大衆演劇(読み)タイシュウエンゲキ

デジタル大辞泉 「大衆演劇」の意味・読み・例文・類語

たいしゅう‐えんげき【大衆演劇】

大衆を観客の対象とする娯楽本位の演劇。軽演劇レビューミュージカルなど。

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精選版 日本国語大辞典 「大衆演劇」の意味・読み・例文・類語

たいしゅう‐えんげき【大衆演劇】

  1. 〘 名詞 〙 庶民を対象とした演劇芸術の総称。剣劇、軽演劇、レビュー、ミュージカルなど、広く芸術性より娯楽性に重きをおいた演劇をさすが、その基準はあまり明確ではない。

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改訂新版 世界大百科事典 「大衆演劇」の意味・わかりやすい解説

大衆演劇 (たいしゅうえんげき)


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大衆演劇」の意味・わかりやすい解説

大衆演劇
たいしゅうえんげき

いわゆる高級演劇や中間演劇に対する、もっとも大衆に親しまれる演劇の総称。芸術性よりは娯楽性が大きな要素になっており、近代大衆社会の拡大に照応して発展した。日本では剣劇、女剣劇、軽演劇、レビュー、ストリップショーの類(たぐい)をさすが、境界はあいまいで、新派(しんぱ)劇、歌舞伎(かぶき)、新劇などのうち比較的大衆向けのものを含めることもある。いずれにしても受け手である大衆の情緒性に左右され、マスコミの影響を受けやすく、栄枯盛衰が甚だしい。また、1970年(昭和45)代あたりから、それまで俗に寄席(よせ)芝居、旅芝居とよばれていた小規模の劇団がこぞって「大衆演劇」を自称するようになったが、これらは入場料も低廉で内容もごく通俗的という点でもっとも庶民に密着した存在であるところから、最狭義の大衆演劇といえよう。

[向井爽也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大衆演劇」の意味・わかりやすい解説

大衆演劇
たいしゅうえんげき

一般に娯楽劇をさす。浅草のエノケン,ロッパや新宿のムーラン・ルージュなどの軽演劇,また不二洋子,大江美智子,浅香光代らの女剣劇,曾我廼家五郎,十郎,五九郎,十吾,渋谷天外らの曾我廼家劇など,もともとは中小の興行資本によって小さな劇場や演芸場などで興行し,大衆に支持されてきたものをいう。第2次世界大戦中,情報局が歌舞伎や新劇,新派,新国劇,前進座を除いた演劇を大衆演劇部門に編入,この言葉が普通に使われるようになった。戦後は長谷川一夫の東宝歌舞伎や三波春夫,美空ひばりなどの歌手芝居も大衆演劇と呼ばれ,さらに地方回りの一座も含めるようになった。本来は歌舞伎も大衆演劇であり,便宜的な呼称といえる。

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世界大百科事典(旧版)内の大衆演劇の言及

【軽演劇】より

…この言葉がジャーナリズムに現れたのは,1931年ごろといわれる。同時に〈大衆演劇〉という言葉も普及しはじめ,その中で意識的に新しい演劇運動をおこそうとした派が〈新喜劇〉または〈軽喜劇〉という言葉を使った。前者は〈旧劇〉である歌舞伎に対する〈新劇〉〈新派〉という言葉と同様の趣旨のもので,後者は,ライト・コメディの訳語といえる。…

※「大衆演劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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