[生]1831.9.8. エッシャースハウゼン [没]1910.11.15. ブラウンシュワイク ドイツの小説家。ベルリン大学在学中に書いた処女小説『雀横町年代記』 Die Chronik der Sperlingsgasse (1856) で成功を収め,以後作家として立つ。『森から来た人々』 Die Leute aus dem Walde (63) のなかの言葉「星を仰げ! 横町に目を注げ!」が象徴するように,現実に根ざしたロマン的な理想主義を志向。作風は写実的で,辛辣なアイロニーとあたたかいユーモアにあふれ,ジャン・パウルやディケンズに比較される。『飢えたる牧師』 Der Hungerpastor (64) ,『アーブ・テルファン』 Abu Telfam (68) ,『死体運搬車』 Der Schüdderump (70) ,『シュトップフクーヘン』 Stopfkuchen (91) などが特に有名。