デジタル大辞泉 「白痢」の意味・読み・例文・類語 なめ【白=痢】 下痢のひどいときの無色の粘液便。びゃくり。〈和名抄〉 はく‐り︻白痢︼ 子牛に発生する、激しい下痢を特徴とする急性伝染病。大腸菌が感染して起こり、致死率が高い。子牛白痢。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「白痢」の意味・読み・例文・類語 はく‐り【白痢】 〘 名詞 〙① 仔牛に発生しやすい急性伝染病の一種。急激な灰色や赤色の下痢を伴うもの。② ⇒びゃくり(白痢) びゃく‐り︻白痢︼ (一)〘 名詞 〙 白色をした液状の糞便を排泄する病気。また、その排泄物。はくり。なめ。︹十巻本和名抄︵934頃︶︺ ︹幼科全書‐痢疾︺ なめ【白痢】 〘 名詞 〙 粘液を混じた下痢便。血液を含まない下痢便をいう。〔二十巻本和名抄(934頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白痢」の意味・わかりやすい解説 白痢はくり 鳥に多い白色の下痢を起こす赤痢。日本では家禽サルモネラ感染症︵雛白痢︶が家畜法定伝染病に指定され,ニワトリの雛,アヒルなどに多く発生する。雛白痢菌の感染によって起こり,高い死亡率を示し,アメリカでは人間にも伝染した例が報じられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の白痢の言及 【仮性小児コレラ】より …晩秋から冬にかけて,主として離乳期前後(生後6ヵ月から1年半ころ)の乳児がかかる乳児下痢症のことで,コレラによる米のとぎ汁様便に似た白っぽい下痢便を出すのでこの名がある。冬季白色便下痢症,白痢などともよばれる。仮性小児コレラという病名は1910年に伊東祐彦がつけたもので,日本ではかなり古くから注目されていた病気である。… ※「白痢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」