奴婢(読み)ドヒ

デジタル大辞泉 「奴婢」の意味・読み・例文・類語

ど‐ひ【奴×婢】

 
使
[]使()()使  
 

×

 

1 使
2 ()()()()()  

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精選版 日本国語大辞典 「奴婢」の意味・読み・例文・類語

ぬ‐ひ【奴婢】

 

(一)   (  )
(二) 
(一)[](698)
(二)[]
(三) 使
(一)[](1212)
 
 

 

(一)   使1874
 

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改訂新版 世界大百科事典 「奴婢」の意味・わかりやすい解説

奴婢 (ぬひ)


31

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「奴婢」の意味・わかりやすい解説

奴婢
ぬひ

日本古代の賤民(せんみん)制度における奴隷的な賤民。中国の隋(ずい)・唐(とう)の身分法の奴婢制度を継受したもの。男性を奴(やっこ)、女性を婢(めやつこ)と称す。大宝令(たいほうりょう)の戸令(こりょう)により、私有奴婢は私奴婢と家人(けにん)に、官有奴婢は公(く)奴婢(官(かん)奴婢)と官戸(かんこ)に分化し、同身分間の婚姻を強制された。奴婢は所有者により資財と同様に扱われ、相続・贈与・売買され、牛馬と同様に、生まれた子は所有者のものとなり、また所有者を異にする奴婢の間に生まれた子は婢の所有者のものとなった。所有者は奴婢に罪あれば届け出て殺すこともできた。また公私奴婢、官戸、家人は姓をもたなかった。放(ゆる)された場合、公奴婢は官戸に、私奴婢は家人に身分を上げられると戸令は規定するが、実際にはただちに良人(りょうじん)とされる場合が多かった。私奴婢は、庚寅年籍(こういんねんじゃく)(690)の造籍以降は生益(しょうえき)によってしか増加しないことになった。奴婢は逃亡や訴良(自らは元来良民身分であると訴え出ること)などの身分解放の行動により抵抗した。奴婢人口は抑制傾向にあったが、良民のなかに奴婢と偽ったり、奴婢と通婚して課役を逃れる例も生じてきたので、789年(延暦8)良賤通婚により生じた子を良民とすることに改めたのちに急激に減少したと考えられ、私有奴婢制は平安中期には解体した。

[石上英一]

『井上光貞他編『日本思想大系3 律令』(1976・岩波書店)』『神野清一著『律令国家と賤民』(1986・吉川弘文館)』

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普及版 字通 「奴婢」の読み・字形・画数・意味

【奴婢】どひ・ぬひ

 
使()()()

 

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百科事典マイペディア 「奴婢」の意味・わかりやすい解説

奴婢【ぬひ】

 
()()()1/31010
 

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「奴婢」の解説

奴婢
ぬひ


3()318810()

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奴婢」の意味・わかりやすい解説

奴婢
ぬひ

 
 () 31 () 使  

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旺文社世界史事典 三訂版 「奴婢」の解説

奴婢
ぬひ

 

 () 1909使 () 退 () 819 ()   

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旺文社日本史事典 三訂版 「奴婢」の解説

奴婢
ぬひ

 

 () 31901923  

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世界大百科事典(旧版)内の奴婢の言及

【賤民】より

…これに対し,賤民は不自由民で,私的・公的な権利や利益の享有に制限が加えられていた。〈賤民〉という用語についてはいくつかの理解がありうるが,以下においては,奴婢(ぬひ)や奴隷を含めて,最も広義に解釈することにしたい。 中国における奴婢(奴隷と同義)の起源ははなはだ古く,甲骨文にもみえているが,その発生の状況を明らかにすることはできない。…

【中国法】より

… 唐律は社会における階級秩序の維持を眼目とする点で封建的であり,官長と部下,良民と賤民との相互間の犯罪に差等をつけた詳細な規定があること,家族の尊長と卑幼間の場合に似通う。奴婢と部曲はいずれも主人に隷属する不自由な賤民であり,部曲が良民をなぐるときは普通よりも1等重く,奴婢の場合は2等重く罰せられるだけであるが,もし部曲奴婢が主人をののしっただけでも流刑に処せられる。これに対し主人は広範な懲戒権をもち,部曲奴婢を殴打しても死に至らなければ罰せられず,罪のない奴婢部曲を殺せば徒一年,罪がある場合は官司に請うて殺すことができ,無断で殺すときは杖一百と定める。…

【奴隷】より


18636513 

 378()

【奴変】より


1644(17)20(168190)使

【平民】より


︿︿調(810824)調

【妾】より


 

 ︿︿

【奴】より

…(1)古代の賤民男性を〈やつこ〉といい(〈奴婢(ぬひ)〉の項参照),その後人に使役される身分の低い者に用いられ,奴僕,下僕などともいった。(2)江戸時代には武家の日常の雑用をしたり,行列の供揃いの先頭で槍や挟箱を持って振り歩く下僕をいった。…

【良賤法】より


645(1)

※「奴婢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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