改訂新版 世界大百科事典 「古代教会スラブ語」の意味・わかりやすい解説
古代教会スラブ語 (こだいきょうかいスラブご)
Old Church Slavic
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…このときに作ったグラゴール文字はやがてすたれ,キリル文字とラテン文字にとって代わられることになる。スラブ語の古い時代,9世紀から11世紀末までに書かれた文献の言語を古代スラブ語(ないしは古代教会スラブ語)と呼び,非常に古い特徴を保っているので,比較言語学ではスラブ祖語の代りに用いる。しかしこの言語はその特徴から南スラブ・グループに属する言語である。…
…キリスト教をビザンティン帝国から摂取したかローマから受容したかに応じて,スラブ世界は東方正教圏とローマ・カトリック圏に二分され,宗教的伝統ばかりでなく,文化的伝統をも異にするに至った。カトリック圏に入ったポーランド,チェコ,スロベニア,クロアチアなどはラテン語の学習を通じて文章語と文学の伝統を築き,ルネサンス期にはその文化の潮に浴したが,東方正教圏に属するブルガリア,セルビア,ロシアなどはギリシア語の学習を通じて創造した古代教会スラブ語を中世期の共通文章語として使用し,文学的伝統もビザンティン文学のそれにならった。このラテン的西方とギリシア的東方の文化伝統の相違は今日のスラブ世界にも見られるものである。…
※「古代教会スラブ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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