貴公子（読み）キコウシ

デジタル大辞泉「貴公子」の意味・読み・例文・類語

き‐こうし【貴公子】

1高貴な家柄の男子。貴族の子弟。 2 容よう貌ぼう・風ふう采さいがすぐれ、気品のある青年。

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精選版日本国語大辞典「貴公子」の意味・読み・例文・類語

き‐こうし【貴公子】

(一)〘名詞〙 (二)① 身分の高い家の男子。貴族の子弟。きんだち。 (一)[初出の実例]﹁王晉卿は風流の貴公子ぞ﹂(出典‥四河入海︵17Ｃ前︶八) (二)﹁貧賤なる子弟にして、偶々此校の学生となれば、往々貴公子(キコウシ)の翫具となり﹂(出典‥当世書生気質︵1885‐86︶︿坪内逍遙﹀一九) (三)[その他の文献]︹史記‐趙奢伝︺ (三)② ( 比喩的に用いて ) いかにも容貌、風采がすぐれ、気品の高い男子。 (一)[初出の実例]﹁余裕は僕に返せと言はないといふ意味が君にはよく解らないと見えるね。気の毒なる貴公子(キコウシ)よだ﹂(出典‥明暗︵1916︶︿夏目漱石﹀一六一)

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