…その結果,K.R.ポッパー流の経験的反証可能性に関する議論が経済哲学の中心を占めており,理論仮説の前提をなす公理,公準あるいは基本的仮定に関する意味解釈は形而上学に属するとして退けられる傾向にある。しかし経済学は,その歴史をふりかえってみると,モラル・フィロソフィーつまり道徳哲学のうちに含まれていたのである。つまりそれは,自然の学と区別された意味での人間の学であり,J.ロックやD.ヒュームらの人性論や社会哲学を踏襲するものであった。…
…モラルという日本語をも含め,総じて近代語においては,第3の意味に重点がある。 道徳に関する哲学は倫理学(英語ではethics,ドイツ語ではEthik),あるいは道徳学(ドイツ語ではMoral),道徳哲学(英語ではmoral philosophy)と呼ばれる。moral philosophyは近代イギリスでは元来は精神哲学というほどの広い意味のものであり,たとえばA.スミスがグラスゴー大学で講義したそれは,神学,倫理学(《道徳感情論》),法学,および経済学という四つの部分から成り立っていた。…
※「道徳哲学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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