古代教会スラブ語(読み)こだいきょうかいスラブご(英語表記)Old Church Slavic

改訂新版 世界大百科事典 「古代教会スラブ語」の意味・わかりやすい解説

古代教会スラブ語 (こだいきょうかいスラブご)
Old Church Slavic


911︿1︿︿

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「古代教会スラブ語」の意味・わかりやすい解説

古代教会スラブ語
こだいきょうかいすらぶご


91012西

 862西


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世界の主要言語がわかる事典 「古代教会スラブ語」の解説

こだいきょうかいスラブご【古代教会スラブ語】

9~11世紀のスラブ語の教会関連文献にみられる言語で、スラブ語派の最古の文語。863年モラビア(チェコ東部)に伝道のために派遣されたギリシア僧兄弟キュリロスとメトディオスが、当時のスラブ語を表記すべく考案した文字(グラゴール文字)と、キリル文字で記述されている。古いスラブ語の特徴を保持した屈折型の言語(屈折語)で、比較言語学ではスラブ祖語の代わりに用いられる。歴史的にはロシア語の発達に大きな影響を与えた。

出典 講談社世界の主要言語がわかる事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の古代教会スラブ語の言及

【スラブ学】より


9()()CyrillomethodianaAleksandr Khristoforovich Vostokov(17811864)

【スラブ語派】より

…このときに作ったグラゴール文字はやがてすたれ,キリル文字とラテン文字にとって代わられることになる。スラブ語の古い時代,9世紀から11世紀末までに書かれた文献の言語を古代スラブ語(ないしは古代教会スラブ語)と呼び,非常に古い特徴を保っているので,比較言語学ではスラブ祖語の代りに用いる。しかしこの言語はその特徴から南スラブ・グループに属する言語である。…

【スラブ人】より

…キリスト教をビザンティン帝国から摂取したかローマから受容したかに応じて,スラブ世界は東方正教圏とローマ・カトリック圏に二分され,宗教的伝統ばかりでなく,文化的伝統をも異にするに至った。カトリック圏に入ったポーランド,チェコ,スロベニア,クロアチアなどはラテン語の学習を通じて文章語と文学の伝統を築き,ルネサンス期にはその文化の潮に浴したが,東方正教圏に属するブルガリア,セルビア,ロシアなどはギリシア語の学習を通じて創造した古代教会スラブ語を中世期の共通文章語として使用し,文学的伝統もビザンティン文学のそれにならった。このラテン的西方とギリシア的東方の文化伝統の相違は今日のスラブ世界にも見られるものである。…

【ロシア語】より




 689 10()14Old Russianfull vocalization*gord(*)gradgorod()(r,l)(o,e)(ȩ)*tj*dj*kt*gtštždčž

※「古代教会スラブ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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