デジタル大辞泉 「宿曜」の意味・読み・例文・類語 すく‐よう〔‐エウ〕【▽宿曜】 ︽﹁すく﹂は﹁しゅく﹂の直音表記︾ 1 二十八宿と七曜。 2 宿曜経に基づき、二十八宿や七曜星などの星の運行によって、日の吉凶と人の運命との関係を占う術。日本には平安時代に伝わり、中世にかけて流行した。宿曜道。しゅくよう。 しゅく‐よう〔‐エウ〕【宿曜】 ⇒すくよう(宿曜) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「宿曜」の意味・読み・例文・類語 しゅく‐よう‥エウ【宿曜】 (一)〘 名詞 〙 中国の密教や道教で、宿曜経をよりどころとする一種の占星術。平安時代に日本に伝わり大いに流行した。宿曜は、二十八宿と七曜︵日月五星︶の併称。すくよう。 (一)[初出の実例]﹁以二興福寺仁宗法師一令レ勘二宿曜一﹂(出典‥小右記‐天元五年︵982︶五月一六日) 宿曜の補助注記 平安時代の仮名文献では﹁すくえう﹂と書かれたものが多い。 すく‐よう‥エウ【宿曜】 〘 名詞 〙 =しゅくよう(宿曜)[初出の実例]「親王(みこ)となり給ひなば、世のうたがひ負ひ給ひぬべく物し給へば、すくえうの賢き、道の人に考へさせ給ふにも」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の宿曜の言及 【星宿】より …︿しょうしゅく﹀とも読まれ,古代中国において天球上の28の星座を意味する二十八宿のことであるが,仏教の尊像としては︿星宿﹀より︿宿曜︵しゆくよう︶﹀という語があり,二十八宿をはじめ十二宮,七曜および九曜なども含め,星や星座を神格化した諸尊を総称していう。これらは単独で信仰され造像されることはないが,密教の修法である北斗七星法に用いる北斗曼荼羅(星曼荼羅)の中に表される。… ※「宿曜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」