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戦国期の城。滋賀県長浜(ながはま)市湖北町伊部(こほくちょういべ)にあり、北近江(おうみ)の戦国大名浅井氏3代の居城で、小谷山城ともよばれる。標高299メートルの小谷山に築かれ、本丸、中丸、京極丸、山王丸などの本城部分と、小谷山背後の標高495メートルの大嶽(おおずく)の部分からなっていた。城は近江守護京極(きょうごく)氏の被官である浅井亮政(すけまさ)によって初めて築かれた。創築の年次については1516年(永正13)とする説もあるが、1524年(大永4)と考えられる。以来、久政(ひさまさ)、長政(ながまさ)と居城した。長政は織田信長の妹お市(いち)の方と結婚し、信長と結んだが、のち手を切り、ついに1573年(天正1)信長の大軍に攻められ落城した。その後一時羽柴(はしば)(豊臣(とよとみ))秀吉が入ったが、長浜に移城して廃城となった。
[小和田哲男]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報