リゾチーム(読み)りぞちーむ(英語表記)lysozyme

翻訳|lysozyme

デジタル大辞泉 「リゾチーム」の意味・読み・例文・類語

リゾチーム(lysozyme)

 
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精選版 日本国語大辞典 「リゾチーム」の意味・読み・例文・類語

リゾチーム

 

(一)   ( [] lysozyme ) 
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リゾチーム」の意味・わかりやすい解説

リゾチーム
りぞちーむ
lysozyme


N-NAMMurNAcN-NAGGlcNAcβ()1-4muramidasemucopeptide glycohydrolase()漿()尿

 19451922Micrococcus lysodeiktics192919451963129114307pH11.01966David Chilton Phillips192419991.5Xα()-()β-()45×30×30NAM()β1-452352

 NAGNAGα-T4164



使19871989199019901998

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改訂新版 世界大百科事典 「リゾチーム」の意味・わかりやすい解説

リゾチーム
lysozyme


muramidase1922A.Micrococcus lysodeikticus7

 14000pH10.511.0X

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化学辞典 第2版 「リゾチーム」の解説

リゾチーム
リゾチーム
lysozyme


EC 3.2.1.17N--D-(NAG)N-(NAM)β-1,4-1.3×104129[CAS 9001-63-2]

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百科事典マイペディア 「リゾチーム」の意味・わかりやすい解説

リゾチーム

ムラミダーゼとも。細菌の細胞壁を構成するムコ多糖類を分解する溶菌酵素。1922年にA.フレミングが発見した。分子量約1万4000の塩基性タンパク質。唾液,鼻汁,涙,卵白,イチジクの乳液などに含まれる。酸や熱に比較的安定で,アルカリで不活性化する。なお,リゾチームには軽い感染防御作用があるだけで,細菌性疾患に対する治療効果はない。
→関連項目グラム陰性菌グロブリン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リゾチーム」の意味・わかりやすい解説

リゾチーム
lysozyme

ムコ多糖類を分解する酵素。細菌の細胞壁の主要成分ムロペプチド (ペプチドグリカン,ムレイン) の多糖類を水解し,溶菌を起させる。細菌,動物組織,卵白などに広く存在し,特に卵白からは結晶製品も得られる。 129個のアミノ酸から成り,活性中心の構造や作用機能などはよく研究されている。酸性では強い耐熱性を示すが,中性や塩基性では示さない。ヨウ素で失活し,亜硫酸で賦活される。ペニシリン発見者の A.フレミングに見出された溶菌酵素である。

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栄養・生化学辞典 「リゾチーム」の解説

リゾチーム

 
   

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世界大百科事典(旧版)内のリゾチームの言及

【酵素剤】より

…また,乳糖不耐性の乳児(小腸に固有の消化酵素であるラクターゼの遺伝的欠損によってミルク中の乳糖が消化されず,下痢を起こしやすい)に対する補充療法剤としてのβ‐ガラクトシダーゼ(ラクターゼと同様に乳糖を消化しうる酵素)もこのカテゴリーに入る酵素剤である。
[いわゆる消炎酵素剤]
 キモトリプシン,ブロメラインその他の動植物,微生物起源のタンパク質加水分解酵素類や細菌細胞壁のムコペプチドの分解酵素であるリゾチームなどは,これらを内服した場合に種々の炎症症状を改善する作用,副鼻腔や気管支における分泌物,膿汁などの粘度を下げ排出を容易にする作用などが認められるとして,これらの目的で歯科領域,耳鼻咽喉科領域などで使用されているが,理論的裏づけは不明確のまま残されている。
[その他の酵素剤]
 ヒト尿から抽出されるウロキナーゼ(血液凝固機構によって析出凝固したフィブリンすなわち繊維素を溶解する作用をもつ繊溶系の活性化酵素)は,血栓性の疾患に対して血栓の溶解を期待する治療剤として静脈内に注射される。…

※「リゾチーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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