援助を受けている。 ●PackBot Explorer - Scout の進化したもので、音声と動画カメラを備え、他にもいくつかのセンサーを備えている。人質救出の際の偵察や戦闘によるダメージを調べるのに使われることを想定している。 ●Swarm - 群知能研究のために開発された。このプロジェクトもDARPAの援助を受けている。 ●Warrior - 2008年完成を目指して現在開発中[10]。重量 250 ポンドで凹凸の激しい地形を毎時12マイルの速度で移動でき、100ポンド以上の荷物を搭載可能。爆発物処理、戦場での死傷者搬送、消火活動などへの応用が考えられる[11]。 ●RGator - Deere & Company との提携による製品。小型多用途車にロボット機能を搭載したもの。自律的に設定した地点まで︵障害物を回避しつつ︶移動する機能と遠隔操縦による半自律動作が可能。脚注[編集]
(一)^ abhttp://www.canada.com/technology/news/story.html?id=ccbb6511-0e7f-4783-ae87-7a11fdfa8a14 [リンク切れ]
(二)^ Statista, Revenue of iRobot worldwide from 2018 to 2021, by region.
(三)^ FTC reviewing Amazon’s $1.7 billion deal to buy iRobot
(四)^ 朝田賢治 (2024年1月29日). “Amazon、﹁ルンバ﹂のアイロボット買収を撤回 欧州当局の承認難航”. 日本経済新聞. 2024年1月30日閲覧。
(五)^ David Shepardson (2024年1月30日). “アマゾン、アイロボット買収中止 EUが反対 米も拒否の意向”. ロイター通信 2024年1月30日閲覧。
(六)^ Test for iRobot - The Boston Globe
(七)^ ﹁ルンバ﹂のiRobotが軍事部門を売却、家庭用ロボットに注力 2016年02月05日﹃MONOist﹄
(八)^ “アマゾン、16.5億ドルでアイロボット買収へ-ロボット掃除機メーカー”. Bloomberg.com (2022年8月5日). 2022年8月6日閲覧。
(九)^ 他社も類似製品を出してきた。例えば、Sharper Image の eVac、Metapo の Cleanmate などである。
(十)^ http://www.fool.com/News/mft/2006/mft06102701.htm?source=eptyholnk303100&logvisit=y&npu=y [リンク切れ]
(11)^ iRobot Warrior: If Your House is Really, Really Dirty
関連項目[編集]
- 群知能
- 人工知能
- ロボット
- 国防高等研究計画局 (DARPA)
- ゲンギス(Genghis)
- パックボット(PackBot)
- ルンバ(Roomba)
- スクーバ(Scooba)
- ブラーバ(Braava)
- 掃除用ロボット
外部リンク[編集]
- (英語)
- (日本語)
- アイロボット公式サイト
- iRobotJapan/アイロボット (@iRobot_Style) - X(旧Twitter)
- iRobot (irobot.jp) - Facebook
- iRobot Japan (@irobot.jp) - Instagram
- iRobot Japan - YouTubeチャンネル