お雇い外国人(読み)おやといがいこくじん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「お雇い外国人」の意味・わかりやすい解説

お雇い外国人
おやといがいこくじん




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大学事典 「お雇い外国人」の解説

お雇い外国人
おやといがいこくじん
foreign instructor of higher education

幕末・明治期に,日本の近代化を推し進めるべく,西欧諸国の学術技芸を急速に摂取するため,官公庁,学校,病院,民間組織などで各部門・分野にわたる指導者や教師として採用された外国人をいう。お雇い外国人の総数は未確定ながら,約3000人は存在したとされる。明治前期までは自然科学系分野の技術者・官吏・教師が多いが,明治後期になると人文・社会科学系分野の教師・事務家などが多い。国籍別にみるとアメリカ・イギリス・ドイツ・フランスなどが多く雇用され,部門・分野ごとの意識的な選択採用がなされた。たとえばドイツからは医学教育を,イギリスからは鉄道・鉱山を,フランスからは造船・陸軍教育を,アメリカからは教育・農業などの方面を重点的にお雇い外国人教師から学んだ。お雇い外国人のなかには,太政大臣三条実美や右大臣岩倉具視の月給を凌ぐ者も数十名は存在した。1880年代以降,邦人教師,邦人技術者の台頭により,お雇い教師は漸次減少していった。親日家となるお雇い外国人もおり,また多くの日本人から長く愛される者も多い。
著者: 谷本宗生

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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