ナマズ(読み)なまず

改訂新版 世界大百科事典 「ナマズ」の意味・わかりやすい解説

ナマズ (鯰)


1Parasilurus asolus562244612550cm

 

Siluriformescatfish2000SiluridaeP.biwaensisP.lithophilus2Bagridae3Amblycipitidae1Clariidae1Plotosidae1Ariidae2

 Silurus glanisEuropean catfishwels3.3m250kg624Ictalurus punctatusChannel catfishIctaluridaeMalapterurus electricuselectric catfishMalapteruridae1M.microstomaSynodontis nigriventrisupside-down catfishMochokidae1西Callichthyidaemaild catfish28Corydoras


86686898-9011643︿︿1802漿漿姿


4鹿︿


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナマズ」の意味・わかりやすい解説

ナマズ
なまず / 鯰
[学] Silurus asotus


()()()111()()()()5730501()


ナマズ科

ナマズという名称はナマズ科あるいはナマズ目の魚に総称的に用いられることも少なくない。ナマズ科Siluridaeは、アジア東部・南東部からヨーロッパ中部にかけてのユーラシア大陸に広く分布している。日本には、ナマズのほかに琵琶(びわ)湖特産のビワコオオナマズS. biwaensisと、琵琶湖・余呉(よご)湖にすむイワトコナマズS. lithophilisがある。ヨーロッパナマズはヨーロッパ中央部以東に分布し、体長3メートル以上、体重250キログラムにもなる。以前は日本産の3種はヨーロッパナマズとは別属とされていたが、最近では同属に分類されることが多い。種数が多いのは東南アジアで、熱帯魚として飼育されているグラスキャットフィッシュKryptopterusなどがある。

[多紀保彦]

ナマズ目

ナマズ目Siluriformesは、種数約2000種、20に近い科を含む大分類群で、英名キャットフィッシュcatfishと総称される。大部分は淡水産で、オーストラリア区を除く世界各地の淡水域に分布するが、温帯から熱帯には海産の科もある。主要なグループとしては、南アメリカ産のカリクティス科Callichthyidae、ロリカリア科Loricariidae、北アメリカ産のイクタルルス科Ictaluridae、アフリカ産のモコクス科Mochokidae、アジア・アフリカ産のギギ科Bagridae、ヒレナマズ科Clariidae、南アジアおよび東南アジア産のパンガシウス科Pangasiidae、ユーラシア産のナマズ科などがある。日本原産のものには、ナマズ科の3種のほか、淡水産のギギ科3種とアカザ科Amblycipitidae1種、海産のゴンズイ科Plotosidae1種とハマギギ科Ariidae2種がある。

[多紀保彦]

料理


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 9()B1

 

民俗


()()使()()鹿()()鹿()()1855()()姿()()()()


文学

『新撰字鏡(しんせんじきょう)』や『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』にその名がみえるから、平安時代には知られ、食用にもされていたはずだが、文学作品にはあまり登場しない。『今昔物語集』巻20には、京都の出雲(いずも)寺の別当浄覚(じょうかく)の夢に、父が鯰になって現れ、桂(かつら)川に放してくれと頼んだのに、とらえて食べようとしたところ、骨がのどに刺さって死んでしまった話が伝えられ、同じ説話が『宇治拾遺(しゅうい)物語』にも収められている。近世歌謡集の『山家鳥虫歌(さんかちょうちゅうか)』には、鯰の妖怪(ようかい)が孔子に襲いかかり取り押さえられたことが歌われている。季題は夏。

[小町谷照彦]

『友田淑郎著『琵琶湖とナマズ』(1978・汐文社)』『気谷誠著『鯰絵新考』(1984・筑波書林)』『宮田登・高田衛他著『鯰絵――震災と日本文化』(1995・里文出版)』『リチャード・シュヴァイド著、谷村淳次郎訳『ナマズとデルタ――ミシシッピ・デルタにおける旧南部的ナマズ養殖』(1997・日本図書刊行会、近代文芸社発売)』『江島勝康著『世界のナマズ』(1999・マリン企画)』『滋賀県立琵琶湖博物館編『鯰――魚と文化の多様性』(2003・サンライズ出版)』


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百科事典マイペディア 「ナマズ」の意味・わかりやすい解説

ナマズ

 
2550cm2()50cm80cm420003.3m姿
 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナマズ」の意味・わかりやすい解説

ナマズ
Silurus asotus

 
2560cm4  

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栄養・生化学辞典 「ナマズ」の解説

ナマズ

 
 Silurus asotus  

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世界大百科事典(旧版)内のナマズの言及

【地震】より


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【すし(鮓∥鮨)】より

… 室町時代は日本のすしに大きな画期をもたらした時代である。前代からの馴れずしはウナギ,ドジョウ,ナマズなど新しい材料を加えて盛んにつくられていたが,同時に馴れずしでは食べなかった飯を食べるものにした生成(なまなれ∥なまなり)というすしが発明されたのである。ウナギの馴れずしは宇治丸(うじまる)とも呼ばれた。…

※「ナマズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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